いよいよ、来月から社会人やね~。
もう明日? それともあさって?
ま、どっちでもいいんだけれど。
新しい環境を前に、どんな気持ちでいるのかな~と思いつつ、これを書いてます。
つい1年(ちょい)前に猿基地に来てくれて、みんなでわいわいしつつ、ちょいちょい落ち込んだりもしつつ、結果的に良い職場に辿りついてくれてんじゃないかな、と思っています。そうだったらいいなぁ。
んで、ホントにそうなるために、これからもいろいろ考えてほしいな、とも思っていて、これから社会人になるわけだし、何か伝えられたらと思ってこれを書いてます。これから「社会」人になるにあたって、ちょっと覚えておいてほしいことがありますねん。
それはね。
他者意識と問題意識。
このふたつを意識して社会人生活を送っていってくれたら、もっと素敵な人になれると思っておるのさ。
それこそ就活を通して自分のキャラを知ったし、自分が楽しいこととしんどいことも知っていて、楽しいことを増やせる環境がどんな条件なのかは、もう自分でだいたいわかってるやん?
それを、もっと高度化して、効果的にするために、このふたつの意識をもって、もっと素敵な人になっていってほしいな、と。
これまで何度も伝えてきたように、社会は信用でできています。
んで、「信用」って何か、社会人として成功するって何か、というと「他者に好影響を与えられてるかどうか」なんです。
自分じゃない誰かに、何かしらのいい影響を与えられる人は素敵な社会人になるし、自分の満足を優先しちゃう人は認められることも少なかったりして、結局は自分自身も満足できなくなっちゃうことも多い。
就活を通して、
その後の学生生活を通して、
ちょっとずつ、他者に目を向けられるようになったでしょ?
それを、もっと拡げて、密度を上げていってほしいんす。
いまはたぶん、自分の近い人のことを考えられるようにもなったし、そのおもしろさや嬉しさも感じられるようになってるやん?
「社会人になる」ってのは、それをもうちょっと、ちょっとずつ範囲を大きくして、ちょっとずつ密度を高めていく、ってことなんです。もっと言えば、人からの期待を想像したり、先回りしたりするようにできるようになること。
それができるようになると、もっと人から求められるし、その喜びを感じられるし、だからもっと応えられるようになるために考えて動いて、その結果として人として成長していける。
だから、
「他者」をちょっとずつ、拡げていってね。
他者への好影響の密度を、ちょっとずつ高めていってみてね。
よっぽど何かの天才じゃないかぎり、「自分が自分が!」って自分の満足を求めるだけではあんまりうまくいきません。「相手が良い状態になるために、自分は何ができるかな~。そのためには何をしたらいいのかな~」って考えられる人が、社会で評価される社会人になるし、充実した生活を送れるようになると思うんです。
だから、他者意識。
人を喜ばせる。
人に良い影響を与える。
どんな人に。
何によって。
ってことは、これからも考えて続けてほしいなぁ、と。
んで。
もうひとつが、問題意識。
これは、あんまり猿基地では話したことはないかもねぇ。
この1年くらい、猿基地にきていろいろ就活の話やら自分のことやらを考える時間を過ごしてきたからこそ、こっちももっておいてくれたらいいな。ってか、これがあると人生の楽しさが増えるよん、と思っているんです。
これからは会社の期待に応えようとしてるやん?
それはとっても大事なことで、この過去1年間で少しずつできるようになってきてると思うねん。これからは、会社からお金をもらって、お客さんから信用やお金をいただいて、それに応えていこうとしてるよね。
その意識をもちつつ、それに加えて、この「問題意識」をもっておこう。
ってのはね、素敵な社会人ってなんだろう? ということを考えると、どうにも「問題を解決する」ことのほうが見えやすい。たしかに問題を解決できる人は評価や称賛も集まるし、いわゆる「仕事ができる人」としてわかりやすくはある。
でもね、おれが思うに、ホントに大事なところはその一歩手前にあって、それが、問題意識だと思ってるんです。
問題意識って何かというと、自分で問題を探せるかどうかであり、自分で問題を設定できるかであり、自分で問題を感じられることであり、問題に気づけるかどうか、ということなんよね。
もっと簡単に言うと、
「これってこうしたほうが良くないか?」
「もっとこうしたらいいのに、こうしたらどうだろう?」
「何でこれって、こうなってるんだろ?」
「もしかしたら、こうしたほうがええんちゃう?」
みたいなこと。そういう意識。
まずはちっちゃくてもいいんす。大きすぎる「問題」だと、社会人になったばかりの段階では解決できないこともたくさんあるからね。ほんと日常的な、ちょっとしたことで、自分なりに「問題」に意識を向けてほしいんす。
