新しく趣味を始めるのでも、
知らない分野のお勉強をしてみるのでも、
ふと「これってどうなの?」を考えるのでも、
何かしら新しいことに触れてみようと思ったとき、
「どこから手をつけたらいいの?」と思っちゃう。
それこそ未知の分野だし、なんだかいろんなことを知っておきたい気もするけれど、最初に仕入れた知識にひっぱられて、変な偏見をもったり間違った情報を入れちゃうのもイヤ。
たとえばぼくも前職で、「3日後に半導体メーカーの社長のインタビューがあるから」と言われたことがありました。
人材系の会社で働いていると、それはそれはあらゆる業界・職種の人たちに話を聞く機会があります。営業だったら業界ごとにチームが分かれている場合も多いけれど、制作の部署ではあんまりそういうこともなく、営業がとってきてくれた案件を業界職種にかかわらず、どんどん仕事を進めていく必要があります。
取材相手もそうだし、採用ターゲットとなる人ももちろん、自分にはない知識や経験、情報をもっています。そんな人たちを相手に取材をして、ちゃんと的を射た質問をしたり、「こいつ何もわかってね~」と思われないようにしたり、ちゃんと響く情報提供をしていく上で、「ちゃんとわかってる」と感じてもらえるようにするのはむちゃくちゃ大事なこと。
他にも、ぼくが猿基地をはじめるに当たって、焼酎や梅酒をメインに据えようとする。
「ちょっとボートも趣味にしてみよかな」なんて、ボートレースを知ろうとする。
エロスの研究、ロックの歴史、大脳生理学、気になった会社の変遷、会社や仕事の新しい企画、なんでもそうです。
新しい分野の知識を得ようとするときに、どんなアプローチをしたらいいか。
というときのぼくなりの方法は、とりあえず3つのアプローチ。
それはとってもシンプルで、
源流・本流・支流を押さえること。
この3点を意識して情報収集お勉強をすれば、だいたいの全体像は掴めます。
ここから始めて、必要な部分や興味のある部分を掘り下げていけばいい。
まず源流っていうのは、その分野のはじまりだったり、大元にあるもの。
半導体なら製造法であり、ロックの歴史ならとりあえず60年代、焼酎だったらまずは醸造酒と蒸留酒あたりからでもいいかもしれません。
知りたい内容によって、どこを「源流」とするかはあるとして、基本的な「そもそも」の部分を押さえておく。
んでそこから、本流。
知りたい分野のメインストリーム。その方面でいちばん多くの人たちが支持する内容。〇〇と言ったらこれ、というような現状の本流となっている部分を押さえておく。
半導体なら市場分布に技術分野、ロックの歴史の本流は90年代から00年代あたりがまだまだ本流、焼酎はぼくに言わせりゃ宮崎3兄弟の3蔵です。
そして案外だいじなのが、支流の部分。
源流からの本流を経て、それこそ支流は小さな流れで、しかも1本2本じゃない。各方面に分かれているが支流です。とはいえ、それはまた大きな本流になるかもしれない可能性もあり、逆に消えていく支流だってあります。
そんな現状の最先端にどんな流れが生まれつつあるのか。異端や前衛、ニューウェイブ、新しい実験的な方向性や萌芽を押さえておく。そうすることで、その分野のいまとこれからが見えてくる。
ってのが、ぼくが新しいことを調べたりするときのやりかた。
もちろん細かく意識的に考えてやるというよりも、だいたいそういうイメージで、という感じです。仕入れた情報をそれぞれ源流、本流、支流のどのあたりかなぁ、なんてことを考えながら分類していくのにも役立ちます。
どんな分野でも、そこには大元の源流があり、そこから大きく育った本流になり、リアルタイムで生まれている支流があります。
そうした一連の流れを把握しながら情報を得ていくと、自分の中でもある程度体系化された知識・情報になりやすいわけです。
ぜひぜひこんなアプローチも参考にしてみてくださ~い。
ネットのつまみ食いだけじゃなく、興味をもったことを体系化しながら情報収集ができる人が増えますよ~に!!
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