これはぼくが会社員時代に叩きこまれて、自分の思考習慣でもありつつ、これまでどうにも言葉にしきれてなかったこと。だけど、やっぱりだいじなことなのでちょっと書いてみますね。

というのも、何かしらのアウトプットをしようとするときに、その密度やクオリティを上げるために必要な思考法。

それが、思考するときは積極的に迷子になろうという考え方。

というのも、アウトプットするときの思考が一本道になっている人がけっこう多い気がするんです。
ぼくが顧問をしているお店の人たちもそうだし、就活をしている学生たちもそう。前職の部下や後輩たちの企画や原稿を書くときもそういう人たちがたくさんいました。
ただ、一本道を通って完成したものって、どこか薄っぺらかったりしてヒットしにくい。だから、もっと迷子になったらどうだろう、と思っているんですぼくは。

そもそもの前提として、ぼくは「CCP+T」と言っています。
就活でも仕事でも、企画をするときも、デザインや料理だってそう。いろんなことに応用できる、この「CCP+T」の考え方。

「CCP」って何かというと、
【C】=コンセプト
【C】=コンテンツ
【P】=プロモーション
です。
んで、それに加えて「T」。
【T】=ターゲット
これは「マーケット(M)」でもいいのだけれど、ペルソナ的に考えたほうが具体的になるので、基本的には「T」で考えます。
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これらの4つの要素の中で、重要なのは「コンセプト」と「ターゲット」で、それがあるから「コンテンツ」と「プロモーション」をどうするかの判断ができるようになります。そのどちらを優先するかは、「プロダクトアウトかマーケットインのどちらを採るか」によって変わります。
コンセプトなくして、コンテンツもプロモーションも決まりません。そのへんの「CCP」そのものの細かい話は、このへんの記事に書いてあるので、今回は省略しますね。

んで、ですね。
ここからが今日の本題「積極的迷子」って何なのか、という話なんですけど、つまりはこの「CCP+T」の間を行ったり来たり、何度も往復していこう、ということなんです。

「CCP+T」の考え方って、それぞれが関連していて、考えるべきパーツも明らかになる。だから、いったんコンセプトが決まると、「あとはコンテンツとプロモーションを考えよう」ということもできちゃいます。つまり、コンセプトorターゲットからコンテンツやプロモーションを考える道筋が1本道になる。
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でもね。実はこれだとアウトプットの密度も精度も上がりにくいんです。
1本道で考えると、コンセプトとターゲットが決まったら、思考作業の多くをコンテンツとプロモーションの部分に割くことになります。そりゃコンセプトが決まったら、それに沿ってコンテンツとプロモーションを考えるのは当たり前なのだけれど、成果物のクオリティを上げたいなら、ぼくは何度もコンセプトやターゲットに立ち返ることが大事だと思うんです。

コンセプトからコンテンツを考えて、「これってホントにターゲットにヒットするのかな?」って考える。ターゲットからプロモーションを考えて、「本当にこのコンセプトで大丈夫かな?」って考える。いったんコンテンツとプロモーションに目処がついたら、またターゲットに戻ってみる。コンセプトを練りなおしてみる。
その「行ったり来たり」があるからこそ、クオリティに磨きがかかり、深みが増していく。それが「積極的迷子」の意味なんです。違う表現をするなら、「CCPTの間でとにかくラリーをする」。

コンセプト決まった!
ターゲットも見えた!
よし! じゃあコンテンツはこう!
プロモーションはこうしよう!
って、つながっていく感じって楽しいんです。
企画やアイデア、文章なんかでもそうやってスムーズにできるのは気持ちいい。一つひとつの要素を考えながら「次! はい次! じゃあ次!」ってやると、うまく進んでいる感じがする。コンテンツとプロモーションに、しっかり頭を使いたいのもわかります。あとからコンセプトやターゲットを練りなおしたりして、せっかく考えたコンテンツとプロモーションが無駄になるもったいなさもあると思います。

ただ、やっぱりぼくは何度も迷子になったほうがいいと思う。
自己PRもそう。
イベントや企画もそう。
経営や開発だってそうだし、考えごとをするだけでもそう。
何度も何度も立ち返って「ホントに?」って投げかける。いろんな角度から見なおしてみる。
そうしたほうが、ちょっとしんどいけれど確実にクオリティが上がっていく。しかもその練習を繰り返していくことで、次にやるときはもうちょっと的に当たりやすくなる。上達するわけです。

だからこそ、思考は積極的に迷子になってみる。
ってことがだいじだなぁ、とぼくはいつも思っています。