「就活」って、何だ?
と。

そう思うわけです。
みんな気楽に就活就活と言うけれど、そもそも就活って何なんだろう…?
それがわかれば、もうちょっと就活の悩みや不安はなくなるんじゃないかと思うんです。
んで、あんまりそのへんを考えてる人が多くないように思うんです。 

なので、改めて考えてみました。
ちょっと一緒に考えてみましょう。


まず、「就活」というと、一般的には自己分析だとか業界研究、OB訪問やインターンシップ、あとは選考にかかわるものだったらエントリーシートや面接とか筆記テスト対策とか、そういうものが「就活」だと言われています。


でもね……。

それが本当に、就活なの?
それをすることが、就活なのかな?
たくさん自己分析をしたら、「就活してる」ということ?
たくさんOBに会ったら、「就活がうまくいく」ということ?


就活って、「就職」活動です。
つまりは、「就職するための」活動のはずです。
うん、そんなの当たり前です。小学生でもわかります。 

じゃあ、自己分析や業界研究、OB訪問やインターンシップを繰り返したとして、何ができたら「就職できる」のか、逆に何ができてなかったら「就職できない」のか。その線引きはどこにあるんだろう。
そこに明確な目的というか到達点というか、良い自己分析と悪い自己分析の違いとか、そういうものがないままに「就活っぽい」作業をしても、それだけだと就職までの道筋は見えにくい。「作業」と「就職」の間がつながらない。

自己分析を始めとしたいろんな「作業」は、あくまでも目的を達成するための手段のはずです。手段を目的にしちゃうと、そりゃ本来の目的から外れていくのは世間の常道。
もちろんそれらの「作業」にも、最初は意味があったはずです。でも、それが長年の時を経て、いつの間にか作法のような、形としての作業になっちゃった。

なので、いったんもう一度、目的に立ち返ってみましょう。

自己分析や業界研究や、OB訪問やインターンシップは、就活ではない、と。
あくまでも「就職」という目的を達成するための手段である、と。
じゃあ、それらがどうだったら、「就職」という目的に近づけるのか、どういう意味があるのか、ってことを踏まえた上で、もう一度考えてみましょう。

「就活」って、何だ? と。




ぼくなりに出した答えは、これ。
就活とは、
「言葉で自分を信用させる」活動
である、と。

言葉を使って、
自分という人間を、
企業の人たちに信用させる活動。

それが、就活。
シンプルに、これがすべてじゃないかと思うんです。ファイナルアンサー。
異論があったら聞かせてください、ぜひとも。
 

こう考えると、自己分析や業界研究、OB訪問やインターンシップの意味も見えてきます。(詳しくは、これからの記事で書いていきます)
さらに、就活がうまくいかない人が何でうまくいかないのか、どこに問題があるのかもわかりやすくなる。逆にうまくいく人がうまくいく理由も整理しやすくなるし、何を強化すればもっと成果が出やすくなるのかも考えやすい。
就活のコツと悩みのほとんどは、ここに含まれてる。

就活がうまくいかないのは、
企業の人たちを「信用」させられないから。
「これから活躍してくれそう」と信用できれば内定を出す。
信用できなければ、落とす。たったそれだけの話。

んで、なんで信用させられないかと言えば、
ひとつは、「自分がわからない」
もうひとつが、「言葉で説明できない」
この2つのうちのどちらか、もしくは両方。
 

つまりは、「自分」を「言葉」で伝えられないから、「信用」を得られない。
就活って、たったこれだけのことだと思うんです本質的には。

誰よりも知っているはずの「自分」を、いちばん使い勝手の良い「言葉」で説明できなかったら、未知のことばっかりの仕事という環境で、活躍できる可能性が高いとは思えない。
だからこそ、いちばん基本的な「自分」のことくらいは知っておこう。いちばん使い勝手の良いツールである「言葉」を使いこなせるようになろう。

何ができたらうまくいくのか、何ができないからうまくいかないのか。
その答えはシンプルです。

言葉で自分を伝えて信用させられないから、うまくいかない。
だから、
言葉で自分を伝えて信用させられるようにすれば、うまくいく。
 

これだけです。
むずかしい話じゃありません。就活をむずかしくしちゃってるのは、あまりにもたくさんのことを考えすぎるから。就活は、「自分と言葉と信用」というシンプルな3要素さえ押さえておけば、もっと楽になります。

まずは、就活は「言葉」で「自分」を「信用」させる活動である、ということだけ覚えておいてください。それぞれを強化していくための方法を、これからしっかり書いていきます。