最近気になっていて、法学部の学生にも聞いたりしているのですが、どうにも結論らしきものがみえてこないので、誰か知ってる人がいたら教えてほしいのです。

というのも、「校則」ってありますよね?
最近の中学・高校ではどの程度、校則が厳しいのかはわからないけれど、ぼくの時代はまだギリギリ「男は坊主アタマ、女性は肩より長いとダメ」とかいう校則があって、破ると教師に怒られたり、場合によっては殴られることもありました。マンガを持っていったらダメだし、見つかったら没収されたり、反省文を書かされたり。
ぼくの高校ではほとんどなかったけれど、他の高校に行った中学時代の友だちは「いま、停学中でよ~」なんてことも言っていた。

そうやって、髪型の自由がなかったり、校則違反を理由に怒られたり殴られたり、場合によっては停学や退学になったりする。それを規定してるのが、校則なわけです。

が。

校則って、ホントに守らなきゃいけないもんなのかな? と。

いや、ルールを守るのは当然だとか、校則がなかったら規律が守られないじゃないかとか、そういう話じゃないんです。ルールを守るのは大事だし、集団の中で好き勝手するような人たちばっかりになったら、そりゃ良くない。

ぼくが疑問に思うのは、
校則って、「契約」ですよね? と。
その学校に入る、もしくはその学校で教育を受けるにあたって、それを遵守することが前提となっていて、それを破った場合はそこに定められた罰則を受けることがある。校則は守るべきもので、そうじゃなければ停学や退学をさせられることもある。そういう「契約」だと思うんです。

で、
校則が契約であるとした場合、そこには両者の合意が必要じゃないのん? と考えるわけです。
たとえば、ぼくらが保険に入ったり、家を借りたり、銀行や株式の口座を開設したりするときには、両者で契約が交わされます。iTunesやAmazonを使うときだって、「規約に同意する」という契約があります。
こういう場合はこうですよ~、こんなことはしないでくださいね~、これをやったらお互いの関係は解消しますよ、解約の条件はこんな感じで、これくらいの金額がかかりますよ~、おっけーですか? それで大丈夫ですか? オッケーだったら、ここにハンコをお願いしますね~。つって、契約を交わします。

で、ですね。
学校に入るときって、契約したっけ?

学校に入学するときに、事前に「ウチはこんな校則ですけど、それでいいですか? それを守らなかった場合はこんな感じになったりしますけど、大丈夫ですか?」って、そういう文書なり何なりってあったっけ? と思うわけです。せめて「校則あるんですけど、ちゃんと守れます?」くらいのものでもいいので、提示されてるんでしたっけ。
少なくともぼくは、そういうのを見た記憶はないし、だからもちろん同意したこともありません。

それで学校に入って、納得がいかない理由で教師に殴られたり、マンガをとりあげられたり、坊主になったりしてました。人によっては校則違反で停学になったり、退学させられたりするわけです。
それなりに生徒の人生に大きな影響を与えるものだと思うんです、校則って。

なのに、後出しジャンケンみたいな形で校則を提示されて、「守らないヤツはこうだ!!」とか言って、いろいろされちゃう。
そういう意味で、校則ってホントに守らなきゃいけないもんなの? と疑問に思っているんです、最近。

もちろん、イチャモンをつけたいわけじゃないんです。
校則は校則で、それなりに大事なものではあるし、ルールを守ることは大事だとは思います。
ただ、学校という狭い世界において、それなりに人生に影響を与える可能性があるものが、あまりにも強制度が高い割に、そこに適正な手続きがされてるような気がしないんだよな~、という疑問があります。

そういう意味で、校則に法的拘束力はあるのか?
校則の契約手続きは、適切なのかな?
守らないことで発生したデメリットは、誰の責任になるのか?
と、とっても疑問を感じているのですが、どうにも納得のいく答えが見つからないので、誰か詳しい人がいたら教えてください~。