いきなり出てきた「JKK」。
「なにそれ、就活ゲームに出てきてない……!」
って、最近ぼくが略しているだけで、本でもブログでもちょこちょこ書いてるやつ。

略して、JKK。女子高生は関係ない。

最近、学生たちと話していたり、猿基地のお客さんと普通に会話をしていたりして、「心地いい会話ってなんだろな~」って考えていたんです。
んで、一方で、ぼくは本やブログで「事実と感情と解釈のバランスを」ということも書いたりしているわけですが、そういえばその「バランス」について意識的に考えたことがなかったな~、というか書いてなかったや、と思ってこれ書いています。

煮物の煮汁でも、醤油とミリンと酒を「適度に配合」なんていっても、好みの問題もあるし、材料にもよるけれど、「適度に」よりも比率を書いてくれたほうがわかりやすい。
そういう意味で、ぼくとしても「JKKのバランスを」と言っている以上、ある程度はわかりやすく、その「黄金比」について、ちゃんと書いておかなくっちゃと思い至ったわけです。

学生の就活相談にのっていても、どうにも内容が把握できなかったり、ダラダラと話してしまったり、逆に内容が薄すぎてわからずで、ぼくとしても適切なアドバイスができなかったりします。
んで、そういう話し方をしているということは、おそらく(というか確実に)面接でも、同じように的を射ない話になっちゃっているんじゃないかと想像ができる。これは、ちゃんと書いておかなくっちゃ、と。

もちろんそれこそ、煮汁と同じで、受け手にとっての好みもあるだろうし、状況によっても変わるとは思いますが、「一応これくらいをベースに、そのときどきで変えてみよう」くらいの感覚で、とりあえずは意識をしてみたらいいんじゃないかと思います。

じゃあ、そのJKKの黄金比ってどれくらいか、というと

事実3 : 感情1 : 解釈6

あたりが心地いいコミュニケーションが成り立ちやすいんじゃないかと考えています。

この比率が崩れた発信として、よくあるのがたとえばガールズトーク。
ガールズトークの場合は、たぶん事実5 : 感情4 : 解釈1くらいじゃないかな、と。
こんなことがあった。こう感じた。わかる~。こっちもこんなことがあった。こうこうこうで、マジこうだった。たしかに~。みたいな感じ? (わかないけど、イメージです)
それはそれで、楽しい時間をすごせているので、悪いと言っているわけじゃなくて、JKKの比率でいうとこれくらい、という話です。
他にもゼミや論文の発表の場合は、事実7 : 感情0 : 解釈3というくらいになると思います。解釈だらけじゃ、根拠不足になるし、そんなに感情の話をしても仕方がないわけで、むしろ感情の部分さえも事実として話さなくちゃいけません。

んで、就活の面接でのやりとりや相談、心地よいコミュニケーションの場合は、これを「3 : 1 : 6」くらいの比率で意識してみたら、ちょうどよい発信になるんじゃないか、というのがぼくの考え。

「感情」で、ある程度の方向性を示しつつ、
「事実」で、周辺情報、状態、イメージを共有して、
自分の意見としての「解釈」で相手に伝える。

あくまでもぼくの想像と感覚なんですが、就活の面接で答えるときって、学生の多くが「事実」の厚みを増やして答えてしまっているんじゃないかと思います。
何か質問をされて、そのときのサークルやバイトの状態や、自分が担っていた役割、どんな仕事をしていたか、といった事実を伝えようとしちゃう。
や、もちろんそういう事実を知ろうとしてきている質問の場合は、当然ちゃんと事実を話すことが大事なのは当たり前ですが、やっぱり就活において企業が知りたいことは「あなたはどんな人?」であって、だから伝えるべきは「自分はこんな人」なわけです。

んで、「こんな人」が見えやすいのは、感情であり、解釈の部分。
かつ、感情そのものは、そんなに具体的だったり、たくさんの情報が必要なわけではないので、そりゃやっぱり解釈が大事になってきます。事実はあくまでも、それらを補足し、根拠として提示するものです。
そしてもちろん、何よりも「ちゃんと考えているかどうか」、「ちゃんと言葉でコミュニケーションがとれるかどうか」が表れるのが、解釈の伝え方なんじゃないかとぼくは考えています。

どんなことに対して、どう考えるのか。
インプットした情報について、どんな意見をもつのか。
経験したことを、どう解釈しているのか。

そういうところから、「その人」が見えてくるし、それを伝えるためのJKKの黄金比は、「3:1:6」くらい、場合によっては「3:2:5」くらいかなぁ、と。

過去の卒業生たちの自己PRを読み返してみても、やっぱり比率はそれくらい。
それこそ面接でも説明会でも、「どうでした?」って聞かれたときの返答も同じです。
そこで就活病の学生は、「楽しかったです!」とか「働き方が知れてよかったです」とか、感情や事実の話で返しちゃうこともあるんじゃないかと思いますが、そこにもう一歩、解釈の言葉を付け加えるだけで、相手からすれば「おお、この短時間でなかなか考えてるやん?」になるはずです。

さてさて、自分が話すときのJKKの比率はどれくらい?

JKKの黄金比を意識して、「なかなかやるやん?」と思わせられる学生が増えますよ~に!!