これまでずっと「言葉の練習をしよう」と言ってきて、「そのために“ぼうけんの書”を書こう」と言い、「そこでは4本の矢を使ってみよう」と言ってきました。
ひとつのコアから、「なんで?」、「たとえば?」、「ホントに?」、「だから?」の4つの問いかけ。それを繰り返すことで、言葉を増やすのだ、と。

んで、ですね。
基本的には「ぼうけんの書」は自由に書いてくれたらいいんですが、どうにも初期の段階ではそれなりに書き方に迷っちゃう人もいるみたい。それこそ先日の質問をくれた学生さんもそうで、正解がないぶん「これでいいのかな……?」と不安になっちゃう。

そんなみなさんのために、新たにもうひとつ、4本の矢を使うときの新しい言葉を紹介します。4本の矢に新メンバー加入。これによって、就活ゲームはまたバージョンアップをすることになります。

さあ、そんな新メンバーとは!!?
紹介しましょう、この方です!!! じゃん!!


「他には?」


ぜひこれからは「ぼうけんの書」で、この子も使ってやってください。
なかなかに使える子だと思いますよ~。

というのもですね。
偏差値教育の弊害か、詰め込み教育の結果か、多くの学生が「ひとつの問いには、一つの答え」という刷り込みがあるんじゃないかと思うわけですね。

それが「ぼうけんの書」を書くときにも出ちゃう。
無意識のうちに、「答えはひとつ!」で進めちゃう。

「彼氏ムカつく」をコアとして、「なんで?」で展開すると「約束を守らないから」が出てくる。そこですぐに、「約束守らない」から新しい矢を展開しようとしちゃう。「たとえば?」つって、「あのときもこうだった」とかになって、そこからさらに「なんで?」や「ホントに?」や、また「たとえば?」と展開していく。
それでたくさん書いてみたけれど、どうにも「書いた割にはなんなんだ?」とモヤモヤしたまま。「これでホントにだいじょぶか……?」ってなって、「みつしろの言う通りでええのんかいな?」になっちゃったりする。(なりませんよ~に!!)

それはですね。
先日の記事でも書いたように、1本道になっちゃいがちだからなんですね。
「ぼうけんの書」の書き始めは特に、がんばろうとしちゃうが故にどんどん先に先に行こうとしちゃいがち。

それをたしなめつつ、他の道を照らしてくれるのが、この「他には?」って子なんです。

さっきは「彼氏ムカつく」のコアから、「なんで?」の「約束を守らない」が出ました。
んで、そこからすぐに展開するんじゃなくて、ここでいっちょ「他には?」を使ってあげてみてください。「約束守らない」の他にはなにかないかな? 「部屋が汚い」 ふむふむ。もいっちょいってみましょうか。他には? 「優柔不断」 もうひと声! 他には? 「自分のことばっかり考えてる」 ほうほう。

こうやって使ってあげることで、彼氏がムカつく理由が増えていきます。
「約束守らない」 「部屋が汚い」 「優柔不断」 「自分のことばっかり」
これだけで、「彼氏がムカつく」というひと言がより重層的になって、信憑性も増してきた気がしません? 展開できる矢印が増えそうな気がしませんか?

というように、この「他には?」って子はメインを張れるほどではないけれど、他のメンバーたちをしっかりサポートしてくれる優秀な子。この子を上手に使ってあげることで、「ぼうけんの書」の深みが増すはずです。

「ぼうけんの書」にかぎらず世の中どこでも、ひとつの問いに対してひとつの答えしかないなんてことはないわけです。それが、これまでのお勉強との違い。
んで、むしろひとつの問いに対してたくさんの答えを出せる人のほうが、絶対に柔軟で発想ができて、硬直化することなく自由に考えながら働ける人になりそうです。もちろん他者からの評価も集められそう。

どうでしょう。
この新メンバー「他には?」ちゃん。

これからは「ぼうけんの書」の4本の矢に、サポートメンバー「他には?」を加えていきます。新入りですが、どんどん使ってやってくださいな。どうぞこれからご贔屓に~。

「他には?」を駆使して、より「ぼうけんの書」の深みとコクが増す人が増えますよ~に!!