ぼくの人生における決めごと、といったら大げさなんですが、65歳になるまではゴルフと映画に手を出さないことに決めています。

猿基地の卒業生でも社会人になってゴルフを始める人もいて、楽しそうだなとは思います。
そりゃこれだけの人たちがハマってるんだから、そりゃ面白いに決まってる。
地形が変わり、風や芝目も変わる。同じコースを何度回っても、まったく同じ条件で打つことなんてありません。そこでは自分のスイングフォームはもちろん、選択、判断、状況理解、対応力、いろんなものが求められる。そりゃおもろいスポーツだろうとは思います。

映画だってそう。
ジャンルも多様なら、ストーリーや演技、カメラワークに照明、それぞれの分野にプロフェッショナルがいて、100年以上にわたって傑作、名作が生み出されている。

ゴルフも映画も、そりゃおもしろいのは知っている。
だけど、ぼくはそこには手を出さないことに決めている。
というか、だからこそ手を出さないことにしています。

理由はいろいろあって、コストパフォーマンスが悪いことや、生産・発信の行為じゃないという点、やったところで市場優位性が保たれるわけじゃなく、やりはじめたらキリがないってのもあるんですが、いちばんの理由はひとつ。

自分の人生に必要じゃないからです。

ぼくがこの20年くらいずっと考えているのは、自分とかかわる人たちの人生・生活・考え方にいい影響を与えたい。自分とかかわることで、人生を楽しむ人を増やしたい、ということ。
ただただそれを増やすためだけに生きていきたい、と考えているわけです。

その目的に対して、映画とゴルフはほとんど必要がない。そこに手を出すことで、できるはずなのにできなくなることが増えちゃう。それがイヤなんです。

何の話かというと、とりあえず人生をすごしていく中で、「やりたいこと」や「やるべきこと」を考えるのも大事だけれど、一方で「やらないこと」を決めるのも大事だよ、ということ。

就活でも仕事でも、何かを考えるときにそりゃもちろん「やりたいこと」を考えるのは普通なんですが、それとは別に「やらないこと」もちゃんと整理しておきたい。
そりゃゴルフも映画も、やったら絶対楽しいと思います。でも、手を出しちゃったら「やりたいこと」をする時間が減っちゃう。そりゃ当たり前。だから、やらない。老後のヒマつぶし感覚で充分です。(老後というものがあるとすれば)

「やりたいこと」にも優先順位をつけておく。
散らばれば散らばるほど、進める距離は短くなる。
だからこそ、「やらないこと」も決めておく。

そのうちの一つが、ぼくの場合はゴルフと映画。
そんな感じで、自分の「やらないこと」なんかも考えてみてはいかがでしょ~か。



んで、ここからは蛇足。
ゴルフについてぼくが常々考えていることがあるのですが、ゴルフのテレビ中継って、なんであんなに変わらないんでしょ。

ぼくは数十年前からゴルフ番組の画面に不満があって、「誰がどこにいるのかわからない」ってのがいつになったら変わるんじゃ、と思っていたわけです。
何番目に回ってる組の人が、いまどのコースのどの位置で何打目を打とうとしてるのか。風の状態やコースの高低、選んだクラブは何番なのか。それらの情報が画面の中にぜんぜんない。

ゲーム画面みたいにしてくれたらいいのに。
ということを、この数十年間いつ変わるのかとず~っと待ってるのに、いまだにゴルフ中継の画面は昔と変わらないんです。

プレイヤーも番組制作者も視聴者も、テレビゲーム世代になってるはずなのに、あれって何で変わらないんだろう……。そうしたほうがこれまでのゴルフファンも、あんまりゴルフを知らない人も楽しく観られる気がするんだけどなぁ。
テレビ業界およびゴルフ業界にかかわりのある誰か、検討してみてくださ~い。


やらないことをやらず、やりたいことに向かって動ける人が増えますよ~に!!