「ガクチカ」って省略の仕方にセンスがないし、単純にその軽々しさがあんまり好きじゃないのですが、ゆ~ても本質的には「そりゃ大事ですよね」という話なので、そのへんについて。
就活中の4年生はもちろん、そろそろ就活を意識し始めている3年生、あとは仕事をしている人にとっても、けっこうそれなりに大事な部分かな~と思っています。

結論から言うと、
就活において、企業が「学生時代に力を入れたこと」略して「ガクチカ」を聞くのは当たり前だし、それが「ない」もしくは「無理して捻(ひね)り出さなきゃ」くらいの学生は、そりゃあんまり採りたいとは思いませんよね~、と思うわけです。

つまりは、
人に言われて動くんじゃなくて、
自分の興味をわかってて、
そこに本気になったことのある人。
んで、本気になったときの動き方。
を、ちゃんと「言葉で話せる」くらいに考えてる人がほしい。
ただそれだけの話だよね、と。

人から言われたことしかやらない、人がやってることに追随するだけ、だから自分が何を楽しいと思うのかがわからない、自分で自分の興味をわかってないから他者に合わせるだけで、本気になれるものがないから、本気で動いた経験もない、だから考えるという作業をしたこともしたことないし、自分がどう動いたら他者や環境がどう変化するかを経験したこともない、から考えないで生きてきた―――。

うん。
そりゃ、「要らない」と思われても仕方がない。
と、思いません?

「ガクチカ」って、ただそれを確認してるだけの話です。
別にむずかしい話じゃないんです。ただただ、「何か本気でやったことある? そのときって、何を考えて、どう動いたのん?」を聞いてるだけ。それを踏まえて、「うちの会社に入ったら、何に対してどう動いてくれるかな~」を知ろうとしているだけ。

それこそ、就活中でも社会人数年目でも、20数年生きてきて、「何か、本気で取り組んだこと、ある?」と問われて、「なんだろ……????」って思っちゃうような人は、そりゃあ、ね。ほしくないですよね。

とはいえ、
逆に言えば、
すっっっっっっっごく簡単な話なんです。

なんでもいいから、とりあえず何かに、ハマってみよ?
何かに本気で取り組んだらええや~ん!?

と。
ただ、それだけの話。
「自分がわからない」とか
「やりたいことがわからない」とか
「これから何をしていけば……」とか
そういうのって、結局、

ゆ~ても、何もやってないからでしょ?
と。
やる前から、やらない理由しか考えないからでしょ?
と。

やろ~よ!! と。
やりな~ね、と。
ただただただただただただ、それだけ。

なんでもいいから、とりあえず「ちょっとハマってみるか~」くらいで、手を出してみたらいいんです。
「ボートレース、ちょっくらハマってみよかな」とか「焼酎もなんか面白そうやん?」とか「新人のAV女優だけ追いかけてみよかな」でも、「とりあえずジブリと黒澤映画を全部観てみよう」でも、なんでも良いんです。

先に「ハマる」と決める
「いつかハマるものが出てくるかも……?」なんて、この20数年ないのであれば、そもそもハマる面白さを経験してない上に、ハードルが高まってるので、そんなのいつまで待っても現れてくれません。

大谷くんやザッカーバーグ、本田さんや安藤百福、そんな有名人じゃなくても世俗で暮らすサラリーマンでも、何かに没頭してる人はそのぶんエネルギーも経験も思考量も増えるから、どんどん成長していきます。
それをただ探している(というより自然に出会えるのを待つ)だけの人は、ず~っと「いつか……!」って、見つけられないままなんじゃないかな~と思うんです。

ハマれるものがあるから、ハマる。
んじゃなくて、とりあえず「ハマる」ことを決めてみる。
んで、やってみる。
そういう経験がある人は、やっぱり魅力的になるし、会社としても世の中的にも「ええやん♪」って思われると思うんです。

「ガクチカ」
なんて、うすっぺら~い言葉にしちゃうから本質的じゃなくなる気がするんですが、実はそこにはけっこう大事な要素が詰まってるわけで、だからこそ企業はそこを知りたいと思うんだろな、というのは当たり前というほどに当たり前だと思いません?
これって就活でも仕事でも一緒……というよりも、そういう人生のほうが楽しいはずだと思うんです。

とりあえず、でいいので、何かに「ハマる」人が増えますよ~に!!