社会人なら誰もが知ってる、社会人の基本の「き」とも言われるルール(?)のひとつが、「ホウ・レン・ソウ」だと思います。さすがに知らない人はいないであろう、「報告・連絡・相談」って話です。
もちろんどれも大事なことで、そりゃ社会人の基本ではあるのだけれど、ここ数年、学生や卒業生の社会人の話を聞いていて、「ちょっとアップグレードしたほうかいいかもしれなくない?」と思ったので、そういう話を。

というのも、そりゃ確かに大事なんです、報連相。
上司やお客さんと、仕事を円滑に進めていく上で、もちろんできていたほうがいいし、トラブルを未然に防ぐ意味でも、相手にストレスを与えないためにも、より効果的に仕事を進めていくためにも、そりゃ超だいじな報連相。
だがしかし、現代社会におきまして、学生や卒業生の話を聞いていると、その悩みや仕事の不具合の原因や、他者へのアプローチという意味で、「ホウ・レン・ソウ」だけでは足りないのではないか。もうちょっと、他の部分での補足があったら、その悩みや仕事の不具合の原因や、他者へのアプローチは変わる可能性があるんじゃないかと、考えるに至ったわけです。
もちろんいまのぼくはサラリーマン社会で生きているわけでもなく、上司も部下もおらず、勝手に想像しているだけなのですが、そんな立場だからこそ思うところもあるわけなので、ちょっと書いてみます。

というのも、「ホウ・レン・ソウ」では足りないんちゃう?
と思った背景というのも、おそらく旧世代的昭和のおっさんおばちゃんと、現代の若者たちの感覚の違いもあるのかな、と思うんですが、どうにも旧世代的昭和の人たちからしたら「当たり前」でありながら、若者的には「え、そんなのあんまり関係なくない?」という齟齬がある部分があるのではないか、と。

それを踏まえてぼくが提案したいのは、
「ホウ・レン・ソウ」のアップグレードバージョンとしての
「カク・ホウ・レン・ソウ・レー」なんです。

従来の報連相に加えて、「カク」と「レー」を加えてみてはどうだろう? と。
そしたら、おっさんと若者の理解や価値観や常識の齟齬を埋めることができる可能性が高まるんじゃないか、と。

どういうことか、というと、
真ん中の3つの報連相は、これまでどおり使いましょう。
そこに2つの要素を加えてみる。

「カク」は、確認。
「レー」は、お礼。
つまり、「確認・報告・連絡・相談・御礼」。
この5つの要素を、新たな社会人の基本の「き」としてみたらどうだろう、と。

「確認」っていうのは、ゆ~たら事前の確認。
仕事でもなんでも、やる前、動く前に、「こんな感じで考えたので、こんな感じで進めようと思ってるんですけど~」を確認する。
わざわざ言わなくても、上司や先輩、お客さんは「これまでに伝えてあるんやから」って思ってるかもしれないけれど、あえて事前にちゃんと「確認」しておく。

それをするメリットってけっこう大きくて、ひとつには「リスクを回避できる」こと。
事前に「こうやりますよ~」って言ってるんだから、そこに何もなければ、それをオッケーした上司や先輩にも多少の責任が生まれるわけですね。そしたら失敗したとしても、「ゆ~ても事前に確認したやないですか~!」って言える。言えちゃう。
失敗しそうな可能性が予見できたんだったら、先に教えてや~って言える。もっと良い方法があったんなら、ゆ~てや~、って言えるわけです。

そしてもうひとつが、「より良い方法を、先に教えてもらえる」。
「こういう状況にあると思ってるから、こういうことを考えて、こうしてみようと思ってる」を伝えてみたら、上司や先輩は自分よりもそりゃ経験があるわけなので、「それやったら、こういうのもやってみたら?」とか「じゃあ、この資料を読んでみたらいいかもよ?」とか、自分が考えきれていない他の方法やアイデア、知識をもらえる可能性が高まる気がしません?

事前の「確認」をするだけで、この2つのメリットを享受できる可能性が高まるわけです。


んで、「お礼」がもうひとつ。
このコマンドの効用をちゃんと活用してる人って、案外少なさそう。
というか、若い人ほどこれって有効で、信用の雪だるまを作っていく上ではとっても大事なことなのに、使う人が減っているように感じます。

つまりは、何かをやったあとに、ちゃんと「お礼」を伝える。むちゃくちゃシンプルで、当たり前っちゃあ当たり前の話。でありながら、これを上手にできるかどうかって、ホント「その先」においてぜんぜん変わる。
もちろん、一回しか接点がないとか、これっきりの関係なのであれば、そんなに重視しなくても損はしないかもしれません。
でも、それなりに継続的に、「次」がある関係性なのであれば、(つまりは上司や先輩、お客さんなのであれば)、お礼を言うか言わないかで、「次」が変わります。
それこそ、お礼って「白魔法」。それなりに時間と労力とアイデアをもらったとしたら、「おかげでうまくいったよん」があるだけで、世界はよく回る。逆に、それがないままに、「また今回も助言ちょうだい」って言っても、よっぽどの利害関係がなければ、労力を割くのは相手にとってマイナスに見えちゃう。


この2つって、ゆ~たら「報告」ではあるんです。
事前に「こんな感じでやってみま~す」っていう報告。
事後に「こんな感じになりました~」ってのも報告。
ただ、単純に「報告」だけになってしまうと、そこに含まれてる要素がちょっと大きい。
ので、それを細分化してみたら、もうちょっとわかりやすくなりそう。
そういう意味で、「ホウレンソウ」は大事だけれど、そこに2つを加えてアップグレードした「カクホウレンソウレー」で考えてみたらどうでしょう? と。

ちょっと「白鵬、連勝道!」みたいなスポーツ新聞っぽくなっちゃうけれど、それなりに悪くない考え方なんじゃないかと思ってます。
事前の「確認」と、事後の「お礼」。これを加えてみるだけで、仕事の進め方のスムーズさが変わったりしないかな~、なんてことを思います。

確認をすることで、ビビらずに済むどころか、違うアイデアの提案をもらえる。
お礼をすることで、継続的なWin-Winの関係が生まれる。
それを上手に使って、楽しく仕事をする人が増えますよ~に!!