就活病とは「カッコつける病気」である
と、すごく単純にいってしまえばそういうこと。

しかも、それが相手(企業)が求めていないところでやっているから、恥ずかしい。
ほとんどの学生が、すぐにカッコつけたがっちゃう。
お見合いで向き合って、「ご趣味は……?」みたいなどころじゃないくらいに、場違いで相手の求めていることに応えてなくて、本来の自分じゃなくて、真面目ぶってる。だから、本当の自分で勝負できないし、伝わらないわけです。

とはいえ。
「カッコつけない」のと「ちゃんとしてる」の間にある、どのラインあたりに設定していいかがわからないから、とりあえず無難に「カッコつける」側に寄せた言動をとろうとする。そのほうが「無難」から遠ざかっちゃうのに……。

たぶん学生のみなさんが想像している以上に、企業の人たちは「もっと自然に」「もっとフランクに」なってほしいと思っています。もっと「カッコつけない」側に寄せてもだいじょうぶ。


たとえば昨日、学生の自己PRを聞かせてもらいました。
「常に新しい環境に飛び込んで、新しい挑戦をし続けることで課題を克服してきました」
とか言ってるんです。

普段、猿基地で話しているかぎりでは、すごく明るくてフランクで、ぼくにも普通にツッコミを入れてくれるような元気な学生。なのに、いざ自己PRになると「カダイをコクフク!」とか言っちゃってる。

違うんです。
ぜんぜんちゃいますねや。 

ぼくだったら、
「“できない”のが嫌です。だからこそ“できない”ことが多い場所に飛び込みたい」
です。文字数もほぼ一緒。


だって、どうですか?
前者の文章と、後者の文章、どっちがわかりやすい?
どっちの文章が「その人」のことが伝わりやすい?

ぼくだったら、絶対に後者のほうが伝わると思うんです。
それこそ企業の人たちは、何千枚ものエントリーシートを読んでいて、何十人もの面接をしています。そんな過酷な状態の中で、「カダイをコクフク!」とか言われても、なんだか頭に入ってこない。

そもそも「課題」ってなんなんだ?
それを「克服」ってどういうこと?
「新しい環境」ってのが何で、「挑戦」って何?
と。

それだったら、「できないのがイヤ!」「できないことが多い状態が好き!」のほうがわかりやすいように思うんですが、どうでしょう……?

たぶんですね。
漢語を使いすぎ
なんじゃないかと思うんです。

「カッコつける」とは何か、というとそれっぽい漢語を使うこと、というのがひとつの要素としてありそうな気がします。

だって、日常会話でそんなに漢語、使います?

「カダイをコクフク!」とか
「セッサタクマ!!」とか
「シコウサクゴ!!」って。

そんなん、友だちと話してて、使います?

つまりそういうことだと思うんです。
普段使わないような言葉で話そうとするから、恥ずかしい
普段使ってない言葉を使ってる時点で、カッコつけてる。
それが「就活病」です。

就活といったって、相手が社会人だからって、彼らでさえ普段からそんな言葉を自然に使ってるわけじゃありません。なんだか、ちょっと賢い人ほど、そういう言葉でまとめようとしちゃう。そういう言葉で何か言った気になっちゃってる。

「もっと試行錯誤しなよ!」
と言ったって、相手は何をしていいのかわからない。
「100回読み直せ!」
「20回繰り返せ!」
のほうが、よっぽど何をすればいいのかが伝わるし、具体的なんです。

自己PR作成も同じです。
むずかしい言葉を使えば伝わるわけじゃない。
むずかしい言葉を使えるから優秀なわけじゃないんです。

ちゃんと相手が理解しやすい言葉で伝える。
それが、伝わる自己PRの基本です。


追:ず~っと昔に書いたこちらの記事も併せてどうぞ♪