先日、猿基地の学生たちと一緒に楽しいことをやる団体を立ち上げました。
それはまた改めて書きたいのだけれど、その立ち上げ準備の一環でひさびさにパワーポイントをいじりながら考えごとをしてたのですが、組織や集団でも、個人としても「これを言語化するのって大事だよなぁ」なんて、改めて考えたことがあります。
ぼくは常々、「言葉にしてこそ思考」と言ってるわけですが、「じゃあ」と考えたところで、「そもそも何を言葉にしておこう?」ってなことが重要です。
んで、先に結論を書いてしまうと、
「理念と行動指針」
を言葉にしてみたらどうでしょう? と、そういう提案です。
理念って何かというと、いちばん大事にしてること、何を実現していきたいか。んで、行動指針は、そうなるために日々意識すべきこと。動いていく上での判断基準になるもの。
仕事をしている人、大学生として過ごしている人、それとは別の生き方をしている人、それぞれが日々いろんなことを考えているとは思います。仕事とプライベートは別だと考える人もいるだろうし、仕事よりもプライベートが大事と考える人も、別にそんなの分けてね~しという人もいると思います。
いろんな人たちがいて、たとえば「座右の銘」とか「人生のモットー」みたいなものを持っている人もいると思います。ぼくの場合は、この20年以上ずっと「楽しく、気持ち良く、適当に。」です。
そういう座右の銘とかモットーが、「理念」です。
ただ、そこから「行動指針」まで落とし込んでいる人って、そんなにいない。
企業の場合は、それなりにあったりします。
リクルートの理念は、
「私たちは、新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。」
で、「企業文化」として、
起業家精神圧倒的な当事者意識個の可能性に期待し合う場
を掲げています。これが行動指針みたいなものです。
たとえばスープストックトーキョーのスマイルズの企業理念は「生活価値の拡充」。それと別に「スマイルズらしさ」として、「低投資高感度、誠実、作品性、主体性、賞賛の 5つの感性」を掲げています。
これは「日常業務にたびたび登場し、社内の意思決定は、常に、この5感に照らして判断をしています」と書いてあります。まさに判断基準であり、行動指針。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの「クレド」も有名で、これは経営理念であり、行動指針でもある全社員に共通した考え方。リッツ・カールトンも「ゴールドスタンダード」を企業理念に、「私は」からはじまる12の行動指針を提示しています。
なので個人も、そういうのがあるといいんじゃない? と。
サークルや団体、集団・組織だって、それを持ってみたらいい。
まずは自分がいちばん大事にしていること、どうやって生きて(存在して)いきたいかを言葉にする。目指すもの、実現したいことを考える。
んで。
その上で、です。
その上で、それを実現していく上で、「どんな判断基準で、どう動いていくか。理念を実現する上で重視すること」を5つくらい書き出してみる。理念を実現するために動いていくプロセスでどんな基準で動くのか。
それをちゃんともっておくことで、日常生活でも「ちゃんと行動指針に沿って動けているかな?」とか「ああ、やばいやばい忘れかけてた」なんてことを考えながら動ける気がしません?
それこそ悩んで動けないときや転職をしようかどうかに迷うとき、もしくは新しく何かを始めようとするときにも「行動指針」があると動きやすい。
他にサークルや団体でも、マネジメント側の人間が「なんでわからへんねん」とやきもきしたり、「そんなことは求めてない」とか「そんな動き方してんじゃね~よ」とか、それは行動指針を明示してないからなんですね。判断基準が組織に共有されてない。
「理念」はそうそう変わらないほうがいいけれど、「行動指針」たまには入れ替えていってもいいと思います。数年くらい試してみる。個人はもちろん、サークルや団体だって理念を掲げつつ、代表が変わるタイミングで行動指針は変える必要もあるかもしれません。
んで、いつか「揺らぐことのない理念と行動指針」ができあがったときには、そこに自信をもって自分らしくすごしている自分ができあがっているかもしれませんよ~。
行動指針の不在でストレスを感じちゃう人が減りますよ~に!!
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