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このインターネットな令和の時代になっても、日々ビジネス書や実用書はどんどん出るし、ネットでも「最先端!」みたいな情報があふれてます。

ぼくも高校生や大学生のときから、それなりにそういう本を読んできて、ドラッカーやら大前研一やらコヴィーや城山三郎やカーネギーや、もちろん中谷彰宏やうさんくさい心理学者なんかにも触れたりしつつ、いろいろ学んできました。
最近では、STEAMやらティール組織やらAI時代の云々とかも、それなりに追いかけてはいます。

そういうのを長年やって思うのは、
なんか、どんどん細かいこと増えすぎてな~い?
と。

ビジネス書や実用書がいろんなスキルや考え方を身につけるべし、と教えてくれる。それを習得したと思えばまた新しい概念が出てきて、「次はこっちだ!」なんて、いたちごっこ。どれだけ身に付けなきゃいけないことがあるね~ん!と。
それこそ就活も、仕事をする上では何の役にも立たないマナーとか業界研ky……(以下略)。

も~! 何をどれだけやればええね~ん!!
結局、何ができてたら仕事できるようになるの!?
何を身に付けたら楽しく幸せにすごせるの?
実際のところ、何が大事なのん????

とわからなくなっちゃいがちですが、個人的に、学生や若手社会人のみんなに伝えたい、ぼくなりの答えが見つかった気がしています。

もう、これだけ磨いていこう、と。
というか、他のすべての能力やスキルやテクニックは、これの下に位置するものであって、まずはこれこそが最上位でありつつ基本中の基本、というやつ。

ってのが何かというと。


想像力。

これに尽きるんじゃないかな、と。

というか、これこそがすべてに通ずるし、これがないままに新しいスキルや概念や能力を懸命に追い続けても、どんどん迷路にハマっていくのは目に見えているどころか、むしろこんな単純な日常的に使う言葉にこそ本質があるのって、にわかに信じがたいかと思うんですが、ぼくは個人的にこれこそが「(とりあえず)常に磨き、練習すべき、唯一の力」だと考えるようになりました。
もうこれで、ファイナルアンサー。


もしかしたら勘のいい人は気づいてくれたかもしれないんですが、実は直近のブログ記事の4本はどれも、この「想像力」をテーマにして書いてました。
この4本の記事ぜんぶに「想像力」って書いてあったの、気づいてくれました?


【一問多答】は、できる人はみんなそう。
「こういうケースがありうるかも」と考えて、対策を準備しておいたり、「こう来たら、こう返す」というパターンを多くもっているほうが、対応できる範囲が増えるのは当たり前。

こういうことが起きるかもしれない。こういう人がいるかも知れない。こういう場合があるかもしれんから、こういう準備をしておかなくちゃ、って、まさに想像力。
「できる人から教わる」よりも、自分で可能性を想像して考えられるようになるほうが、確実に成長スピードはちがうはずです。(もちろん初期段階では、基本を教わるのは重要でありつつも)

もっと言えば、「一問多答」どころか「多問多答」ができたら、さらに強い。

相手の状態を想像して、受け取る相手の感情を想像して、さらには相手が自分をどう捉えているかまでも想像しながら、受け取りやすい言葉を選んで投げるから、そりゃ受け取りやすいし心地いい。

自分とは違う人が、何かに対してどう感じるのかなんて、想像力以外の何ものでもありません。
就活や仕事なんて、それこそ「自分とは違う人」とのコミュニケーションなんですもん。「こういう場合はこうしましょう」なんて“型”ではなくて、「その人」に応じた投げ方ができたら、そりゃあもう。

だからこそ、そんなバリエーションを普段から知ることや、それに対応する表現の種類をもてていたらいいし、それを可能にするのが想像力。

【出口(アウトプット)意識】【できてる状態】なんて、そのまんま想像力の話です。

他にも、想像力があれば一つの言葉やある事象、映画や本に触れたときでも、そこからいくつもの視点や角度をもって、連想を広げていける。

「りんご」という単語ひとつをとっても、想像力を使えば「ニュートン」や「ウィリアムテル」といった人名(からの科学や歴史)につながるかもしれないし、「旧約聖書」であったり「椎名」や「ビートルズ」で音楽もあれば、「シードル」でお酒にもつながる。
「iPhone」だってそうだし、「一日一個のりんごは医者いらず」のことわざ(?)や、「青森県」や「エチレンガス」も出てくるかもしれない。


世間で言われるビジネステクニックや新しい概念や仕組みだって、同時に想像力を使わなかったら、ただの「ツール」のひとつにすらならないんじゃないか、とさえ思うんです。


んで、そんな「想像力」の有用性の最大のポイントは、仕事やビジネスや立場や環境にかかわらず、日常的にいつでもどこでも練習できることなんです。
別に仕事に就いていなくちゃできないわけじゃない。シチュエーションも選ばない。休日だろうが学生だろうが、何なら小学生だろうが老人だろうが、買い物をしててもLINEを送るときでも、映画を見てても散歩中でも、いつでも「想像力」を働かせる機会がある。

それと同時に使いどころは、あらゆるところにありまくり。
でありながら、(ITや情報社会だからか何なのか)使える人が減っているようにさえ感じます。

だからこそ、の想像力。
いまこそ、の想像力。
ぜひぜひ磨いてみてくださ~い。