ファミコンが発売されたのは、ぼくが小学1年生のとき。
それはそれは画期的なおもちゃで、それまで公園や原っぱ(今どきあるのか?)で草木を操り、木登りやら、スズメの捕獲なんかをして遊んでいたわけです。
それがファミコンの登場によって子どもの遊びは大きく変わり、スーパーファミコンやゲームボーイ、プレステからPSP、WiiだiPhoneだswitchだと、ゲーム機はどんどん進化してきたわけです。

だから何だ、という話じゃないのだけれど、まあそれなりに「遊びで培う想像力」みたいなものを発揮する環境は少なくなっているのかな、なんてことも思います。
とはいえ、じゃあ今さら野山を駆けまわり、泥だらけになりながら遊べる場所がどれだけあるかといったら、都市圏の遊び場はどんどんなくなっていたりします。

そんな中、じゃあかつての少年であるところのぼくが、「想像力を活かした遊び」を伝授してさしあげよう、というのが今日の話題。

いや、これがなかなかおもしろいんです。
何人でも遊べるし、チーム戦もできるし、個人戦にもバリエーションがある。iPhoneがあれば、いつでもどこでもできるし、それこそ想像力や仮説力が試される。

それが、「wikiリンク」という遊び。

遊びの基本ルールは、Wikipediaの特定ページから指定された他のページに、Wikipedia内のリンクだけを辿って、いちばん早く辿りついた人が勝ちという、いたってシンプルなルール。

最初にみんなが手持ちのiPhoneに「立命館大学」のWikipediaページを表示する。
そこから、たとえば「タコ」をゴールに設定したら、あとは「よ~いドン」でスタート。
ページに表示されているリンクを辿って、誰がいちばん早く「立命館大学」から「タコ」に行けるかを競うわけです。

どこのページを経由すれば「タコ」に辿りつけるかを想像して、そこに行くためのいちばん近そうなリンクをタップし続ける。ある程度進んでみても、ぜんぜん辿りつかないこともあれば、意外に3ターンくらいで行けちゃうこともあったりします。
終わったあとに、それぞれどこを経由していこうとしていたのか、感想戦をするのも乙なもの。「あ~そっちからいったのか~!」、「え!? そこからそんな飛び方できるの!?」なんつって。

指定ワードはなんでも良くて、「エレクトーン」から「おしぼり」とか、「ゴジラ」から「カレンダー」とかでもいい。できるだけ関連性が薄いワードがおすすめです。

ぼくらが何度かやってみたところ、ある程度慣れてくると、それなりにコツをつかんで上手になってきます。
たとえば、地名や時系列のリンクを上手に使うと、「〇〇の特産」だったり「△△が発祥の地」、「何月何日は〇〇の日」とか、「△△世紀に発明された」なんてことができたりする。
なので、ちょっと慣れてきたら、地名と時系列は禁止にすると、もっと工夫と想像力が求められるようになるのでいいかもしれません。他にも、「バック(戻る)禁止」なんてのもあり。タイムアタックをしてもいいし、最小回数で競ってもいい。

他にも、「直接対決」というのもあって、これは一人一台じゃなくて、iPhoneを一台だけ使って、交互にタップしていく方法。
最初に目的のワードをタップできたほうが勝ち。
ただ、これは1タップずつだと、かなり難易度が高くなっちゃって終わらなくなっちゃうので、「1ターンあたり2タップ」にするのが、ゲームバランスとしてはちょうどいいんじゃないかと思います。
2つ先にありそうだったら、わざと遠いほうに飛んだり、「まだ大丈夫……!」なんて賭けをしてみたら、むしろまだまだぜんぜん先だった、なんてこともあったりします。

けっこう頭も使うし、運の要素もかなりある。
そんな「wikiリンク」という新しい遊びを、ぜひぜひやってみてください。

ちなみにゴールのお題として、想像以上にむずかしかった2つをお伝えしておきます。
「ジェンガ」と「流木」

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この2つは、どこからスタートしてもそうそう簡単に辿りつかない「wikiリンクの秘境」レベルなので、この遊びに慣れてきたら、ぜひとも一度は挑戦してみてください。

楽しく、気持ち良く、適当に~♪