大学のテスト期間も終わりが近づきつつあるようで、猿基地にもじわじわと就活生が来はじめてくれています。あとはどれくらい継続的に来てくれるか、かなぁと楽しみにしています。やっぱり直接学生と話をすると、ぼく自身もいろいろ気づけておもしろい。
んで、毎年思うのが就活ゲームの最初の一歩「キャラ設定」で迷っちゃう人が多いこと。
amazonのレビューでも書いている人がいて、やっぱりここで戸惑っちゃう人はいるみたい。
猿基地で、直接学生と話していても感じます。
決まる人はシュッと决まる。
迷う人は、ずっと迷ってる。
これに関して脳の仕組みの話と、ちょっとしたヒントを書いてみますね。
これまでに何度も繰り返してきているように、キャラのベースにあるのが「欲求」です。
んで、その欲求はどこで感じるものかというと、脳なわけです。
ぼくも専門家じゃないので正確には説明できないけれど、欲求を感じる神経システムも、それぞれいろんなタイプがあるわけです。
たとえば「人との勝負に勝つ」ことが多ければ、その神経システムも刺激されやすくなる。「褒められて嬉しい」と感じる経験が多いほど、その神経システムが強化されていく、というような感じ。
そしてそれは、20歳を超えてから劇的に変化することは、ほぼない、と。欲求を感じる脳内の神経システムは若いうちに形成されて、17~20歳くらいまでにはほぼ完成するそうです。誰でも20歳までには、そのいろんな欲求を感じる神経システムの傾向が決まっている、ということ。
そういう意味で、ぼくの個人的な感覚としては、キャラの欲求は「小さいころから継続的に満足してきた欲求」か「小さいころから、ずっと求めてきた(満足されない)欲求」によって形成されやすいように思います。前者が8割、後者が2割くらいのイメージ。
んでですね。
そういうことを踏まえて、キャラが決まらない理由は、大きく2つだと考えています。
ひとつは、まだバランスをとろうとしてるから。
「バランスをとる」なんて、もうホントに止めちゃえばいいのに、と。
キャラのそれぞれの説明なんかを読んでみて、「あ~これもあるかも」、「これも大事だよなぁ」ってずっと悩んじゃう。頭のどこかで「欠点がある状態はダメ」だと思ってるし、「偏りがあるのはダメ」だと思ってる。
世の中で「良し」とされていることをどれも実践しようとして、「こうじゃなきゃいけない」と考えて、バランスをとろうとして、中途半端なまま自分を自分で追い込んじゃってるわけです。
それ、すごく時間と労力と、というか人生のムダです。
バランス人間なんて、しんどいだけだし、面白くもありません。
もし本当に「バランス人間」を目指すなら、それこそまずはどこかでトンガッたほうがいいです。どこかをトンガらせて、そこそこまで育ったら、そこに近い部分にシフトする。そこも充分に育ってきたら、また隣の分野にシフトする。それを繰り返すほうが、比較的レベルの高い「バランス人間」にはなりやすいはずです。HUNTERXHUNTERの念の修業と同じです。
自分が何を得意とするのかを知り、磨きをかけていく――これこそ個人のイノベーションの要諦であり、成果を挙げ続けていくための唯一の方法です。ピーター・F・ドラッカー
ドラッカー先生の言葉を待つまでもなく、もうみ~んな言ってます。
「バランス人間の時代じゃないよ」つって。「そんなの終わってる」つって。
まずは、どこかでトンガること。
トンガらせるところを決めちゃうこと。
もうバランスとるの、止めましょ? いやマジで。
んで、もうひとつがこれ。
そもそもの「エネルギー量が低い」から。
こんな言い方はちょっと憚られるのだけれど、やっぱりこれじゃないかと思うんです。
そもそもの欲求が弱い。エネルギー量が弱い。
だから自分の欲求の「盛り上がりどころ」が見えないし、キャラも決まらない。
富士山は誰が見ても「富士山! 高い!」とわかるけど、コンペイトウのギザギザの中で「どれが一番高いか」なんて、ぜんぜんわからない。
エネルギーが低い状態で「どの欲求が強いのか?」を考えるのって、コンペイトウのギザギザの中から一番高いものを探すのと同じです。そりゃ迷うどころか、わからなくてあたりまえ。シュッと決まる人って、だいたい普段からエネルギー量が高いですもん。
普段からしっかり強い欲求をもっていたら、それは行動につながるし、結果につながる。そりゃエネルギー量だって最大値が上がっていきます。逆に普段から欲求をもたず、行動もせず、流されるようにすごしていたら、そりゃエネルギー量は上がりません。
逆説的な言い方になるけれど、だから「キャラを決めましょうよ」と。
エネルギー量が低いからキャラに迷っちゃうなら、キャラを決めてエネルギー量を上げましょう。
もっと欲求に素直に!
