8月に開催する焼酎イベントの準備でポスターやらグラスやらのデザインで、ちょこちょこ作業に追われているみつしろです。
昨日、学生と話をしていて、「そういえば特徴と利点についてブログで書いたことなかったなぁ」ってことになって、「それは書いとけ」と言われたので今日はそんな話を書いてみますね。

というのも、誰かに何かを薦めるときには、「特徴と利点」を分けて考えようね、と。
それは営業や販売の仕事でもそうだし、就活でも自分を企業の人に薦めるという部分では同じです。恋愛だってそうだし、おすすめの映画やマンガでも同じ。ブログだって、場合によってはそうです。

たとえば、ここに1本の鉛筆があったとします。
その鉛筆の「特徴」は何かというと、「文字が書ける」だったり「ボールペンよりも安い」とか「消しゴムで消せる」ことだったりします。

じゃあ、それをオススメするには、どうするか。
「ほら、こんなにスラスラ書けちゃうんです。値段だってボールペンよりも安いし、間違えたら消すことだってできる。書きにくくなってきたら削ればまだまだ使えるし、削り方しだいでは太さだって変えられるんですよ~」
って、それじゃあ相手には響かない。

それは単に「特徴」を並べているだけだから。
「この商品は、耐久性が高いからこんなに長持ちするんです」
「このサービスは、何万人もユーザーがいるんですよ」
「学生時代にサークルのリーダーとして活躍してました」
「ぼくって東大卒で、年収だって1000万円超えてるんだぜ」
これらも同じです。
この彼らが言っているのは、あくまでもただただ「特徴」の話をしているだけ。

オススメ上手な人は、この特徴が「どんな利点になるか」って考えるんです。
たとえば鉛筆だって、「書く」ための道具としては「書ける」や「削れる」、「安い」が特徴かもしれません。
でも、もし相手が「体が固くて背中がカユい人」だったら、鉛筆がもつ「細長い」は利点になる可能性があるわけです。
もし、「寒くて凍えて震えてる人」だったら、「木ででてきてる」から燃やして暖をとることができるかもしれない。ストローの存在を知らない少数民族には、「芯を抜いたらストローになるんだよ?」かもしれないし、誰かを憎んでる人には「この先を尖らせれば、首筋を……」ということも言えるかもしれない。

そう。
「特徴」は、あくまでも特徴でしかないんです。
それが、相手にどんな良いことがあるのか、になってこそ特徴は「利点」になる。

んで、そうやって「特徴を利点に変える」ためには、相手が求めていることやものに注目しないと、いつまで経っても相手は首をタテに振ってはくれない。

仕事だって就活だって、恋愛だって映画のオススメだって、ぜ~んぶ一緒。
世間一般的に「良い」とされているものだからといって、その人にとって「利点」にならなかったら、特徴は特徴のままです。逆に言えば、それほど大したようには見えない「特徴」だって、人が変われば利点になりうる。

だからこそ。
相手が求めているものにアンテナを張って、相手が喜ぶことを察して、何に悲しんで、何に怒るのかを感じられる人は絶対的に強い。

子どものうちは、「自分がされたら嫌なことは相手にしない」でもいいかもしれません。
けれど、ある程度の社会や人間関係で生きていく上では、「自分は嫌だけど、相手はそうでもない」ことだってあるだろうし、「自分はいいけど、相手は嫌がる」こともある。なんなら「嫌がってそうだけれど、実はそうでもない」ことや「大丈夫そうだけれど、実はけっこう嫌がってる」なんてこともあったりします。

そういう意味で、相手にとっての本当の「利点」を考えながら向き合っていくことで、仕事も就活も恋愛も、普通の日常生活の会話でも、より評価を得ていくことができるかもしれませんよ~。

さてさて週も半ばです。まだまだ変わらず、楽しく、気持ち良く、適当に~♪