「なかなか…人生うまくいかないもんですね~」
って、卒業生が言っていたのだけれど、ぜんぜん良いじゃん。
「人生万事がうまくいって、何が楽しいのよ?」と思うんです。

うまくいかないことがちょいちょいあるほうが、楽しいはずなんです。

だってですよ?
唸るほどのお金があって、ほしいものがいつでも何でも買えて、美味しいものばかり食べられる。異性にも好かれるわ、仕事も順調だわ、取引先からはひっぱりダコで、上司からの評価もばっちり。スポーツをしても、誰にでも勝てちゃうし、何をやらせてもどんどん上達する。そんな何の不安も心配もない生活。

って、ホントに楽しいのかなぁ?
そんな生活、憧れる?


マンガでも映画でもいいです。
ぼくらがおもしろいと思う作品って、だいたい主人公に「うまくいかない」シーンがある。

ヒロインがさらわれた!
敵が強すぎてかなわない!
宇宙にいるのに空気がない!
操作がきかない!!
犯人が誰だかわかんない!
シュートが入らない!!
信じてたのに裏切られた!!

んで、そういう「うまくいかない」状況をどうにかしていくから、楽しいんじゃないでしょうか。
そういう状況があるからこそ、工夫をしたり、練習をしたり、レベルアップしたり、変身できるようになったりして、刺激や成長が生まれるんだと思うんです。

「できないこと」が「できる」ようになるから、楽しい
「できないこと」が自分が変わる機会になるから、楽しい。

人生って、そういうものじゃないですか?

猿基地の卒業生もそうでした。
ぼくの前職と同じ会社に入って、営業に配属された女性。
もちろん最初はできないことばかりで、営業目標を達成するにも四苦八苦。お客さんとのやりとりも、はじめからちゃんとできてたわけじゃありません。
でも、自分なりに工夫をして、スキルを磨いていくことで、会社から与えられる目標は普通に達成できるようになる。上司はもちろん、他部署の先輩からも評価をされるようにまでなる。むしろ、上司よりも仕事ができるようになっちゃって、上司さえも自分に頼ってくるような状態。
たった3年でそんな状態になって、彼女は思いました。
「もっと“できないこと”がある環境で働きたい……!」
って。
それで彼女は転職活動をして、いまは某大手メーカーで人事の仕事をしています。


もちろん「できないこと」だらけで、いつまで経っても「うまくいかない」状態が続きすぎたら、そりゃしんどくはなります。マンガや映画の主人公が危機的状況に陥ったとしても、ぼくらは心のどこかで「でも、ど~せ最後はうまくいくんでしょ~?」と思ってる。
そりゃたしかにフィクションの世界だったら、最後はやっぱりハッピーエンドを期待します。

でも、現実の世界だからといって、「いつまでもうまくいかない」とはかぎりません。
ハッピーエンドで終わる物語のマンガや映画の主人公に共通してるのは、ちゃんと「諦めないで工夫する」ということ。

「あ~あかんわ~」でポイしない。
「勝てへんわ~」とか言わない。「謎がすべて解けへんわー」とか「じっちゃんの名なんてどうでもええし……」とか言わないわけです。


うまくいかなくても、諦めない。
もっと考えて、工夫してみる。
そんなすごく単純なこと。
たしかにちょっとしんどかったり、なんだかうまくいかないこともあるかもしれません。
でもそれがあるから、人生は楽しい。それを乗り越えるから、「ひゃっほ~~!」があるわけです。
うまくいかないことがあったら、「おいおい、また伏線かいな。これ乗り越えたら、また伝説ふえちゃうやん♪」くらいで考えましょう。
たぶんそのほうが、うまくいく可能性も高まる気がしますよん。

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追:
さてさて、いよいよ明日は串カツ屋!
仕込みもバリバリはじめてます。
明日の夜は、まほロバへGO!!