世の中には、頭のカタい人とやわらかい人がいるもので、企画や発想をする上ではやっぱり頭はやわらかいほうがいい。とはいえ、アイデアを生み出すというのは、必ずしもパッと浮かび上がるものではなくて、そのウラ側や土台に知識や情報といったものがあるかないかで、発想の精度は大きく変わるもの。
なので、今回はぼくがこれまでに読んできた本の中から、アイデアの土台になってくれた良書を7冊、ご紹介~。
ぼくがこの本を読んだのは2015年ですが、読んだ瞬間に、「絶対的今年のベスト!」に決定しました。もうね、これは「アイデア」について考える人は、必読です。むちゃくちゃ刺激的。
この本のテーマは、「記憶に焼きつくアイデアを生み出す方法」。
「良い広告」や一度聞いたら忘れない話は、なんで「良い広告」といえるのか、なんで忘れられることなく相手の記憶に焼きついて離れなくなるのか。そんなアイデアを生み出す方法を、「6つの原則(=SUCCESS)」に沿って説明してくれるのが、この本。
テーマの通り、序章から一気に引き込まれ、まさに記憶に焼きつく話だらけ。翻訳書に多いエピソード系の話も、具体性を強化する意味でしっかり効果的。
仕事だけにかぎらず、それこそ就活で変な就活本を読むくらいなら、この本を読んだほうがよっぽど確実に役に立ちます。社会人も学生も、これは本当に必読の一冊です。いやマジで。
『アイデアのちから』が読書に慣れてる人向きの実用書なら、こっちは「あんまり本は読まないんだよなぁ」って人向けですね。日本が誇る名プロデューサーの一人おちまさとが書く、クスっと笑いながら学べる企画の発想法。
こっちは理論というよりも、日常生活の中での「目」の持ち方、とでも言いましょうか、どんな視点でまわりを見るか、見たときにどんな考え方、動き方をしていくかという意味で、普段からの練習で「企画脳」に変えていく方法を教えてくれる。
企画にかかわる人じゃなくても、日常を楽しくすごすために、自分の人生を良い方向にプロデュースしていくためにも、読んでおいて得する一冊です~。
2015年の年間トップが『アイデアのちから』で、翌2016年のトップがこの『ATTENTION』。
もはやこの2冊があれば、企画や発信、アイデアやクリエイティブの本は読まなくてもいいんじゃないかというくらい(や、それは言いすぎ)、破壊力の高いロジックや方法論が詰まってます。
ぼくは紙の本を読むときに「いいこと書いてる」と思ったらページの下を折るタイプなんですが、この本は折りすぎて、本の下部がふくらんじゃったくらい。
この本がちょっと特殊なのは、著者が学者でもクリエイターでもなく、投資家だということ。しかも、まだ32歳! (さらにはまだ若いのに頭部が……。苦労してるのかなぁ)
「アイデア」そのものというよりも、タイトルの通り、いかに「注目」を集めるかについて「7つのトリガー」という考え方で書かれています。「トリガー」って、「引きつけるきっかけになるもの」みたいな意味で、人の注目を引きつけるための相手の脳みその刺激の仕方ってことなわけです。んで、それには7つの誘因がある、と。
それを世の中の広告や作品を題材にしながら書いてるんですが、訳書でありながらスーパーマリオやAKB48なんかも出てくるし、奈良市のことまで出てきちゃう。そんな身近なサンプルを使いながら、その背景にある理論やテクニックは、もうそりゃ折りまくりです。ホントむちゃくちゃ面白くて、膝を打ちまくり。ぜひ!
でも、Kindle出てないのね~。
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と、まあタイトルには「3冊」と書いたんですが、実はあと3冊。
これは、過去にも紹介してきたことがあるし、わざわざもう一度書くのも「みつしろ、ゆ~てもそんなに読んでね~んじゃん?」なんて思われちゃうかも、と。とはいえ、やっぱり企画や発想、クリエイティブという部分では読んでおいたほうがいいのが、これ。
んで、こちらの2冊も、未読の人はぜひぜひに。
ではでは、読書も楽しく、気持ち良く、適当に~♪
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