ぼくは普段からあんまり「べき」とは言わないようにしているのだけれど。
これは立命生なら知っておくべき知識であり、教養です。本当に。
ってか、これって立命館大学はもっと学生に周知すべき歴史的事実であり、いまの立命生で知っている人がほとんどいないというのは、「なんでやね~ん!」な事態だと考えるわけですぼくは。

というのも、
「安藤百福は立命出身」であり、
「溥儀(ふぎ)がいたから衣笠キャンパスがある」ということ。

このへん、学校法人立命館はちゃんと学生に周知すべき。
それはもう立命生なら基本的教養であり、世界に冠たるイノベーターを知ることでもあり、社会的影響力や社会貢献とは何かを知るための教材でもあり、感謝の気持ちの大切さを感じるエピソードでもあり、我が立命館大学を誇りに思える知識でもあり、だからこその自らを発奮させるガソリンでもある、というくらいに大事な大事な事実。

何も知らずに、立命で学んでんじゃね~ですよ、と。
(ま、ぼくも大学生のときには知らなかったのだけれど)

あのですね。
ゆ~ても戦後の「イノベーション」と言われるものは多数あれど、本当のイノベーションなんて数えるほどしかありません。
iPhoneだって、結局は「電話とネット」を融合したものであり、ソニーの「ウォークマン」も、ただ音響プレイヤーを小さくして持ち運べるようにしただけです。原付・バイクのホンダだって、自転車+エンジンというだけ。アマゾンも、ネットと本屋(いまでは流通)、FacebookやTwitterも「コミュニティをネット上に」という、「足し算」でしかないわけです。いままでにあるものを足しただけ。

そんな中、安藤百福大先輩が何を成したかというと、
「インスタントラーメン」
という、かつてない、まったく新しいものを生み出したわけです。

そりゃもちろん、iPhoneもウォークマンも原付もアマゾンやFacebookやTwitterだって、「かつてない」からこそ驚異をもって迎えられ、世の中に広まっていったことは間違いがありません。

ただ、それらはどれも「足し算」なんです。
商品・サービスとして「かつてない」ものだったかもしれないけれど、「インスタントラーメン」と比べてしまうと、本当の意味での「イノベーション」とはちょっと違うものだと思うんです。

もうちょっといえば、どれも「過去の技術の延長線上にはあった」もの。
すでに存在していた技術を、特定のアイデアのもとに、より高度化していけば遅かれ早かれ生まれていた可能性が高い製品です。

ただ、インスタントラーメンは、そうじゃない。

あれこそアイデアもイノベーティブ、技術もイノベーティブという、イノベーションの掛け算によって生まれた製品。さらにさらには、ぼくらはそれを100円でお釣りがくる程度の金額で手にすることができちゃう。「ぼくら」というのは、日本人だけじゃなく、地球上のほとんどの国で。

そんな製品をつくった安藤百福が、立命で学んでいたなんて!!


そしてもうひとり。
立命生が感謝すべき人が、溥儀。
中華圏最後の皇帝、「ラストエンペラー」の愛新覚羅溥儀であります。

立命生の多くが学ぶ、衣笠キャンパス。あの土地って実は、溥儀からの寄付金で買った土地だということを、ほとんどの立命生がごぞんじない。
溥儀がいたからこそ、ぼくらは衣笠キャンパスで学ぶことができるわけで、その感謝の気持ちをもちつつ衣笠キャンパスで学ぶべきなんです。

んで。
その溥儀が亡くなる前の闘病中、何か食べたいものがあるかと聞かれて、そこで溥儀が望んだものが、百福大先輩の「チキンラーメン」だった、と。

いやはや何とも素敵なつながり……。
そんな立命にかかわる2人に敬意を込めて、猿基地のメニューにはチキンラーメンをおいているわけです。さあ、立命生のみなさんよ、大きな大きな感謝を込めて、チキンラーメンを食べましょう♪

楽しく、気持ち良く、適当に!


追:
不肖みつしろ、明日から3日間ちょいと遠征するため、25日(火)と26日(水)の2日間、猿基地をお休みさせていただきます。遠征の内容は、またブログで報告します。

4月以来のひさびさ休み。気づけば、90連勤してました。
今年5度目の猿基地休み。ちょっと楽しみつつ、いろいろ学んできま~っす!!!