「みつしろが泣いてる姿を見たことがない」
「ゆ~てもサイボーグだから(笑)」
「母親の体の中に感情を置き忘れてきた男」
なんてことを言われ続けているみつしろですが、先月、泣きました。

先月と言えば、猿基地も9周年を迎え、特にイベントなんかをするような区切りでもなく、「まあ、来てくれたお客さんたちに感謝を伝えられたらいいなぁ」くらいに思っていたのです。

が、今年の就活生たちがこんなのをくれました。
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その名も『闇の魔導書』
もらった瞬間は、「なんやなんや!?」と思いつつ、「ありがたいなぁ」と思いつつなわけですが、中を開いて見てみるとこれはもう……。
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こんなんや。
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こんな~のや。
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こんなの。
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って、全14人分。
この半年間に、ぼくが彼らに言った言葉やブログや本に書いた言葉。
そのそれぞれに、彼らのコメント。その数、14人で計108つ。

これはもうね……。泣きますね。泣きました。
普段は「泣いてるヒマがあったら、考えて動け」と思ってるし、映画やドラマを見ていても「ここはこういう意図で、このカメラワークをしてるんやね」とか「主人公、こうしたらええんちゃうの?」なんてことばかりを考えてるから、まず「泣く」なんてことはないんですが、今回はガマンしようにも目から水分が出てくるわけです。

これまでにも猿基地は8回の周年を迎えてきました。
1年目は常連さんから食洗機と賞状&トロフィをいただき、
5年目はライブハウスで大々的にやらせていただき、
7年目はメッセージボードと特大オリジナル焼酎を。
と、ホントにたくさんの感謝があったけれど、さすがに泣くということはなく、ただただ感謝の気持ちと「とりあえず、ここまで続いたんだな」という感慨でしかありませんでした。

それが今年にかぎって、なんで不涙の人間みつしろがこのような情況に至ったかというと、その理由は2つ、あります。

ひとつには、猿基地(というか人生)を通してのぼくの目的が、「自分とかかわった人の人生・生活・考え方を少しでも良い方向に向ける手助けがしたい」ということでして、その意味で、おそらく彼らなりに「みつしろによってちょっと変わったよ」と感じてくれたのだなぁ、という想い。
んで、もうひとつがぼくが常々言っている「言葉は最も効果的な武器であり、それをちゃんと磨いていこう」という「言葉」に対する意識を向けてくれてるんだなぁという想い。

一人ひとりの言葉を読んでると、「あ~たしかに言うた言うた」というものもあり、「ちゃんと届いてくれてたんだな」もあり、個人的に「響いてくれ!」と思っていた言葉を覚えてくれていたり、逆に言った記憶はありつつも「それを覚えてくれてるんだ」ってのや、なんの気なしに言った言葉が実は想像以上にヒットしてくれてたりもする。

とてもとてもありがたく、そりゃあ溢れるものもあるわけです。
そうは言っても、はたから見れば自分の言葉を読みながら泣いているという不思議な状況でもあるわけなのですが(笑) 世界広しといえど、周年記念で「自分が発した言葉集」をもらう店主なんてさすがにいないでしょう。

いやはや、本当にありがたく、うれしいです。
ただ、今でも読み返すとじんわりきちゃうので、周年当日から一度も読み返してません。死に際に「そろそろ死ぬか~」というくらいのときに読み返して、そのまま墓までもっていこうと思ってます。本当にありがとう。


と! いうわけで、周年からもう1ヶ月以上経っちゃいましたが、改めていろんな人の人生・生活・考え方に手と首を突っ込んでいけたらいいな、と考えてます。引き続き、気まぐれ飲み屋の猿基地をよろしくお願いいたします~。


もっともっと楽しんでもらえますよ~に!