就活中の学生向け、おすすめ本。
今日は後編、残りの5冊はこれだ。
2012年の出版なので、あと6年後になりますが(笑)
といいつつ、まあ10年後とは言わずとも、いまの学生にとったら40年以内には確実に起きるはずの変化。グローバル化、少子高齢化、IT化、それ以外にも経済の停滞や業界の変化が起きていく中で、無くなっていく仕事と存在感を増していく仕事があるわけです。もちろんそれ以外にも新しく生まれる仕事もあります。
そんな変化を踏まえて、仕事を4つのジャンルに分けて、それぞれについて具体的な職種名を上げながら説明してくれています。個人的には「それはどうかな…?」と思うところもなくはないけれど、俯瞰的に世の中の仕事を見る上では参考になるところも多いです。この本と併せて『ワーク・シフト』を読むと、これからの働きかたのヒントが見えるかも。(★★☆☆☆)
元東芝のエンジニアで、いまは中央大学で研究をしている竹内健さん。
「理系の条件」と書いてあるけれど、文系の人にとっても充分に価値のある内容です。むしろ具体的な専門性をもたない文系だからこそ、この本を読みながら「自分は何によって社会で生き残っていくか」を考える上で、とっても参考になります。
巻末には元富士通の人事の城繁幸さんとの対談もあって、竹内さん自身の経験だけではなくて、業界を俯瞰した形での話も展開されていて、本当に「文系こそもっと危機感もたなきゃいかんなぁ」と思わされます。酒井崇生さんの『「タレント」の時代』と併せて読むと、さらにこれからの理系の仕事に求められるものが見えてきます。(★★★☆☆)
これまた単行本のときには「仕事がなくなる時代の」っていう枕詞がついていた本なのですが、言わずと知れた大前研一大先生の本。中でも就活中の学生にとって『ロウアーミドルの衝撃』と『「知の衰退」からいかに脱出するか?』と並んで、読んでおくと役に立つ本のひとつです。
70歳をすぎて、いまもまだキレッキレの洞察力と論調を維持し続けてる大前さんが、世界中で起きている事象を紹介しながら、そこから読み取れること、だからこそやらなきゃいけないことを書いてくれています。
大前さん本人が、本気で本気の人なので、ちょっとユルめのぼくにはちょいちょい耳が痛かったり、「ふわ~そんなのムリ!」と思っちゃったりもするのだけれど、だからこそ知っておかなきゃいけないわけです。この本を読んで、危機感をもちましょう(笑)(★★★☆☆)
で、そんなぼくだからこそ、こっちのほうがしっくりきます。
もうタイトルからその通りなのですが、マイクロソフトの日本法人の元社長、成毛眞さんの本。成毛さんはこれとは別に『就活に「日経」はいらない』という、まさに就活をテーマにした本も書いているのだけれど、それよりもこっちの本のほうが学生にはおすすめしたい。
「就活」というものに縛られて苦労しちゃってる「マジメ」な学生たちに、成毛さんの奔放で無邪気で自由で、それでいて知的な考え方に触れてもらうことで、もっと自分らしくすごしてほしい。執行役員のくせにゲームにハマりすぎて、ついにはゲームの中でオンライン会議をしちゃうような「デキるおじさん」の考え方に触れてみてください。(★★★★☆)
最後の1冊はいろいろ迷った末に、これ。
時代をつくった2人の放送作家の対談本。テレビの世界という特殊な業界だけれど、「仕事」に対するスタンスは本物。むしろビジネスビジネスしていなくて、さすが「言葉」を使って世の中に影響を与えてきた人たちだな、と感じさせられます。難しく言うなら、それこそコンピタンシーだとか計画的偶発性理論ということなんだけれど、それが2人の実体験として展開されていくんです。
この本の中に書いてある「やったほうがいいこと」を本当にちゃんとやったら、仕事は楽しくなります、たぶん。だってこの人たち、本気だし、形にする人なんです。「やりたいこと」がわからない人、楽しく本気で仕事がしたい人はぜひぜひ読んでみてください。(★★★★☆)
以上、就活に効くおすすめ本10冊。
気になったものがあったらぜひ~♪
あ、あとはですね。
番外編。
いや~、これもなかなか良い本みたいですよ?
コメント