前回(もう去年の話だ)は、最近の新卒採用では採用基準がむっちゃ下がっているという話を書きましたが、ってことは同時に「じゃあなんで、まだまだこんなに悩んでいる学生たちがいるんだ?」という話でもあります。
ぼくはこれまで単に、就活病にかかっているから、という言い方をしてきました。
変に高度化・複雑化した就活を「それが常識あたりまえ」と捉えてしまって、非日常的な「就活」っぽいことを「やらなきゃいけない」と思い込んじゃってしまい、どんどんどんどん本来の自分から離れていっちゃう病気。それが、就活病。
そんな就活病を、まずは治そうと言ってきました、これまでは。
これまで?
そう。そうなんです。
これまでは、「とりあえず就活病を治して、自分をわかって、言葉の練習をすれば、就活なんて余裕だよ」と言ってきました。この9年くらい。
しかしですね。
どうにもここ数年において、企業の採用基準が下がるとともに、学生の状況/情況にも変化が出てきたように感じています。
何かというと、
就活病だけじゃないやん!?
ということに気づいてしまったのです。
もちろん就活病はいまも相変わらず猛威を奮っていて、いまだ収束の気配がないどころか、むしろその影響を拡大し続けている状態なんですが、ここ数年においては、それだけじゃなくて、むしろ更に新しいビョーキが発生して、学生たちの間で(もしくは若い社会人の中でも、ってか日本全体にも?)、それが広まっている模様。
そんな就活病を撲滅すべく、京都の端っこから、もしくは本屋の片隅から「就活病、治そうよ!」ってやってきたのですが、いつの間にか就活病以外に新たなウィルスが生まれ、増殖しているようなのです。ぐは……。
しかもその新たに蔓延している病気は、ひとつじゃない。
従来の就活病に加えて、さらに2つの病気が生まれ、今もまさに日本中に拡大し続けているわけです。
もう、どないなっとんね~ん。
そりゃ、企業の採用基準は下がります。
そりゃ、猿基地の学生たちは内定くらいとれます。
んで、一方でそりゃ就活はどんどんしんどくなっちゃいます。
さらには、小中学生や高校生も、若い社会人も、悩みが増えていくのは当たり前。
そして日本全国がどよよんとしちゃうのも、さもありなんと思わされるしだいです。
就活病に加えて、新たに2つの病気。
ぼくはこれを
学生の三大疾病
と名付けたい。というか、名付けました。
ちゃんとこういう病気があるという認知が広まって、世の人たちが積極的に予防や治療に意識を向けて、日本から三大疾病を根絶することで、平成の次の時代を明るいものにしていけたらいいのに、と強く願っています。いやマジで。
それこそ、この三大疾病にかかったままだと、就活はうまくいきにくい。
ぼくは基本的には、就活を通して学生たちがもっと自信がもてるように、もっと自分のことをわかって、言葉をつかって考えられるように、社会人になってからも迷うことが少なくなって、自分の特性を活かして楽しく働けるように、と考えながら彼らに伝えられることを伝えていきたいと思っています。
それが今では、そんなところまで考えなくても、むしろ就活の準備運動くらいの段階で、ポンポン余裕で内定くらいとれちゃう。
この三大疾病の存在を知って、それを克服して、キャラと言葉をそれなりに使える程度にさえなったら、だいたいどうにかなるのが今の就活の現状です。
「SGモデル」とか「7つの奥義」とか「ジェットストリームアタック」とかそんなところまでやらなくたって、普通に動くだけで内定のひとつやふたつどころか、3,4社くらいからは求められる。
もちろん、それらが必要ないとか間違っているなんてことでは全然ないし、むしろ社会人になる前にしっかり考えて、できるようになっておいたほうが今後の役に立ちます。
ただ、こと今の就活においては、三大疾病を治して、キャラと言葉をちょちょいと使えるようになれば、もう十分。その程度のもんです、今の就活って。
じゃあ、その「三大疾病の残りの2つは何なのよ?」
については、また明日更新します。
(文章書くためのリハビリ中につき&ちゃんと更新して自分の背中を押すために!)
とりあえずはみなさまインフルエンザや花粉症など、身近な病気に気をつけて~。
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