衝撃的でした…。
まさかこんなところで、こんなことに対して、ここまで感動するとは思ってもいませんでした。ただただ、文字どおり「震えるほどに」衝撃的だったんです。
それは数日前、電車に乗っていたときの親子の会話。30代半ばのお父さんと、小学生になる前くらいの4,5歳くらいの男の子が話をしているわけです。
父「帰ったらどうしようか?」
子「自転車の練習をしようかなぁ。でも、帰るのが遅くなったら暗くなっちゃうから、早く帰らなくちゃいけないね。お母さんも心配するし」
父「自転車、最近よく練習してるから上手に乗れるようになるかもね。じゃあ、これからご飯を食べて、帰ったら自転車の練習をしよう」
子「うん、ご飯食べて帰ってから練習する。ご飯はどこで食べるの?」
父「ちょっと歩くけど、ベーグル屋さんに行こうか。歩くのは大丈夫? それか前に行ったパッタイ屋さんがいい?」
子「うん。歩くのは大丈夫だけど、パッタイ屋さんはちゃんと(子ども用に)少なくしてくれるから、パッタイ屋さんがいいかなぁ」
父「じゃあ、次の駅で乗り換えてパッタイ屋さんにしよう。あ、電車が来てるね。乗り換え、間に合うかな?」
子「人がいっぱいだもんね。でも、ちゃんと避けて歩いたら大丈夫だよ」
(社内アナウンスで「Hibiya Subway Line」)
子「ヒビヤ、サウェラーン」
親「うん。日比谷に行く地下鉄。日比谷サブウェイラインだよ」
子「サブウェイライン…。日比谷って、ぼく行ったことある?」
隣に立ちながら、こうした会話を10分くらいにわたってずっと盗み聞きしていて、ぼくはむちゃくちゃ感動していたわけです。
何に感動していたかって、
「これが“会話”だ!!」
って思ったんです。
文章にしてしまえば、そんなに違和感のない会話かもしれないし、「いやいや、べつに普通の会話でしょ?」と思うかもしれません。
でもね、これ、目の前でやられたら、すごいですよ?
それこそ子どもは、小学校にも入っていないくらいの少し舌っ足らずな男の子なんです。それでこの会話ができるって、本当に衝撃的なほどにすごいこと。たとえばぼくは、飲み屋とかバス停だとかで学生の会話に聞き耳を立てたり、スーパーの親子連れの会話を聞いたりするのがクセだったりするんですけど、この男の子と同じレベルで「会話」ができる学生って、ほとんどいないと思うんです。それぐらい衝撃的な「会話」。
ぼくがこの親子から学んだ「会話」のポイントを整理してみますね。
◆3秒程度の言葉のやりとり。
この親子の会話って、どちらかが話し続けるというのではないんです。あくまでもお互いに、交互に言葉のやりとりをしている。しかも、反応は「ヤバい」とか「すごい」とかじゃなくて、ちゃんとした文章として3秒くらいの言葉のやりとりをし続けているんです。
しかも、
◆同じ話題で、何度もやりとりをする。
ぼくが10分くらい聞いていた限りでは、話題は「自転車」と「ご飯」と「電車」の話がほとんど。それ以外の話題をほとんどせずに、10分にわたって会話をし続けてたんです。
それこそ、飲み屋やバス停でよく聞く学生の会話って、けっこう話題が転々としていて、1分もしたら違う話題になってたりすることが多い。学校の話をしていたかと思ったらバイトの話になっていて、そうかと思えばマンガの話になってたりする。でも、この親子は3つの話題だけで、10分近くも話してるんですよね。
そして何より、驚いたのが、
◆ちゃんと相手の話を受け止める。
これって、本当にすごいこと。20歳前後の学生ですら、できる人ってそんなに多くない。むしろ社会人になってから「営業テクニック」として教わることもあるくらいに大事だけれど、できていない人が多い会話の方法。それを、たかだか4,5歳くらいの男の子が普通にやってるという衝撃たるや、なんです。
いったん相手の意見を受け止める。すごく単純なことなんだけど、ぼくらは自分の話をしたがるから、どうにも「受け止め」ができなくなっちゃう。なのに、この子は普通にお父さんの話を受け止めてから、自分の話をするんです。