んで、そういうちいさな問題を設定していくと、そこには何かしらの「対策」を考えることになるやん? そしたらそれを「解決」していくわけだよね。その解決を繰り返していくと、そこには「スキル」がついてくる。
これから会社や上司から求められていることに応えていくことは、そりゃもちろん大事なこと。だけど、それを「やらなきゃいけない」と考えてばかりだと、気づくと心がすり減っちゃってる、なんてことがあったりするのよ。
だから、期待に応えること(他者意識)は大事にしつつも、その一方で自分なりにちょっとした問題を探していく、問題意識ももっておいてほしいねん。いろんなことを自分ごとにする。
どっちか片方じゃなくて、両輪。
他者意識と問題意識が、ちょうどよくバランスがとれてると、社会はどんどん楽しくなるはずやねん。
だってさ、自分がやりたいこととか自分が楽しい、気持ちいいだけって、けっこうすぐに限界があるもので。
それが、他者意識と問題意識があると、自分以外の人やことに対しても目を向けて、その人たちがもっと良くなるように、自分ごととして問題まで考えられるようになる。
毎日いっつも、この2つの意識をもって過ごしてたら、いろんな人いろんな問題に「対策」して「解決」して「スキル」が身についていくわけよ。そりゃもちろん結果や成果にもつながるだろうし、それで信用が生まれていくわけです。
っつ~ことで、みつしろからの最後の言葉。
他者に目を注ぎ
恩と情に篤く
貰うことに慣れず
返し、報いることを忘れず
情で昂ることなく、腐ることもなく
能うことに敏感であり
気概と矜持をもつ。
そんな素敵な社会人になってね~。
14人の猿基地卒業生へ。
楽しい社会人生活を送れますよ~に!!
コメント
コメント一覧
私も就活ゲームに従って就活を始めました。ただ、再開が遅すぎて既卒での就活となります。
そこで質問なのですが、既卒での就活は新卒の就活と比べてどのぐらい不利なりますか?
「留年した方が良い」という人もいれば「既卒でもいい」という人も居て、情報に翻弄されています。
は~い、ありがとうございます~。
どうでしょうね~。そりゃ会社にもよるし、ご本人しだいという部分もあるでしょう。むしろ最近は第二新卒マーケットも広がっているので、どちらでもあまり気にしないほうが良い気がします。
というよりも、あとは単純に「既卒である」ということは事実なのだから、あんまり気にしても仕方がないし、やることをしっかりやっていくしかできないですよね~。
アンコントローラブルな部分を考えようとしちゃうのって意味がないので、ただ考えながら動くのみ、じゃないかなと思いますよ~。
http://yuto3246.officialblog.jp/archives/13830563.html
2月13日に猿基地に訪ねた者です。先日は大変有意義な時間、ありがとうございました。
今朝方、製造技術職としてnmsに内定したため、報告します。
あの日吟遊詩人から発明家へとキャラチェンジして就活を続けた結果、幅広いモノづくりの技術を知れる製造技術職に就職を決めました。
キャラが定まったおかげで饒舌な人間に劣等感を抱くこともなくなり、とても生きやすいです。
これもみつしろさんのブログのお陰です。これからも自分らしく生きようと思います。
本当にありがとうございます。
長文失礼致しました。
いえいえ、こちらこそわざわざお越しいただいてありがとうございました。
お~、良かった♪
うん、ぜひぜひこれからもキャラを磨きつつ、どんどんレベルアップしていってください~。
前回のコメントに返信してくださり、ありがとうございます。今回は現状報告を兼ねてコメントを送ります。
現在、私は半導体工場に勤めています。仕事の方は順調で、来週から新しい仕事の教育が始まる予定です。
四勤四休で休みが多いため、英語に関するブログを亀のペースで更新したり、味を「知る」目的で近所の飲食店を巡ったりしています。最近はいかに安い出費でお腹一杯になれるかを研究し、自炊のメニューを考えるのが密かな楽しみです。
先輩たちの仲も良好です。休日に会ってご飯を食べる仲の先輩もいます。
ただ、一人の上司の付き合い方に悩んでいます。他の上司と比べて非常にレベルの高い指摘をして下さる方なのですが、何分言い方がキツいです。特に、自分なりに考えて動いた/行ったことを「訳の分からないこと」と一言で済まされ、自分の行動理由を話す余地がないが悩みです。
ただ雰囲気的に話しかけづらいので、最近は指摘内容だけを受け入れて残りの部分は馬耳東風する戦略に出ています。その方がより良い仕事の進め方の研究に集中できて、気が楽になるからです。
最後に社会人になった後でも、(というより社会人になった今こそ)光城さんの記事は非常にタメになっています。本ブログがあるからこそ、私は卑屈にならず、自分のスタンスを見失わずにいられます。
非常に長い文章失礼致しました。