世の中には、いろんなライフハックがあります。

仕事を効率化するライフハック。
生活でちょっとラクをするライフハック。
PCの使い方のライフハック。
「わあ、便利~♪」なライフハック。

いろんなライフハックが溢れていますが、やっぱりぼくはいちばんのライフハックはこれじゃないかと思うんです。世の中のあらゆるライフハックの中で、最強のライフハック。

それが読書。
読書こそが、最強のライフハック。
古今東西さまざまなライフハックはあれど、読書に勝るライフハックなし。

世の中のライフハックといったって、ゆ~ても数分数十分の効率化です。どんなに「わ~便利~♪」なライフハックだとしても、せいぜい1時間とか数千円分のお得感でしかありません。


でもね。
読書って、普通に数十年どころか数千年の時間すらもハックできちゃう
自分の人生を、何百年何千年のレベルで密度を濃くできるのが読書。

本って、少なくとも書き手が何ヶ月かの時間を割いて書いています。
森博嗣のように超速タイピングで書いちゃう人ですら、1時間で6000文字。通常の書籍がだいたい12万字だとしても、20時間は時間をかけて書いている。普通の書き手だったら、普通に数ヶ月はかけていたりします。

しかも、それってあくまでも「執筆時間」の話。
その本に詰め込まれている内容は、少なくともその人の数年間。場合によっては、数十年の経験があったからこそ生まれた内容。何千何百というデータや経験を土台にして生み出されたもの。
そんな何十年間分の膨大な情報が凝縮されたものが、本なんです。


それがたかだか2時間で吸収できちゃう。
すげーライフハックだと思いません?


たとえば、ぼくらに100時間が与えられたとします。
その時間の中で、なにかしらの課題をこなさなきゃいけない。
「課題」って言っても、なんでもいいです。

「野球が上手になれ」でもいいし、
「営業成績をあげろ」でもいい。
「異性のハートをキャッチせよ」でもなんでもいいです。
そのための100時間が与えられるとしましょう。

そういうときに、その100時間ぜんぶを「とにかく練習する」ことに使ったとして、生まれる成果があります。自分の頭で考えながら、自分の体を使って行動して、とにかく100時間、頭と体をフルに使って生まれる成果。

一方で、100時間のうちの最初の10時間だけ。つまり、全体の時間の10%だけを使って、読書に充てたとしたら? 10時間で5冊の本を読む。んで、残りの90時間を同じように頭と体をフルに使って成果を出すために考えて、動く。


100時間が経ったあと、成果が大きくなるのはどっちでしょう?


って、そういうこと。
どう考えても、100時間をすべて自分の経験で動いた成果と、5冊の本を読んだあとに90時間を使った成果では、後者のほうが高い成果を出しているはずだと思うんです。

たった2時間で、書き手の何十年分の経験・ノウハウを追体験できちゃう
自分が100時間かけて、やっと見つけた経験則をたった2時間で習得できちゃう。むしろ、100時間かけても、それは見つからないかもしれません。それが、たったの1000円前後の金額で得ることができる。

それが読書なんです。

ライフハックだとか、睡眠時間を削るとか、そんなのよりもむちゃくちゃ効果的なライフハック。
少なく見積もって、1冊に2年分のノウハウが詰まってるとして、100冊読んだら200年。500冊読んだら1000年分。人生をハックしてるということ。それだけの人生経験が凝縮されてる。

ぼくの『就活ゲーム』ですら、前職での7年500社の新卒採用ノウハウと、過去70人くらいの学生たちとみっちり話した何百何千時間分の就活相談のエッセンスを踏まえて、17万字(くらいだっけ?)に詰め込んだものです。


そんな人類最強のライフハックを活用しないなんてもったいない。
もちろん、世の中には自分には合わない本もあるし、まだ理解ができない本だってあります。
でも、そこで損する時間やお金を差し引いても、絶対に得られるもののほうが多いはず。

たかだか100年弱の人生です。
それが、本を読むことで数年分の他人のノウハウに触れられるんです。
ぜひぜひもっと、本の中に凝縮された「数年分の人生」を経験してみてください。
それって、どんなライフハックよりも、ぼくらの人生を豊かにしてくれるはずです。