自己PR作成における「7つの奥義」ってのを、『内定力』には書きました。
その3つ目で「予告編方式」のことを書いています。
ぼくのまわりの学生たちも、いまワイワイとみんなで自己PRをつくっている中、この予告編方式のやり方で、「とりあえず1200文字を書いて、それを400字にする」という形でやっています。
のですが、そんな彼らの文章をみていて、ちょっと気づいたこと。
んで、このブログを読んでくれている学生のみなさんにも気をつけてほしいこと。

それは、
「幕の内弁当をつくらないよ~に!」
ということ。

なんだかね、みんな幕の内弁当をつくっちゃってる。
それは予告編方式の正しい使い方ではな~い、よ。

とりあえず1200文字を書く。
んで、そこから400字にまとめていく。
というときに、なんだかどうにかキーワードだけを拾って、1200文字で書いた内容ぜんぶを400字のほうにも残そうとしちゃったり、してません?
そうすると、400字バージョンにまとめたものは「予告編」というよりも、1200字バージョンの「目次」みたいになっちゃってる。あれもこれも詰め込みたいと思いすぎちゃって、まさに幕の内弁当。
サラダも揚げ物も漬物もパスタも、魚も煮物も卵焼きも……って、どれもこれもちょこちょこコマゴマと盛り込んで、「何弁当?」と聞かれたら、「なんだかいろいろ入ってる」。「どれが美味しいの?」って聞かれても、「まあ、全体的にそれなりに」でしかない。

それじゃあ、予告編方式の意味がないんです。
本にも書いたように、あくまでもコンセプトに関係するものを残す。
コンセプトが一番伝わるように、残すわけです。

学生たちから1200字バージョンを見せてもらったときにぼくがやるのは、喩えるなら「温度感」のチェックです。
とっても漠然としたイメージなんですが、文章全体を読み通しながら、サーモグラフィ感覚で見ていく感じ。「あ~このへん温度が高いな~」とか「ここらへんは説明的で温度が低い感じだな~」とか、頭のウラ側で並行してコンセプトを考えながら、残すところと削るところをチェックしていく。

これってもちろん「感情としての温度」という部分もあるんだけれど、それだけじゃなくて受け手にコンセプトが伝わりやすいかどうか、という意味での「温度感」でもあります。
あくまでも大事なのはコンセプト。
んで、自己PRでも志望動機でも、その全ての文字はどれも、その「コンセプトを伝えるため」にあるんです。

焼肉弁当なら、焼肉を美味しく食べるための弁当。
鶏飯の主役は、確実に鶏です。
ますのすしは、マスを食べる弁当だし、ひっぱりだこ飯は誰が見てもタコでしかない。
すべてはそこに向かっていくわけです。

小さく小さく拾っていって、無理やり弁当箱に詰め込んでも、「これは何弁当?」になっちゃう。幕の内弁当に主役はいないんです。
なので、1200文字を400字にまとめていくときは、情報をコマ切れにしすぎないこと。大事なところをしっかりギュッと掴みとる。強度の強い言葉を選んでいく。「すべての言葉はコンセプトに向かう」んです。


「せっかく1200文字も書いたのに~」って思っちゃうかもしれません。
でも、それは後々ちゃんと役に立ちます。
だって、それこそ自己PRはお品書き。その最初の言葉をベースにして、面接は進んでいく。んで、1200文字から削除した800字だって、それらももちろんコンセプトに関係してくる言葉たちです。

なので、とりあえずは思い切って削っちゃいましょう。
削ったぶんは、あとから使う機会はいくらでもあります。

みなさまくれぐれも幕の内弁当をつくらないよ~に。
ギュギュっと凝縮した密度の濃い自己PRをつくってやりましょう。
就活市場におもろい弁当がたくさん並びますよ~に!!