きのうは立て続けにいろんなことがあって、卒業生や学生たちといろんな話をして、なんだかどうにも「信用」のことばっかり考えてます。今日はぜんぜん別のことを書こうと思ったのだけれど、自分の頭の整理も含めて、そんな「信用」の話。

いやぁ、信用ってむずかしい。
そしてとっても奥が深い。
簡単なことなのにむずかしいですね、ホントに。

最初に飛び込んできたのは、前職の後輩のつぶやきで。
クローズでTwitterをしている人だから紹介できないのですが、要は「顧客からいただいているお金に対するスタンスについて、上司のマネジメントの仕方に納得がいかない」と。彼女はとても優秀な営業で、社内外でちゃんと実績を残している人。
んで、そのつぶやきに続いて、「昔なら上司に意見をしにいっただろうけど、いまは単純にこの人のために働く気はない。お客さんと自分のために働くだけ」だと。

これを読んで、ぼくは「この上司、もったいないなぁ。信用って見えないところで無くなっていくし、それに気づかないのって哀しいなぁ」と思っていたわけです。自分のぼうけんの書に「信用のサイクル」とか書き込みながら。


そしたらその直後に、ぼくの好きな人たちがやっている活動に関して本人たちがツイートして、タイムラインがちょっとした騒ぎになったりしはじめたかと思ったら、その影響で知り合いから連絡があったりしつつ、その後は夜に卒業生や学生たちが来てくれていろんな話をして、朝5時すぎまで。

それぞれの出来事から信用について考えさせられて、きのうの夜はまさに「信用祭り」。
仕事における信用、上司と部下の信用、日常生活の信用、友だち関係の信用、獲得すべき信用、信用の失い方、信用のバランス、気づかないうちに消えていく信用、信用が増殖する関係性と逓減する関係性、期待と信用の相互関係……とまあ、ホント「信用」だらけ、信用についてばっかり考えていたわけです。


ただですね。

信用は大事である。
それはそうなんだけれど、じゃあ誰からの信用を得ていけばいいのか。
どんな信用を獲得すべきなのか。

そのへんが見えていることって大事で、それがないとあまりにも多くの期待に応えようとしてしちゃったり、逆に本来なら獲得できるはずの信用を得られなかったり、これまでの信用を失ったりしちゃうと思うんです。

そういう意味で、きのうの出来事は本当にそれぞれシチュエーションも条件も関係性も違うケースでありながら、どれにも「信用」というキーワードが根底にあって、個人的に信用を考える上でいろんな検証ができる状態でした。


んで、その結果。
これが出てきた。 

信用してくれようとしている人に敏感に。
そのためにはコミュニケーションって大事。

これが、「信用」を考える上での基本スタンスだと考えるに至ったわけです。

とってもシンプル。
これ以外のことは、テクニックであり方法論です、たぶん。
きのうのそれぞれの出来事は、なんだかどれも信用の欠落によって生まれた哀しい結果だったりして、「じゃあどうすれば、そうならずに済むのかな……?」と考えた末に、とりあえずこれ。アホみたいにシンプルだけれど、なんだかどれもここにポイントがあったんだろうな、と。

とりあえず、人が信用を獲得していく上で大事なこと、信用をなくさないために大事なこと、信用によって失敗しないようにするために大事なこと。
それが、自分を信用してくれようとしている人の気持ちに敏感になること。
そして、そのためのコミュニケーションなんだと思うんです。

もちろん、その人からの信用を失っても痛くも痒くもなかったり、信用を得ても別にうれしくわけでもないんだったら、たとえ「信用してくれようとしている人」だとしても、その期待は無視してもいいのかもしれません。

ただ、そうじゃない場合は、やっぱり敏感であるほうが絶対に良いことが増える。哀しいことは減る。
信用してくれようとしている人の期待に鈍感になっちゃうと、信用を失っていることに気づけない
信用してくれようとしている人からさえも信用を得られなくて、どこまで信用を獲得できる人になれるんだろう、と。
そしてコミュニケーションがなければ、信用関係は維持しにくいし、より深い信用だって生まれにくいのは、改めて言うほどのことでもなく大事なこと。でも、案外それはできていないもので。それはたぶんお互いさまだったりもするんだろうけれど、それがないとやっぱりどんどん信用は目減りしていく。信用にもメンテナンスが必要なんです。ある日、ふとフタを開けてみたら増えているなんてことはなくて、たぶん少しずつ減っていく可能性のほうが高いんです。


ふわ~! 信用ってむずかしい! シンプルなのにね。
きのうの出来事は、ぼくにとってホントいろんなことを考えるきっかけになりました。

自分を信用しようとしてくれている人は誰なんだろう?
それを自分はちゃんと感じながら動けているのかな?

さて、ぼくも自分を信用してくれようとしている人の期待に応えられるよう、もっとがんばりま~す♪
んで、みんなが信用を得て幸せになりますよ~に!! 


ってなことを考えていたら、あの渋沢栄一も「信用」について、何か遺してる。
4ページ、100円(笑)
とりあえず買ってみます。