それだけじゃないんです。さらに、
◆ちゃんと文章を終わらせる。
その親子の言葉を聞きながら気づいたのは、「語尾がボヤけない」ということ。これまたぼくらは、けっこう文章を途中で終わらせがち。
「ぼくはこう思うんですけど…」
「いや、たしかにそれはそうかもしれないけど…」
「それって、どう考えれば…?」
なのに、この親子の言葉って、そうした終わり方がないんです。言葉を投げかけるときに、ちゃんと文章として終わらせる。繰り返すけれど、たかだか4,5歳の子どもが、です。
本当にぼくは、どれだけお父さんに話しかけようと思ったか…。
たぶんこの子は十何年後に就活をしても困ることはないだろうし、人ともちゃんとコミュニケーションをとれる大人になっていくんだろうな、とぼくは勝手に想像してました。
んで、ぼくらの話。
この親子から学んだ4つの「会話」のポイント。
◆3秒程度の言葉のやりとり。
◆同じ話題で、何度もやりとりをする。
◆ちゃんと相手の話を受け止める。
◆ちゃんと文章を終わらせる。
このたった4つを自分でやってみようとしたら、何とむずかしいことか…。
こんなに難しいことを、自然にやってのけるあの親子は、どれだけ高度なコミュニケーションをしていることか…。ゆ~ても、ぼくも毎日人と会話をしているつもりだったし、仕事でもそこそこの評価を得てきたつもりです。でも、それでもすごく難しいんです。
たぶん、就活の面接だって同じです。
それは、日常生活の何のことはない「会話」や、難解なテーマなんかですらない友だちとの会話の中で、ちょっとしたクセが身についているかどうか、という話だと思うんです。
ぼくもこれから意識的にこの4つのポイントに慣れていくつもりです。
ぜひぜひみなさんも普段の会話で、ちょっと意識をしてみてください。どんな「面接練習」なんかよりも、ずっと役に立つような気がします。
【「会話」関連の過去記事】
★日常生活で癖になる「会話のバント」に要注意。
★面接の時に「会話の千本ノック」してませんか?
★友だちとの日常会話の中でも磨ける「論理力」。


『就活ゲーム(完全版)』
まさかこんなところで、こんなことに対して、ここまで感動するとは思ってもいませんでした。ただただ、文字どおり「震えるほどに」衝撃的だったんです。
それは数日前、電車に乗っていたときの親子の会話。30代半ばのお父さんと、小学生になる前くらいの4,5歳くらいの男の子が話をしているわけです。
父「帰ったらどうしようか?」
子「自転車の練習をしようかなぁ。でも、帰るのが遅くなったら暗くなっちゃうから、早く帰らなくちゃいけないね。お母さんも心配するし」
父「自転車、最近よく練習してるから上手に乗れるようになるかもね。じゃあ、これからご飯を食べて、帰ったら自転車の練習をしよう」
子「うん、ご飯食べて帰ってから練習する。ご飯はどこで食べるの?」
父「ちょっと歩くけど、ベーグル屋さんに行こうか。歩くのは大丈夫? それか前に行ったパッタイ屋さんがいい?」
子「うん。歩くのは大丈夫だけど、パッタイ屋さんはちゃんと(子ども用に)少なくしてくれるから、パッタイ屋さんがいいかなぁ」
父「じゃあ、次の駅で乗り換えてパッタイ屋さんにしよう。あ、電車が来てるね。乗り換え、間に合うかな?」
子「人がいっぱいだもんね。でも、ちゃんと避けて歩いたら大丈夫だよ」
(社内アナウンスで「Hibiya Subway Line」)
子「ヒビヤ、サウェラーン」
親「うん。日比谷に行く地下鉄。日比谷サブウェイラインだよ」
子「サブウェイライン…。日比谷って、ぼく行ったことある?」
隣に立ちながら、こうした会話を10分くらいにわたってずっと盗み聞きしていて、ぼくはむちゃくちゃ感動していたわけです。
何に感動していたかって、
「これが“会話”だ!!」
って思ったんです。
文章にしてしまえば、そんなに違和感のない会話かもしれないし、「いやいや、べつに普通の会話でしょ?」と思うかもしれません。
でもね、これ、目の前でやられたら、すごいですよ?
