さあ、年末の大祭典が始まるッ!! SGグランプリ in 住之江!!
さてさて、今年もこの季節がやってきました。
1年間の集大成。全1603名のレーサーの頂点を決める最後の決戦。
それがSGグランプリ、賞金王決定戦。
ボートレースの楽しみ方って、オッズだ勝率だコース特性だエンジン特性だといろいろあるけれど、細かいことはわからんでいいんです。
まずはギャンブルとしての入口じゃなくて、プロスポーツとして、その物語を感じてほしい。通常のレースは何十人と参加するけれど、このSGグランプリは選ばれし18人だけ。
そこには彼らなりの積み重ねてきたストーリーがあるわけです。
とはいえ、そのすべてを伝えることもできないし、最初からはむずかしい。
だからこそ、ほんの「さわり」として、彼らの相関図だけでも知ってほしい。誰と誰がどんな関係なのか、どんなグループがそこにはあるのかがわかるだけで、楽しみ方も変わってくる。若手に中堅、ベテランに新参者……そんな彼らの関係性を踏まえて、レースを楽しんでほしい。
そう考えて、今回参戦の18人を大きく6グループに整理してみました。
今回グランプリに参戦する18人。
まずは何といっても住之江を拠点とする地元軍団、最強「大阪勢」。
今回参戦の18人中、ベテラントップ2。SG戴冠12回を数える「王者」松井繁に、SG5冠のうちグランプリが3冠の田中信一郎。そして、ここ1,2年でエースとしての頭角を現してきた石野貴之を擁し、たった3人で23ものSGを獲得している大阪3人衆。
ベテラン勢の王者松井は3年半、田中信一郎は実に9年間に渡ってSG獲得のブランクがある一方、1年間で4つのSGを獲得した石野。誰よりも地元を知り尽くした彼らがホームの水面でどんな闘いを繰り広げるのかに注目。
そして、同期で5人のSG覇者を輩出し、最強の期とも言われる85期「銀河系軍団」からは、井口佳典と森高一真の2人。
SG5冠の井口は7度目のグランプリ参戦。過去6回の出場で、4度のファイナル進出とグランプリで好成績を叩き出し続けるグランプリ巧者。かたやグランプリは初出場であるものの勝負どころでの決死の一手に期待を寄せられる森高一真。
この銀河系アラフォーコンビが、どんなグランプリ戦線でのレースを見せてくれるか!?
さらにさらには、近年のボートレース界に旋風を起こし続けている、30代前半の乗りに乗った5人組「ニュージェネレーション」軍団。
安定と切れ味を合わせ持った埼玉のエース桐生順平。3年前のグランプリで大きな番狂わせを演じた茅原悠紀。直前のSGで2度目のSGを獲って流れのいい群馬の毒島誠。SG常連の兄、元志に替わって常勝軍団福岡から今年ただ一人の参戦となった篠崎仁志。
そして何より、SGファイナル11度目の挑戦で、ついに今年初めてのSGを獲得した峰くん。峰竜太。
今回のグランプリで一大勢力ともいえる若手軍団にとっては、相手はほぼ全員が歳上のベテラン勢。どんな闘いを仕掛けていくかが見ものです。
んで、そんなニュージェネ5人とのかかわりの深い2人がいます。
ひとりは、長らく佐賀勢を峰竜太とともに支えてきた、渋いダンディ深川真二。
峰くんが長いSG未戴冠の時期をすごしてきた中で、ずっと彼を支えてきたのが、この深川さん。そんな彼も、後輩の峰くんに続いて今年ついに初のSG勝利を果たしました。ボート界では「ガバイ旋風」と呼ばれる佐賀のトップツー。
そしてもうひとりが、埼玉の若手、中田竜太。
SG常連の桐生順平を師匠として、今年はG1初優勝を果たし、若手の登竜門ヤングダービーでも堂々の優勝。この1年でG1ふたつ。しかもこの師弟、同じ埼玉支部でありつつ、出身までもが同じで、福島出身の埼玉支部という共通点もある。今回、初参戦となるグランプリでどんな活躍を見せてくれるのか、期待が膨らむばかり。
そして、「山口コンビ」の白井英治と寺田祥。
本来であれば、山口支部のSGレーサーと言えば、「ミスター・ボートレース」、「ボート界のレジェンド」と呼ばれる今村豊。でありながら、今回は出場が叶わなかったミスターをして「今年は彼らに任せた」と言わしめたのが、弟子の白井英治と寺田祥。
養成所では1期ちがいながら、文字どおり同じ釜の飯を食べた仲。不在の師匠に替わって、グランプリでのアピールが期待されます。
そんなつながりの深さで言えば、同じ「76期」の原田幸哉と魚谷智之。
同期に加えて、誕生日も1週間しか違わない同い歳。SG獲得回数も同じ3回で、さらにはグランプリ出場回数も同じく5度目というつながりの76期コンビ。
さらには、原田が移籍した長崎支部も、魚谷が支えてきた兵庫支部も、長らくSGウィナーから遠ざかっている支部なわけです。まさに臥薪嘗胆にして捲土重来とでもいうような、錦を飾る宿命を負った76期コンビ。注目しないわけにはいきません。
ここまで16人、それぞれが何かしらのつながりのある仲間がいる状態の中で、同支部や同期、師弟関係などがなく、「単騎参戦」で孤軍奮闘するのが、菊地孝平と前本泰和。
3年前の2014年に年間MVPを獲得した静岡三羽ガラスのひとり、菊地孝平。かたやグランプリ初出場でありながら、同期も同支部もいない中での闘いを強いられる広島の実績者、前本泰和。
そんな18人がしのぎを削る、住之江SGグランプリ。
いよいよ明日から!!!
6日間の熱戦を見逃すな!!
※グランプリのレースは、こちらのリンクでリアルタイムで観られます。ぜひぜひ~♪
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