会話に苦手意識がある人って、ちょこちょこいると思います。
猿基地に来る学生たちも、だいたいは普通に会話を楽しんでくれているのだけれど、そのうちの男人か、会話に苦手意識があったり、「会話がヘタで……」と思っている人がいたりします。
特に男性陣にはそういう人が比較的多い気がして、女性はどちらかというと会話上手。男性で、なんだかモジモジしちゃったり、会話を楽しめていない感じだったりしちゃってる。

まあぼくも会話は得意じゃないほうですが、「せめて、もうちょっと!」と思っちゃうこともあります。

そんな会話に苦手意識がある人に、ちょっとしたアドバイス。
いやいや、ホントにぼくも会話はあんまり得意じゃなくて、「どーだ!」と言えるようなことはないし、普通に会話ができちゃう人にとっては、「そんなアタリマエのことをブログに書いてるヒマがあったら、就活のこととか仕事のことを書けや!」と言われちゃうかもしれないけれど、もしお役に立てたら、と思いまして不肖みつしろから少しだけ。


というのも、ぼく自身も少し意識的にやっていることなのだけれど、大きく3つ。

ひとつめが、「とりあえず2秒以内に返答する」
会話はキャッチボールと言われるけれど、会話がうまく流れないときって、やっぱりどちらかが話してない。もしくは話せてない。

だから、とりあえず反応する。返答する。
んで、それはできるだけテンポ良く。気持ち良く。
コールアンドレスポンス。

なんでもいいんです。
「なるほどそういうことですね~」でも「あ~そういう考え方もあるんですね~」でも「あ、そうですか? ぼくはこうかなぁ」とか、なんでもいいからとりあえず返答する。んで、できれば2秒以内に。とりあえずはたったそれだけ。それだけで、なんとなく会話がスムーズになった気がします。


んで、その返答するときにちょっと気をつけたらいいよね、というのがふたつめ。
「できれば6文字以上で返答する」

会話のテンポが良くないときって、レスポンスが弱いとき。
そりゃもちろん話がつまらなかったなら仕方がない。テキトーに「あー」とか「はいはい」とか言っておきましょう。だけど、「楽しく話したいなぁ」と思っているとしたら、できれば反応はある程度しっかりしてあげたいし、してほしい。

だから、6文字以上。

「なるほど~」とか「たしかに~」とか「まじで!?」とかでも悪いわけじゃないけれど、それだと別に話を聞いていなくても返答できちゃうし、話があんまり転がらない。そんな気がするんです、ぼくは。
別に毎度毎度そんなにがんばらなくてもいいのだけれど、ある程度は意識的にちょいちょい話は転がしたい。そのためには、ちょっと意識的に6文字以上で返してみましょう。

「あー」で1文字。
「ええ」だと2文字。
「まじで!?」、「ウケる~」で3文字。
「はいはい」、「なるほど」、「たしかに」あたりで4文字。
「そうですね~」、「すごいっすね~」で5文字くらい。

6文字以上にしようとすると、もうちょっと「会話」になるんじゃないかと思うんです。
6文字以上で返そうとするだけで、何かしら自分の言葉を出そうとする意識が生まれる。別にむずかしいことをベラベラ話す必要はなくて、ただ「6文字以上」ならそれでいいんです。
あんまりむずかしく考えず、とりあえず6文字。それなら、できそうじゃないですか?


そして最後のひとつが、「ちゃんと文章を完結する」こと。
これって案外、学生の会話でちょこちょこ発生している気がするのですが、文章が終わりきらない。なんだかモヤッと終わっちゃう。

「ぼくは、〇〇なんですけど……」
「△△ってのもあるんじゃないかなぁ、って……」
って、「ん? 話は終わったの? まだ続くの? どっちなの?」がはっきりしない。
それこそ会話はテンポでどうにかなるとした場合、そのへんが曖昧なままだとどうにもリズムが崩れちゃう。そこに反応していいのかどうか、まだもうちょっと続くのか、どうにも判断しきれない。

なので、ちゃんと文章として終わらせる。
自信がないからそうなっちゃうのかもしれないけれど、ちゃんと文章を終わらせて話すことで、逆に自信があるようにみえてきます。自信がないからこそ、とりあえずは文章を完結させる。


というのが、ぼくなりに「会話に苦手意識がある人への3つのポイント」。

あと、補講がひとつ。
これは、「やらないほうがいいよね」というやつ。

それは、「でも」を言わない

会話をしてると、けっこう「でも」とか「いや…」で返す人って多いです。
無意識で自分の中にある意見を踏まえた上で「でも」が出ちゃう人もいると思うし、単なる口ぐせでそうなっている人もいると思います。でもやっぱり「でも」って反証なんです。否定なんです。
普通に異論を話したいときなら、まあナシではないけれど、そうじゃないならできるだけ否定から入らないほうがいいと思うんです。せっかく一緒に楽しい時間をすごそうとして会話をしているわけですから。

逆に言えば、ちゃんと「受け止めができる人」って、会話が気持ち良い
優秀な営業マンって、絶対に「でも」って言いません。相手の話を受け止めて、それから自分の意見を出そうとする。

なので、できるだけ「でも」で始めない。


以上、3つのポイントと1つの補講。
2秒で返そう。
6文字以上で返そう。
ちゃんと文章を完結しよう。
んで、「でも」は止めよう。

いや、ホントぼくも別に会話が得意じゃないです。
会話が上手な人にとってはすごく普通なことだとも思います。
ただ、もし「なんだか会話が苦手で……」という人は、ちょっと参考にしてみたらどうかな、いかがかな、してみてはどうでしょう、と。そんな感じで書いてみました。