サッカーマンガ『アオアシ』がやっぱり面白い。
何がって、このセリフ。
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僕はいかなる局面でも、どれを選んでも正答となる4つの選択肢を持ち、一つを選ぶ
サッカーにかぎらず、日常生活のあらゆることでこう考えられるようになったら、どんなに素晴らしいことか……。

言い方を変えるならば、「コマンドを増やす」ということだと思うんです。
「コマンド」って、これ。
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仕事でも就活でも、「モンスターがあらわれた!」というときに、どれだけのコマンドの選択肢をもっているかによって動き方が変わる。
さらにはコマンドの中には、「作戦」もあります。
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同じ「こうげき」だとしても、ガンガンいくのか、守りを優先するのかでプロセスも結果も変わる。
「にげる」にしたって、現実的に考えれば「ダッシュで逃げる」のと「静かに逃げる」のでは違います。森のなかで熊に出遭ったとして、ダッシュで逃げようものなら余計に危険です。現実の熊はべつに落し物を拾ってくれるわけじゃありません。

つまりは、「何をするか」、「どうやってするか」という「行動と手法」について、できるだけ多くのコマンドを持っておけたらいいよね、と。
急に目の前にモンスターが現れたとき、どれだけの選択肢を想像できるか、その中でいちばん適した選択を判断できるかどうか、が難局を乗り越えられるかどうかの分かれ道になるわけです。

そのためには、普段からいろんなシチュエーションを想定しておいたほうがいいし、それに対応する打ち手としての知識やスキルも持っておいたほうがいい。
人からの相談を受けたときだってそう。営業でちょっと変わった人がお客さんだった場合でもそう。意中の彼女とどうにかなりたいと思ったときだって、そうなんです。

できるだけ多くのコマンドをもつ

ということを考えたときに、実際にぼくらはどれだけのコマンドを普段使いしているでしょう?

というのもですね。

「人に聞く」
「ネットで調べる」
「諦める」

っていうコマンド、けっこう使いがちじゃないですか?

や、別にそのコマンドがダメだ、という話ではありません。
人に聞くのはすごく大事。ネットで調べてわかることもたくさんある。場合によっては逃げたり諦めたりという決断をするのも、必要なときはあります。

ただ、それに慣れちゃうと、別のコマンドが出てきにくくなることもあるんじゃないかと思うんです。
パソコンのファイルとかと同じで、よく使う項目ほどリストの上に来る。逆に、あんまり使わないものはどんどんリストの下のほうにいってしまって、選ぼうとしても見つかりにくくなっちゃったりするものです。
それを繰り返していくと、いつのまにかコマンドの幅は狭まっちゃう。
自分で考えて、自分で道を切り拓いていくコマンドの使い方を忘れちゃう。


最初のうちは、冒頭の栗林くんの言葉ほどには正答率は高くないかもしれません。
ただ、栗林くんだって何度も失敗したり、修正したり、経験していく中で、「どれを選んでも正答となる4つの選択肢」を出せるようになったんです。

モンスターに出遭ったとき、ぼくらはいくつのコマンドを用意できるでしょうか?
その数の多さが、難局を切り抜ける可能性を高めることにつながるはずです。
仕事の困難、面接の質問、これまでとはタイプの違う女性、それらを切り抜けるためのコマンドを複数もっている自分になると、たぶん人生はうまくいきやすくなる。
困難というモンスターが現れたら、自分の目の前にコマンド画面を想像してみましょう

そして、もっともっと自分の手持ちのコマンドを増やしていきましょ~う。