ちょっと前の記事に引き続き、「こんな会社は良い会社かもしれない仮説」シリーズ第二弾。
それが、アラフォー世代が裏で支えている会社は良い会社かもしれない説、です。

ぼくが大学生の頃から、「将来的にはおれらの世代が、日本の変化に大きな意味を持つ」と考えていました。
別に期待とか妄想という話ではないし、ある程度の歳になったらそりゃ中核を担うようになるでしょうよ、という話でもありません。ただ純粋に、事実を積み重ねたらそうなる可能性が高いんじゃないかと考えていたんです。

というのも、アラフォー世代ってロクな人生を歩んできてません。

小学生から社会人になるまで、ず~っと「おあずけ」をくらい続けてきた世代。一般的に言われる「ポスト団塊ジュニア世代」よりもうちょっと狭い範囲の、いまのアラフォー世代って、時代のスキマを縫うように生きてきたわけです。

バブルの時代は、小学生や中学生。
ゆ~ても、お小遣いが数百円とか数千円で、バブルなんてぜんぜん関係ない。
テレビからは時代の華やかさは伝わってくるけれど、身近な影響といえば親が家を買ったことくらい。バブルの匂いだけ嗅がされて、実質的にはバブルの恩恵なんて受けていない。
女子大生ブームやら『あすなろ白書』やらで、大学って華やかなところと思ってたら、ぼくらが大学に入るくらいで、時代は女子高生ブームにシフトする。
大学に入ったら入ったで、時代は就職氷河期。過去最悪の大卒求人倍率を記録しつつも、かろうじてITの隆盛に期待を寄せていたら、卒業した途端にITバブルの崩壊……。77年生まれに至っては、いまだ破られることのない最低最悪の0.99倍という倍率。

もうどんだけおれらの世代はおあずけ食らうね~ん、って思いをしてきたのが、いまのアラフォー世代です。
だからドキュメンタリーや報道で、ニートだフリーターだ非正規雇用だと言われている人たちって、だいたいアラフォー。当時の就職氷河期であぶれた人たちが、そうなってる。


そんな「おあずけ世代」であるところのアラフォーが、いまこそ日本で大きな役回りを任されている、と期待している、期待せざるをえない、というかここでやらなきゃいつやね~ん、というほどにアラフォー、がんばりどきなんです。

その正念場が、これから5年くらい。
この5年間で、アラフォー世代がどれだけ影響を発揮できるかが、日本の運命を左右すると言ってしまいたい。社会全体においても、会社という組織の中でも、アラフォーのがんばりが超重要。
んで、

なぜか、というと。
前に書いたように、3年後を目処に社会情況が大きく変わること。
そこでは、ど~考えても若い人たちの活躍が期待されていること。
とはいえ、まだまだど~しようもないバブル世代もたくさんいること。

という情況の中で、その間に立ってお互いを翻訳できるのが、この現アラフォー世代なわけです。
バブルの「感覚」は知っている。それなりに旧世代にも生きている。ゆ~てもバブル世代とは一回りくらいしか変わらない。年齢的にはそれなりに近い世代ではあるんです。
一方で、パソコンやインターネットも大人になる前から触れている。若い人たちと同じようにとまではいかないけれど、ネットやスマホも使いこなせるし、歳下世代には偉そうに接するアプローチじゃ響かないこともわかってる。
何より、アラフォーという世代が、社会人として20年選手としていちばん脂ののっている頃合いでもあります。

だからこそアラフォー世代こそが、おっさんたちと若者たちの橋渡し的な立場を担うことができるはずなんです。
それこそ就職氷河期の影響で、いわゆる社会の第一線で働いている人の割合は、他の世代に比べて多くはありません。多くの会社が抱えている問題として、40歳前後の中堅社員が少なさがあります。


というように、そうした環境条件を考えた上で、現段階でアラフォー世代が引っ張っている、もしくはアラフォー世代が上手に上と下の世代をつなげているような会社は、これから更に期待ができる「良い会社」である可能性が高いんじゃないか、という仮説なわけです。


アラフォー世代の一人として期待を込めながら立てた仮説だけれど、数年後の日本でこれがしっかり実証されることを信じて、各世代が良い状態で活躍していったらいいな、と思っています。
若い人たちが、自分の人生に好影響を与えてくれるアラフォー世代に出逢うことができますよ~に!!