ぼくには「心の師匠」と崇めている人が2人いて、1人はもう亡くなっていて、もう1人は存命ではあるけれど、ぼくにとっての「師匠」は、その人が30歳までの5年間の時期。

で、そもそも「心の師匠」って何かというと、
自分の目指すべき姿を提示してくれている人
なわけです。

今っぽいビジネス風味で言うところの「ロールモデル」。
その人の行き方や考え方、動き方、発信の仕方、場合によっては、口調や歩き方や口グセに至るまで、「こんな人でありたい」「自分もこんな人になりたい」と思える要素にあふれている人。そのためのヒントをくれて、自ら体現している人。それが、ぼくにとっての心の師匠なんです。
ぼくの2人の心の師匠は、かたや文筆業、かたやミュージシャンで、ぼくは別に職業的にそういう方向を目指しているわけではありません。あくまでも、ぼくにはぼくの特性があって、生きる時代も違います。ただ、それを考慮しても、何年経っても、彼らはぼくの心の師匠です。

んで。
ぼくの場合は、「心の」師匠なのだけれど、
そういう「師匠」と呼べる人がいると、いいですよ

そういう「ロールモデル」になってくれる人、自分が目指したいと思える方向性を体現している人が、身近にいるだけで、人生の「選択と集中」がしやすくなります。そして、自分が「できるようになりたい」と思うことがあったら、そのためのプロセスと思考法だって学びやすくなる。

「カッコイイな」
「凄いなぁ」
「ああなりたいな」
と感じたときに、
その人が何をしてきたから、それができるのか。
どんな経験を積んだら、その人に近づけるのか。
それができるようになるには、どんな思考をしているのか。
目指したいことを体現しているサンプルケースが身近にいるメリットは、計り知れません。

逆もそうです。
「ぜんぜんダメだなぁ」
「わ~、こんな大変な状況……」
「何をしたらいいんだろう…」
と思ったときに、
師匠だったら、どう考えるだろう?
師匠みたいになるには、どう動けばいい?
師匠になったつもりでやってみよう。
って、考えるだけで、自分を迷わせる選択肢を絞れるし、次のイメージも持ちやすくなる。


もちろん、「身近にそんな人がいない」ということだってあると思います。
そんな場合でも、まだまだできることはあります。

ひとつは、「分野別師匠」を設定してみる。
「人生の手本」とまではいかなくても、ある特定の分野で師匠を決める。
話し方だけでもいい。恋愛の分野だけでもいい。何でもいいから、とりあえず分野を制限して、その人の思考や動き、やり方に注目してみて、真似てみるわけです。たったひとつの分野だけでも、「師匠」と決めたらとりあえず徹底的に真似てみるだけで、得られるものはたくさんあります。

そしてもうひとつが、「読書する」
ありきたりな方法に感じるかもしれませんが、やっぱり本は「師匠」になってくれる。本の中には「師匠候補者」だらけです。
本の1行1行に込められている情報は、著者が練りに練って凝縮された、その人のエッセンスが詰まっています。書籍になっている以上、そこには何かしらの十分な価値があるんです。ビジネス書というよりも、伝記や歴史書、自伝的エッセイなんかがいいかもしれません。
そこには、人がどんな状況でどんなことを考えて、どう振る舞い、何に気づいて、何を学んでいったのかという情報が詰まっています。それを元にして、「何でこれができたんだろう?」「自分だったらどうするかな?」と考えるだけで、ぼくらの中には「ロールモデル候補者」のデータが蓄積されていくわけです。


「やりたいことがわからない」
「どんな人になりたいんだろう」
という人は、もしかしたら単なる「師匠候補者」が不足しているだけなのかもしれません。
まだまだヒヨッコの自分が、これからどう成長していくかを想像するための土台がないだけなのかもしれません。

「師匠」をつくるということは、それを簡単に解決する方法のひとつです。
だからこそ、できれば師匠を決めること。リアル師匠でもいいし、心の師匠でもかまいません。

それができなければ、分野別師匠を設定してみるか、
とりあえず読書をしてみる。
自分のキャラを参考にしながら、そうやって師匠を決めてみると、「やりたいこと」や「やるべきこと」が見えやすくなるかもしれないですよ。