「売り手市場」なんてことが言われてますが、それってただ単に求人倍率が高止まりしてますね~、というだけで、実際にはほとんどの学生にとってはそんな感覚はないと思います。

それは新卒ビジネスのマーケットを見ていてもそうで、最近どんどん出てきている新卒系のサービスでも、そこでメインターゲットとされているのはいわゆる「上位校の優秀層」ばかりです。
学生全体の数パーセントいるかいないか、というレベルの学生たちを各社が奪い合ってる。そこに集中してばかり。

一方で、地方の学生や下位校と呼ばれる大学の学生は、そんな「売り手市場」とかいう恩恵的なものを受けるなんてことは大してなく。それなりに相変わらず不安になったり、迷ったりしながら就活をしているわけです。

んで、そんな就活世界のはじっこの片隅にある猿基地では、それなりに就活を楽しみつつ、複数内定はもちろん5社や10社の内定をとったりする学生もいたりします(別に社数が多けりゃいいってもんでもないけれど)。


んで、それはいったい何なのか、というと
ぼくは、こういう状態なんじゃないかと考えています。

企業は「料理」をほしがってる。
だけど、世の中には「素材」だらけ。

料理というのはもちろん学生のことで、「もう仕上がってる」ということです。
それこそ大学で起業をしたり、大きなイベントを成功させたり、企業とのかかわりも多くてコミュニケーションも円滑、入社後もそれなりにすぐ活躍しそうなレベルの学生。それが「料理」レベルの学生です。
ただそういう学生は、もちろん少ない。

一方で、多くの学生たちはそうした「料理」にはなれる可能性があるかもしれないけれど、現時点ではまだまだ「素材」の段階です。
それはどんな料理になりうるのか、企業としても判断しづらい。どんな料理にしたら美味しくなるのか、もしくはマズくなっちゃうのかもわからない。しかも学生たち自身もわかっていないから、企業も選べない。

さらには、そんな「素材」学生たちはあろうことか、まだまだ素材にもかかわらず料理のフリをしようとする。
自分がどんな素材かも理解しないまま、とりあえずステーキっぽくしてみようかと言っては変なソースをかけてみたり、イタリアンも人気らしいと聞けばガーリック風味をつけてみたり、いやいややっぱりカレーも大事でしょうなんてガラムマサラを混ぜてみる。

そうしてしまいには、変なソースのかかったガーリック風味のガラムマサラ。
元々が何の素材なのか、原型すら見えないわけのわからない料理ができあがる。

そりゃ誰も食べたくないし、要りません。

んで。

そういう「素材」学生にとって大事なこと。
それが、

「下拵(ごしら)え」です。

素材はあくまでも素材。いきなり料理になることもありません。
料理になれないからといって、料理ぶるのが一番の下策。
とはいって、素材のままだと企業にとってもどう料理したいのか、どんな料理になりそうなのかはわかりにくいから選ばれない。

だからこその下拵え。

料理になんてならなくていい。
料理ぶる必要もない。

必要なのは、ちょっとした下拵え。
この感覚こそが、就活の大事なポイントだとぼくは考えています。

自分がどんな系統の素材なのかをわかった上で、肉なら肉でスジを切ったり塩胡椒をなじませる、魚なら魚でウロコを落として三枚におろして軽く昆布で締めておく。
そんなざ~っくりとした下拵えくらいをしておけば、そこから先は企業に任せちゃえばいい。
下手なテクニックでぐちゃぐちゃな料理にするよりも、基本を押さえるレベルの下拵えさえしておけば、企業から見れば素材もわかるし、面倒な下拵えをする必要もなくなります。

多くの学生たちが、「料理」にならなきゃ就活はうまくいかないと思ってる。
だから、世の中には変な料理と、どうしていいかわからないまんまの素材が溢れちゃう。

料理と素材の間には、下拵えがあります。

んで、料理になんてならなくても、ちゃんとした下拵えさえすれば、もっと可能性のある未来が広がっていく。
フレンチの現場にいけば素敵なフレンチになるし、和の職人さんの手にかかればギュッとした寿司になるかもしれない。イタリアンやコリアンだったら、また違う広がりだってある。

だからこそ、の下拵え。
就活は、そんな感じでやってみましょ~う。
どうやって? そりゃ就活ゲームがその方法。

世の中から変な料理が減って、きっちりと下拵えできた学生が増えますよ~に!!