ブログの記事数も気づけば800本を超えていて、かつ就活ゲームの理論も日々進化をしているわけで、最近読みはじめてくれた人にはどこに何が書いてあって、どれが古くて最新版はどれやね~ん的な状態にもなっちゃってる。
まあ、現状のところは『内定力』が最新ではありつつも、細かいところで日々アップデートはしていってるのですが、ゆ~ても書籍化するにあたって削った部分も相当あって(初原稿が20万字超だったのを13万字まで)、人によっては迷っちゃう部分もあるかと思います。

んで、ちょいと読者の方から質問をいただいたので、それについて書いてみます。
「ぼうけんの書」で矢印をいろんなところから飛ばしていくと、初めのネタから遠くなっていき、結局なんなんだ? になってしまいました…。
書き方に正解はなく、自由で良いと書かれていたのですが、やはりこんな風で良いのかと不安です。
で、いただいた画像がこちら。
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まずベーシックな答え方をすると、「いまはまだ“言葉の練習”の段階だから、だいじょうぶ」です。
「ぼうけんの書」は言葉の練習。
これまで、あえてわざわざ言葉にしてこなかったものを改めて言葉にして書く。そういう作業をはじめたばかりなので、そりゃいきなり最初から上手に書けるわけじゃありません。
とりあえずちょこちょこ毎日「慣れ」ていく。言葉に換える習慣をつけていく。まずはそこの段階です。いきなり「これこそ納得のいく言葉だ!!」って思えるようなのが書けるんだったら、それこそ「ぼうけんの書」なんて要らないはず。
まずはもうしばらく言葉にする練習だと思って、書き続けてみてほしいんです。

とはいえ、ゆ~てもやっぱり最初だからもうちょっと書けと言われても不安もあると思うので、もう少し踏み込んだ話をすると、おそらく3つかな、と。

就活を意識しすぎちゃってる。
交差点が少ない。
事実が少ない。
じゃないかなと感じます。

「就活を意識しすぎちゃってる」というのは、猿基地周辺の学生たちもそうなのだけれど、いきなり「自己PRで使えるように」とか「こんな話題が大事だろうな」というのを無意識のうちに選別しちゃってることが多かったりします。
それはダメダメ、まだ早いっす。
『内定力』の114ページにありますように、「ぼうけんの書には、なんでも書こう」なんです。まずはそこからスタートです。

そして「交差点が少ない」んですね。
始めのコアの部分から矢印を出す。んで、出たものからまた矢印を出す。そこから次の矢印を出す。それを繰り返していると、冒険の道筋はだいたい1本道になります。1本道になるとそりゃコアからどんどん遠ざかります。それだとコアは育ちにくい。
RPGでいうなら、まだレベルも装備も整ってないうちに次から次へ新しい街に繰り出していくようなもの。最初の街の周辺で、じわじわ力をつけてから、新しい街を攻めていったらいいんです。

そのために、「ぼうけんの書」にはもっとたくさん交差点を作ってみてください。
できるだけコアの周辺で。
ひとつの言葉から言葉でどんどん展開していくというより、ひとつの言葉からどれだけ矢印の数を増やせるか、ってところを意識してみる。そうすることで、一つのコアを説明する言葉が増えていく。テーマを次から次へ増やしちゃうと、それぞれが薄くなっちゃうわけです。
ま、それもおいおい、です。いまはそこまでじゃなくてもいいと思います。

んで最後に、これは単純ですが「事実が少ない」。
テキスト172ページ(笑)
現段階では、「感情」が大半を占めているように見えます。本にも書いたように「解釈」はこれから少しずつだとして、「事実」が少ない状態なんですね。
んで、なんでそうなるかというと、「事実」って、わかってるからわざわざ言葉にしない場合が多いんです。自分の頭の中には、情景なり状態なりがすぐにイメージできてるから、わざわざ言葉にする必要がないと思っちゃう。それで、事実が少なくなったりする。
だからこそ、それをいったん紙の上に落としてみる。そうしないとそこから矢印が出せないですもん。矢印が出せないってことは、それについて「考えることができない」ということです。
なので、もうちょっと事実も言葉に換えてみるってのを意識してみるのもいいかもしれません。

というのが、いただいた画像を見た感じのぼくの感想。
まあ、本当に最初に書いたように、最初からがんばりすぎないでね、というのが一番お伝えしたいことなんですが、もし参考になれば。

って、書き終わってから気づいたのだけれど、似たようなこと書いてました。
なので、こちらも参考に~。


「ぼうけんの書」で最初からがんばりすぎちゃいませんよ~に!!