さて、もう2月も半ばをすぎて、3月の情報公開まであと10日、だなんてびっくりしちゃう。
ま、毎日の「ぼうけんの書」の土台があって、それを元にした自己PRができていれば、就活はだいたいうまくいきます。それだけあれば、あとは面接に慣れればいい。それくらい「ぼうけんの書」は使えるツールだし、ちゃんとした自己PRさえできれば、就活はだいたいどうにでもなります

で、そんな自己PR。
さすがにこの時期になれば、だいたいのプロトタイプくらいはできているかと思います。

今日はその「いったん形になった自己PR」のチェックポイントについて。
「自己PRはできたけど、これでホントに大丈夫かな…?」という人に、ぼくなりの自己PR文のどのへんを見ればいいのか、ちょっと書いてみますね。

基本的には、見るべきポイントは大きく3つです。

1/冒頭の120字で「どんな人」かがわかるかどうか。
2/読み終わったときに、映像で思い出せるかどうか。
3/この人を、どんな上司のもとでどんな仕事をさせれば伸びるかが想定できるかどうか。

基本的にはこの3つ。
単純に言えば、「ツカミ」と「シーン」と「育ち方」です。
この3つをクリアしてたら、その自己PRはとりあえず及第点。
もちろんこれ以外にも、文章の密度を上げるためのポイントだとか、要らない文字の削り方だとか、あれはしちゃダメ、これは避けたほうがいい、というものもあるにはあります。ただ、そういうのはあくまでもネガティブチェック的なものであって、それよりも上記の3つさえ満足していればとりあえずはおっけー。ある程度は、「良い自己PR」と言っていいんじゃないかと思います。


まあ、1)は基本中の基本ですね。
「ツカミ」=冒頭の120字で「どんな人」かがわかるかどうか。

自己PRが何文字であっても、とりあえず大事なポイントはとにかく冒頭の120文字。
ここまでで「どんな人」かが伝わってなかったら、そのあとの文章を読むうえで、読み手はちょっとしたストレスを感じちゃう。これまでの就活ゲーマーの自己PRを読みなおしてみても、やっぱり最初の120文字に情報のほとんどが集約されていました。

んで、「どんな人」って何か。
それはもちろん、これまでも書いてきているように、「欲求」と「動き方」です。
どんな欲求が強くて、その欲求を感じたときにどうするのか。

その両者を、端的に120文字以内で伝えておく。
とりあえずは、それができていたら第一段階クリアです。


んで、第二段階。
「シーン」=読み終わったときに、映像で思い出せるかどうか。

これは単純に、人は文字よりも映像のほうが覚えやすいから。
企業の人たちは何十人、何百人の面接をするし、書類選考だけなら何千人単位でチェックします。
学生が就活で書く文章って、だいたいは使う言葉が同じだから、ぜんぜん頭に残らない。そんなどんぐりの背比べ的な情報の中で、ちゃんと映像でイメージさせられる文章は、確実に記憶に残りやすくなります。
しかも、その映像は自己PRの中で「意味をもって」描かれているものだから、その映像さえ思い出せれば、そこから「どんな人か」も思い出しやすくなる。よっぽど記憶に残る言葉を書けるならいいけれど、それよりも映像を描いたほうがラクちんです。

だからこそ、情景を描く、シーンを想像させる。
印象的なシーンをもって、自分を記憶させる必要があるわけです。
それができていれば、第二段階はクリア。


そして、最終段階。
「育ち方」=この人を、どんな上司のもとでどんな仕事をさせれば伸びるかが想定できるかどうか。

最終段階、ってか、そもそもこれが目的です。
自己PRにおいても、就活そのものにおいても。
極端に言えば、これさえできればいいだけです。
が、案外みんなできてない。自分のことを書くことに精一杯になりすぎて、そもそも相手が求めているものを忘れがちになっちゃいます。
企業の人たちに「あ~、この学生はあの人の部署に入れて、こんな仕事を任せたら、こう育つかもな~」とか「なんだかこの学生、3年目の〇〇さんに似てるなぁ」というように、入社後の育て方のイメージ、成長して活躍してるイメージをもたせたら、それでおっけー。

んで、そのためには、それをイメージさせる情報が自己PRの中に入っていることが条件になるわけです。
もちろんたった数百文字だけで、相手を信用させるのはむずかしいかもしれません。ただ、少なくともそこにつながる情報、それを感じさせるヒントが入っていて初めて想像できるようになる。

自己PRを読んだ相手に、自分の会社の環境の中で「動いているイメージ」をもたせたい。
ただ、これはさすがにちょっと自分でチェックするのはむずかしいかもしれません。会社や仕事の情報が少ないと、勝手な想像になっちゃう可能性がある。だから、この最終段階は、できれば社会人にチェックしてもらうのもいいと思います。


さて、それなら今の自分の自己PRは、どこまでできているのかな?
作る段階ではKindle版『就活ゲーム』の「7つの奥義」も参考にしつつ、この3つを使って、チェックしてみてください。んで、できたらぼくにも見せてください。何か言えることがあったら、お返事するかもしれません。(自己PR添削するよ、の記事もみてみてね)


以下、業務連絡(笑)
あとですね、ゆ~てもこのへんの自己PR作成がちょいと不安になっているので、勉強会というかワークショップというかそんなのをやろうかとも思っています。
ので、H野さん、H口さん、H田くんをはじめ、ぼくを知ってる就活生のみなさんは、とりあえずこの記事を読んだ瞬間に、今週末から来週末にかけての予定を教えてください。その情報を踏まえて、勉強会しましょ♪