スポーツには、ドラマがある。

たとえば、ドーハの悲劇を乗り越えて、W杯初出場を果たしたサッカー日本代表。
たとえば、宿敵ピストンズの壁を打ち破って、初優勝をしたときのマイケル・ジョーダン。
たとえば、韓国との5度の戦いを繰り広げ、WBCを連覇したときのイチローの決勝打。

そんな記憶に残る「ドラマ」が生まれるときには、歓喜の瞬間に至る前に幾度もの「壁」が立ちはだかっているもの。挑戦して、挑戦して、それでも壁にぶつかり、それを乗り越えてきたからこそ、生まれるのが、スポーツにおける「ドラマ」なわけです。

そして今日、このブログを更新から1時間半後、ボートレース界における新たなドラマが生まれようとしています。日本全国のボートレースファン誰もが期待していた瞬間が、訪れようとしています。

その主役をはるのが、峰竜太。
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いまのボートレース界を席巻する「ニュージェネレーション」軍団のひとりとして、異次元のターンスピードで、波を切り裂く若手ボートレーサー。その峰くんが、ついに初のSG制覇という悲願を成し遂げようとしているのが、今日というこの日なんです。

SGというのは、年間1000回近くのレース開催がある中で、9回しか開催されないトップ中のトップの大会で、過去5000人もの選手がいる中、ほんの1%の選手しか獲得したことのない栄誉なわけです。
そりゃもちろん、すべてのレーサーにとってSGを獲得することが目標だし、それが誰であろうとSG初制覇は記念すべきことではあります。

ただ、全国のボートレースファンが峰くんのそれを切望し、誰もが祝福したいと考えているのには、ある理由があります。

というのも、今回の峰くんのSG制覇の挑戦は、11度目。

これまでに10回ものSGファイナルに残りながら、まだ一度もSG制覇の夢を成し遂げられずにいるからなんです。その数は、現役選手の中でもダントツトップの挑戦回数。
もちろんファイナルに出場したからといって、それでもまだ6艇の中から勝ち抜かなくっちゃいけない。ファイナリストといっても、1号艇と6号艇では、そりゃ優勝できる可能性は変わってきます。(ボートレースは、1号艇が有利なので)

だからこそ、今日のファイナル1号艇をしっかり活かしきって、勝ってほしい。
過去10回のSGファイナルで、峰くんが1号艇に乗ったのは1度だけ。そのときは2号艇の同じくニュージェネ軍団の篠崎元志との艇史に残る激闘を繰り広げつつも、惜しくも2着。

しかも、今回のSGでは峰くんは予選2位で、そのままいけば、ファイナルでも2号艇になる、と多くの人は思っていました。
それがまさかのセミファイナルで、予選トップの篠崎仁志が負けたことで、転がり込んできたファイナル1号艇。(そのレースが、これまた女子選手の遠藤エミの力強い攻めがあって、それはそれはエキサイティングだったわけですが)


もう、本当に峰くんにはSGを獲ってほしい!!
獲れる!!

11回目の挑戦にして、状況的にも勝てるチャンスは充分にある。
この1号艇は、どうしても活かしてほしい絶好のチャンスなわけです。
もう、ホントーに!! ボートレースファンにとっては注目の一戦。

そんなレースが、今日の20:41からの3分間で繰り広げられるんです。
ドラマが生まれるのは、負け続けてきた過去があるからこそ。
その雪辱を果たすからこそ、そこにドラマが生まれるわけです。

さあ、ボートレース界に大きな喜びを生み出す峰くんのドラマがついに誕生する。その瞬間を見逃すな!!
ゆけ!! 峰くん!!!

レースライブはこちらから。