昨日のブログを書いたあとに、ちょっと考えてたんです。

「仕事が楽しい」って、何だろう……? って。

や、もちろん仕事そのものが楽しいというのは、十分にありうる話で、それが「違うだろ~」とはぜんぜん思わない。それこそ、猿基地の卒業生の子らのTwitterやブログを読んでいても、もしくは猿基地に帰ってきてくれる卒業生たちの話を聞いても、それぞれ仕事を楽しそうにやっています。

ただ、仕事ってそりゃ大変だったりしんどいこともあったりして、常に毎日毎時どの瞬間も「た~のし~ッ!!」ってなっているわけじゃない。お客さんから評価をされたり、目標を達成したりするのは、そりゃ楽しい(というよりも、うれしい、かな?)。
でも、それってどちらかというと瞬間的な話で、そこに至るまでの仕事は本当に「楽しい」状態なのかどうか。んで、そもそもその瞬間的な部分だけをもって、「仕事が楽しい」ということなのかどうか……。

じゃあ、「仕事の楽しさ」ってなんだ? と。仕事を楽しんでいる人と、そうじゃない人の違いはなんだろう。そもそも仕事においては、何をもって「楽しい」と感じるんだろう。
ってなことを考えてみたところ、もしかしてコレじゃないだろうか、と思い至ったわけです。

それは、「仕事が楽しい」というよりも、「考えつく」のが楽しいんだ、と。
仕事が楽しいのは、「考えつく」からである、と。

どういうことかというと、ぼくらは普段の仕事を通して、いろんな情況に遭遇するわけですね。
これはもう毎日毎時いくらでも、考える材料が集まってきている。うまくいかないことがある。うまくいったこともある。もっと効果的、効率的にできる部分があるんじゃないか。あそこで怒られた。プレゼンがうまくできなかった。上司とソリが合わない。会社はこれからどうなっていくべきか。
それはそれはたくさんの問題や課題や成功や失敗が繰り返されます。

んで、それらの諸々に対して、「どうしてやろうか」と考える。
すると、それをやっている人には多かれ少なかれ大なり小なり、何かを「考えつく」瞬間が訪れるわけです。

「あっ、そうか!」
「こうしてみたらいいかも!」
「これがダメだったのかも!」
「次はこうしてみよう!」

その「!!」が来る瞬間。
アルキメデスが言うところの「ユーレカ!」です。裸で街を走り回っちゃうくらいの興奮状態。
それが「仕事が楽しい」の根っこにあるもの。

別に大発見とはかぎらない、仕事や会社の成果が急激に変わるともかぎらない。ただ自分の中で何かに気づいたり、変わるヒントを見つけたり、という小さな「!」かもしれません。

でも、それが何度も繰り返されたり、積み上げていったりすることで、「考えついた」瞬間の発見の快楽の中毒者として、どんどん仕事が楽しく感じていく、ということじゃないかと。
人は誰でも「わかる」ようになったり、「できる」ようになることにちょっとした快楽を感じるもの。それを日々の仕事の中で考えていくと、「考えつく」に至るわけです。

それが、「仕事が楽しい」の正体なんですわ。

逆に言うと、「仕事がしんどい」とか「ぜんぜんアカンわ~」となっちゃう理由は、ただ上司の言うとおりにやるだけだったり、決まった仕事を決まった手順でやるだけだったりしてるから。もしくは、あまりに大きな部分で考えすぎちゃって、日常のちょっとした気づきや変化に向き合った考え方をしていないか。

「考える」という作業があってこそ、「考えつく」に辿りつくんです。
実際に、猿基地の卒業生たちの報告を聞いたり、SNSでの投稿を見たりしても、楽しそうに仕事をしている人たちは普段から考えてるし、ちょくちょく「そうか!」ってなってます。昨日の記事で書いた卒業生もそう。毎日「ぼうけんの書」を書いて、小さな「こうかも!?」、「これだわ!」を繰り返していたわけです。

んで、毎日やるからこそ、「考えつく」が上達する。
ちょっとしたところからでも、ちゃんと「考えてみる」からこそ、「考えつく」に至る。そして、それをまた繰り返すことによって、「考えつく」ジャンキーになり、「仕事が楽しい」になるんですね。
もちろんそうなっていくことで信用も増えていくし、新しい業務を任されたりしながら、さらに違うフェースで「考えつく」を増やしていける。

それこそぼく自身も、昨日この「考えつく」を考えついた瞬間の楽しさったら。
ぜひぜひみなさんも、「ぼうけんの書」を使いながら、小さくてもいいので毎日ちょっとした「考えつく」の楽しさを感じてみてください。

う~ん、個人的にとってもスッキリしました。
のですが、どうでしょう? わかります?

さあ、今週末も楽しく、気持ち良く、適当に!!