たとえばぼくらがカラオケに行って、ゆずも歌えるし、サザンも歌えるわけです。
つまり、それだけ自分がもっている声の音程には幅がある、ということです。

でもね。
実際の日常生活では、どれくらいぼくらは「音程」を意識しているかどうか。

それこそぼくらは低い声から高い声まで、人によって差はあれど、ある程度の音程の幅をもっています。んで、人と会話をするときに、無意識のうちに「その音程を選んでいる」わけです。何かしら意図的に、相手に伝わる音程を選んでいるはずです。

んで、その選んだ音程によって、相手への伝わり方が変わる。
相手の印象が変わるわけです。

そのへん、もっと意識的にできるようになると、コミュニケーションはもっと良くなるんじゃないかな、と思うんですぼくは。特に女性に比べて、男子学生はそういうとこ意識してない人が多そう。自分の声の音程が、相手にどう受け止められているか、意識してみたらどうかな、と。


たとえば、人は怒るときには声が低くなります。
逆に子どもと話したり、甘えたりするときは高い声になる。
怒るときに声が高くなったら、怒ってるのかなんなのかわからなくなっちゃう。

ぼくの前職の会社では、新人研修のときに「営業電話は“ソ”の音で」って言われてました。
ぼくには音感がないので「ソ」がどれくらいなのかわからないし、そもそもずっと“ソ”の音で話してたら抑揚のない発声になっちゃうじゃん、とか思いつつ、「つまりはちょっと高い声で、ってことだよね」とざっくり理解したつもりになっていたわけですが。

もちろん、いつもずっと意識的である必要はないとは思います。それだと疲れちゃう。
ただ、これまで無意識でやっていた部分を、ちょっとだけ意識してみる。

面接の第一声は、どの音程で話してる?
初対面の人と出会ったときはどれくらい?
真面目な話をしたいときは、どうでしょう?
逆に雰囲気を良くするときには、どの音程?

そういうことを、自分で話すときにも、人が話しているときにも、ちょっと意識してみるだけで、コミュニケーションの密度は変わるはずです。ぜひぜひ声の音程に注目してみてください。特に男子学生のみなさんへ。