それこそ子どもは、小学校にも入っていないくらいの少し舌っ足らずな男の子なんです。それでこの会話ができるって、本当に衝撃的なほどにすごいこと。たとえばぼくは、飲み屋とかバス停だとかで学生の会話に聞き耳を立てたり、スーパーの親子連れの会話を聞いたりするのがクセだったりするんですけど、この男の子と同じレベルで「会話」ができる学生って、ほとんどいないと思うんです。それぐらい衝撃的な「会話」。
ぼくがこの親子から学んだ「会話」のポイントを整理してみますね。
◆3秒程度の言葉のやりとり。
この親子の会話って、どちらかが話し続けるというのではないんです。あくまでもお互いに、交互に言葉のやりとりをしている。しかも、反応は「ヤバい」とか「すごい」とかじゃなくて、ちゃんとした文章として3秒くらいの言葉のやりとりをし続けているんです。
しかも、
◆同じ話題で、何度もやりとりをする。
ぼくが10分くらい聞いていた限りでは、話題は「自転車」と「ご飯」と「電車」の話がほとんど。それ以外の話題をほとんどせずに、10分にわたって会話をし続けてたんです。
それこそ、飲み屋やバス停でよく聞く学生の会話って、けっこう話題が転々としていて、1分もしたら違う話題になってたりすることが多い。学校の話をしていたかと思ったらバイトの話になっていて、そうかと思えばマンガの話になってたりする。でも、この親子は3つの話題だけで、10分近くも話してるんですよね。
そして何より、驚いたのが、
◆ちゃんと相手の話を受け止める。
これって、本当にすごいこと。20歳前後の学生ですら、できる人ってそんなに多くない。むしろ社会人になってから「営業テクニック」として教わることもあるくらいに大事だけれど、できていない人が多い会話の方法。それを、たかだか4,5歳くらいの男の子が普通にやってるという衝撃たるや、なんです。
いったん相手の意見を受け止める。すごく単純なことなんだけど、ぼくらは自分の話をしたがるから、どうにも「受け止め」ができなくなっちゃう。なのに、この子は普通にお父さんの話を受け止めてから、自分の話をするんです。
それだけじゃないんです。さらに、
◆ちゃんと文章を終わらせる。
その親子の言葉を聞きながら気づいたのは、「語尾がボヤけない」ということ。これまたぼくらは、けっこう文章を途中で終わらせがち。
「ぼくはこう思うんですけど…」
「いや、たしかにそれはそうかもしれないけど…」
「それって、どう考えれば…?」
なのに、この親子の言葉って、そうした終わり方がないんです。言葉を投げかけるときに、ちゃんと文章として終わらせる。繰り返すけれど、たかだか4,5歳の子どもが、です。
本当にぼくは、どれだけお父さんに話しかけようと思ったか…。
たぶんこの子は十何年後に就活をしても困ることはないだろうし、人ともちゃんとコミュニケーションをとれる大人になっていくんだろうな、とぼくは勝手に想像してました。
んで、ぼくらの話。
この親子から学んだ4つの「会話」のポイント。
◆3秒程度の言葉のやりとり。
◆同じ話題で、何度もやりとりをする。
◆ちゃんと相手の話を受け止める。
◆ちゃんと文章を終わらせる。
このたった4つを自分でやってみようとしたら、何とむずかしいことか…。
こんなに難しいことを、自然にやってのけるあの親子は、どれだけ高度なコミュニケーションをしていることか…。ゆ~ても、ぼくも毎日人と会話をしているつもりだったし、仕事でもそこそこの評価を得てきたつもりです。でも、それでもすごく難しいんです。
たぶん、就活の面接だって同じです。
それは、日常生活の何のことはない「会話」や、難解なテーマなんかですらない友だちとの会話の中で、ちょっとしたクセが身についているかどうか、という話だと思うんです。
ぼくもこれから意識的にこの4つのポイントに慣れていくつもりです。
ぜひぜひみなさんも普段の会話で、ちょっと意識をしてみてください。どんな「面接練習」なんかよりも、ずっと役に立つような気がします。
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『就活ゲーム(完全版)』

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