もっと欲求に敏感に!
んで、もっと動きましょう。
単純な話です。
エネルギー量の低い人なんて、仕事できなさそうでしょ?
それに加えて、迷えば迷うほどエネルギー量は下がるでしょ?
だから、エネルギー量を上げる。
そのためにもう決めて動いちゃう。
わからなかったら、猿基地で話しましょ。
バランス人間を脱して、エネルギー量を上げる。
それが楽しい人生の第一歩。
たかだか就活。わしゃわしゃ楽しくやりましょう♪
コメント
コメント一覧
キャラの欲求は、先天的に決まっているのか、後天的(環境)なものによるのか、
その両方なのか、この辺りはどうお考えですか?
②それから、キャラ設定で迷うのは最初だけでなく、
あれ?私、魔法使いでなく戦士だった?と、途中で分からなくなることもあるかと。
こういった場合はどう考えたらよいのでしょうか?
1)については、個人的には後天的なものが大きいんじゃないかと思います。と、いうよりも先天的なものについては、努力や意識で変えようがないので、後天的な部分で考えたほうがわかりやすいかな、という立場です。
2)は単純にそのときどきで、自分の納得度が高いほうをリーダーにしてあげればいいだけかな、と。ある程度の期間で検証できれば、迷うことも少なくなっていくように思います。
自身が就活生だった2年前にブログを知り、みつしろさんの解釈に驚き、納得し、ハマり、気がつけばちょくちょく読みに来ています。
私もキャラが決まらないクチでして、旅芸人か吟遊詩人で迷い、冒険の書は旅芸人で書いていましたが今でもどっちなのかよくわかってないです。
本記事で「バランスをとろうとしてる」「熱量が低い」とあり、情け無いですがまさに私のことだなと。今まで読んできたブログの内容がどれもワクワクする内容だったのに、イマイチ自身の行動に結びつかないのはこれかと思いました。
何かに長けている人が強い事、経験から頭ではわかっていますし、自身も魅力を感じます、が、子供の頃から典型的器用貧乏且つそれで何となくうまくやってこれてしまった省エネな私、抜け出し方が分かりませんf(^_^;)
お話の中に、逆説的にキャラを決めてエネルギー量を上げる、とありました。
私も楽しい人生の第一歩を踏み出してみたいののですが、キャラを決めたところで、そもそもの熱量が低いのにどう行動すれば良いのかと思ってしまいました。
長文となり申し訳ございません。みつしろさんの中では何か具体的な行動があるのか、アドバイスがあるのか、というのが気になりました。
そもそも持っている熱量で限界がある(20歳過ぎがどう行動すれば良いか分からないとか言ってる時点でそれなりに手遅れ)等でも構わないので、お時間のある時に是非お考えを聞いてみたいです。よろしくお願い致します。
や、もうね、ホントバランスとらないでください…。
ぼくも昔、そうだったんですけど、人に気を遣えば遣うほど「はっちゃけ」られないんです。たぶん。
もしかしたら、ですけど、、まわりを気にしつつ、でも自分の立ち方に迷っちゃっているのかな、と感じるんです。
なんだか、喩えとして正確かどうかわからないんですが、あの鉛筆を指に挟んで膝に打ち付けて折るやつあるじゃないですか?
あれって、ビビりながらやると折れないし、痛いんです。
でも、思いっきりやっちゃうとちゃんと折れるし痛くないんです。
もしかしたらですけど!かよさん、まだビビってるんじゃないかな、と。
「痛いのやだな~」とか思って、振り切りきれてないんじゃないかな~、と。だから、むしろ痛くなっちゃうんじゃないかな~と。そんな感じがしちゃいます。
失敗したら失敗したで「あ、間違えちゃった♪」でいいんです。
むしろ失敗しながら「もっとこうしたほうがいいんだな」とか思えればいいんです。
旅芸人でも吟遊詩人でも、やっぱり思い切りが大事です。
エネルギー量を上げるためには、エネルギー量を上げてみてから成功してこそ「お~やっぱり♪」と思えるんだと思います。
でも、そもそも上げてないからビビっちゃう。
失敗したら「間違えちゃった♪」くらいでいいので、とりあえずやることが大事だよね、とぼくは思ってます。
ぼくも器用貧乏です。
でも、その中でとりあえず「どう?これ、どう?」って出してみる。んで、間違えたらまたやり直してみることでどうにかなると思ってます。
やるのに遅いことなんてないです。
むしろやらなかったら他に方法があるの?って話です。
とりあえずできることをやってみる。
「んなことちゃうね~ん」的なことがあったらまたコメントください。
ぜひぜひビビらずに。
失敗したら「あ!間違えた!」で♪