人事や採用関係の人から、ここ数年でよく聞く話。

「やっぱり女性は10%減で見ないと、採用がうまくいかない……」

たとえば100点満点で80点くらいの学生がいたとして、その女子学生は70点ちょっとの評価になる。逆に男子学生の場合は、70点くらいだったとしても実質的には80点弱くらいで評価されてる。

これってベンチャーや中小だけじゃなくて、大手の人からもちょこちょこそんな話を聞きます。女性は評価を低めにしてて、男はちょっと評価を厚めに見積もってる。全部の内定を出しきったとして、女子学生の平均値と男の平均値の間には、そこそこの開きがある。
つまり同じくらいの評価点だったとしても、女子学生なら落ちるけど、男だったら受かるラインがあるということです。



これ、どう思います?


本当に女性にとってはちょっとした災難だと思うし、男子学生にとってはそりゃラッキーだと思う人もいるかもしれません。

でもね、これってどういう意味かというと、
「男、しょーもない奴ばっかり!」
と思われてる、ということです。

いやいや、ぼくが言ってるんじゃないですよ?
企業の人たちにそう思われてる(のかも)よ? という話。
ってか、実際けっこう耳にします。

「ここ数年、“いいな”と思える男子学生が減った」
「おもろい学生って、だいたい女子学生ばかり」
「男子学生は、ゲタを履かせて評価しないと内定ラインに届かない」
「普通に評価してたら内定者が女性ばっかりになっちゃう」
「そもそもエネルギーの高い男子学生には、めったに会えない」

う~ん……企業の嘆きたるや……(笑)
もちろんね、いるところにはいるし、優秀な人はもちろんいます。
10年以上前からも、「女性のほうが平均的に優秀」というのは言われていました。

ただ、それはあくまでも「比較的」という話であって、いまは「絶対評価」として低いという意味で、企業の人たちがこんなことを言ってる。ぼくが現役で企業の人たちと仕事をしていた頃と比べても、むしろよく聞くようになった気がします。
普通に男女まとめて上から順に内定を出していったら、女性ばかり多くなっちゃう。計画上の男女比を達成できなくなっちゃう。そういう意味で採用の現場は、ちょっとした危機的状況なんじゃないかと思います。


まあね……。

そうは言ってもね。

男の女性化?

草食男子? みたいな?

さとり世代? 的な?



って。

そんなん言われて、
ふにゃふにゃしてんじゃね~ですよ!
と。
も~う! そんなんだから良くない!
別に硬派だとか、無頼派だとか、カッコつけんなとかそういうのはど~でもいいんですよ。
とりあえず元気に笑顔であいさつをしてボソボソ喋らず大きい声で適切な自信をもっておっさんたちと普通に会話ができるくらいにはなりましょ~よ! と。もうちょっと愛嬌あってもええんちゃいますのん? と。
さもなくばその前髪さっさと切れ、と。デコ出せやデコ! と。

「ゲタ履かせてもらってラッキー♪」じゃね~んですよ。そんなオトコの子が多いことで、多くの女子学生が涙を飲んでるんですよ。なんならむしろ本当にゲタでも履いて「おいどんは!」とか言って九州男児のフリをするくらいの気概とユーモアを持ちやがれませ、と。

企業の人たちのためにも、世の女性のためにも。
そして何より自分のために
 
とりあえず元気にあいさつしてみませんか?
とりあえず、もうちょっと大きな声で話してみたらどうでしょう?
そしてできれば、もうちょっと本を読んだり、飲み屋でおっさんと話をしたりしませんか?

人の印象、人の評価なんて案外あいまいなもんです。
もはや新卒採用において、男子学生の株価は戦後以来の最安値
むしろここまで男子学生の評価が下がっている今だからこそ、ちょっとしたことで頭ひとつ抜け出やすくなっているんです。そして、その「ちょっとしたこと」は、何の努力もいらないし、ぜんぜん時間もかからない。お金だって、せいぜい散髪屋さんくらいのもんです。


今年も元気な男子学生に会えることを、心より楽しみにしております。





んで、それとは別に、先日ちょっと話していた次の就活準備イベントやります。
とりあえずは1日程。
(ニーズがあれば、別日程も調整しますので、コメント等くだされば……)

2月26日(金)20時から猿基地にて

参加人数によっては通常営業をしながらになるかもしれませんが、どちらにしても、やります。基本的には前回の勉強会参加者、もしくはKindle版就活ゲーム』を読み終わってる人が対象で、やりましょう。もう2月も終わりかけ。ぜひぜひ一気に詰めていきましょ~う♪