今月末の焼酎イベントに向けて、ちょろちょろと準備をしているわけですが、猿基地に新しい焼酎が入荷しました。
先日の鹿児島・宮崎遠征では7蔵にお邪魔して、た~っくさんのお話を伺ってきたわけですが、一方で蔵訪問したからこそ入手できたのが、そんじょそこらの酒屋さんでは買おうにも買えない秘蔵の焼酎。しかも2種類!

ひとつは、ぼくの大好きな柳田酒造から。
知る人ぞ知る、柳田酒造のロマンと誇りの詰まった芋焼酎 『千本桜』ですが、その芋違いバージョンが、これ。
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『千本桜ハマコマチ』

通常の千本桜は、黄金千貫(コガネセンガン)という芋を使用しているのですが、これはその名の通り「ハマコマチ」という品種の芋を使ったもの。
蔵元の柳田さん曰く、昨年末に従業員の方々も休暇を取っている中、誰もいない蔵でひとり黙々と米や芋と向き合って造ったもの。実験的に造ったものだから、できあがったのもほんの少数。限られた酒販店にだけ卸された、まさに秘蔵の焼酎なわけです。

まだお客さんには飲んでもらってないのだけれど、ここはもう店主の責任、まずは一口……と、飲んでみると、通常の千本桜とはぜんぜんちが~~う!

通常の千本桜は独特のコクがあって舌の上にやさしく乗っかって、甘い香りが広がるような感じですが、このハマコマチはそうした「ザ!千本桜!」ってのとはまた違う。舌当たりが少しサラリとしていて、香りも爽やかフルーティ。
なんなら「夏の赤鹿毛」と並べて、柳田酒造の「芋のほうの夏焼酎」と言ってもいいんじゃないかというくらいの華やかさです。度数も普通の25度なのにアルコール感は強くないから、ロックにちょい水くらいでもグイグイいけちゃいそう。

いやはや……、うま~~い!!
1本しかないので、柳田ファンの方にぜひ♪


そしてもう一本が不屈の焼酎蔵、小牧醸造からの1本。
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『伊勢吉どん 原酒』

実直マジメな兄 一徳さんと、飄々と変幻自在の弟 尚徳さん。そしてその2人を支える、小牧醸造には欠かせない影の屋台骨 上大迫さん。そんな彼らを信頼する蔵人たちによって生み出される小牧醸造の焼酎たち。
その中で、創業者の名であり、小牧醸造における名跡とも言える名称を冠した焼酎こそが、『伊勢吉どん』です。通常の伊勢吉どんは、ピンク色のラベルなのだけれど、こちらは真っ赤。

なぜかというと、これ、一般的には市販されていない「原酒」なんです。
それがなぜ猿基地にあるかというと、直接蔵元を訪れた人だけがこれを買えるから。
わ~い、やった~♪

もともと湯割りで柔らかかつパワフルに開く伊勢吉どんですが、こちらは更にパワフルさが増して、これまたウマイ。甘みがググッときて、鼻腔をくすぐりまくりながら広がっていきます。

ってか、焼酎のこの甘みって何なんだろう……。
糖質がまったく含まれていないのにもかかわらず、確実に「甘さ」を感じるわけです。特にこの伊勢吉どんは、その甘さの奥深さがむちゃ重厚。なんだか、奥のほうに蒸留前の醪(モロミ)の香りが見え隠れするくらいに甘い香り。すごいなぁ、小牧さん(たち)。

こちらも1本限定。
ぜひぜひ湯割りでど~ぞ!


ってのが、今回入荷した秘蔵の焼酎でした~。






……が!!

実はもう1本。

秘蔵中の秘蔵のヤバい焼酎があります。
あるのです……。

でも、これはちょっと言えない。
言いたいけれども、絶対言えない。

どこの飲食店にも、酒屋にも置いていない、ヤバいやつが、ある、の、です。
その秘密中の秘密の焼酎、猿基地にきてくれたら教えます。

いやホント、マジでヤバイですよ……。

ではでは、焼酎も楽しく、気持ち良く、適当に~♪