一般的に「ネガティブ」であることは、あんまり良くないイメージがあると思います。
まあ、普通に考えたらそりゃそうで、ポジティブな人のほうが一緒にいて楽しいし、ものごとを悲観的な捉え方をする人と話してたら、ちょっと暗い気持ちにもなっちゃったりするし、ネガティブであるよりもポジティブなほうが良さそうな気がします。

でもね、ぼくは必ずしもそうとも言えないんじゃないかとも思うんです。

むしろポジティブな人よりも、ネガティブなほうが成長できる可能性が高い
ネガティブな人のほうが、成長できる機会にたくさん出合えるんじゃないか、と。

そりゃたしかに、ネガティブな人って「こういうところがダメなのかも……」とか「こんなことが起きたらどうしよう……」とか「ど~せこうなったりするんだし……」とか言って、どんだけ暗いことばっかり考えてんねん! と思っちゃったりもします。
でも、だからこそ成長できる可能性が高いはずだよね、と。そう考えるわけです。


たとえばぼくは小さい頃から、参謀や軍師と呼ばれる人が大好きでした。
諸葛孔明に山本勘助。秋山真之や瀬島龍三なんかもすごい人。
こういう人たちって、組織に大きな影響を与えるわけだし、もちろん個人としてもむちゃくちゃ優秀な人のはずです。
なぜこの人たちが「名参謀」とか「名軍師」と呼ばれるかと言ったら、「これから起きる可能性のあるネガティブな事象をたくさん想像するから」です。

あんなことが起きるかもしれない。こうなっちゃったらどうしよう。ウチの軍隊よりも、あっちのほうがすごいしなぁ、敵わないかもしれないなぁ。あぁ、あれも考えておかなくちゃ、って他の人が想像しないようなことまで想像して、いろんなネガティブな事態を考える。これから起きるあらゆるネガティブをピックアップする。

んで、その上で「そうなっちゃったら、どうしよう?」を考えてる。
そんなことが実際に起きたらどう対処するかを考えて、それが起きないようにするには今なにをしておくかを考える。現状のネガティブとこれから起きる可能性のあるネガティブをいろいろ想像して、それを回避するための対策を考えるわけです。
その「ネガティブ」が多ければ多いほど、対処できる事態の幅は広がるし、それができるから彼らは名参謀であり、名軍師として名を馳せるまでになったんです。

もし彼らが、「とりあえずやってみなくちゃわからんや~ん!」って超ポジティブな人たちだったら、劉備や武田信玄は早々に死んでただろうし、日本はどこかの国の一部になっていたかもしれません。


そう考えると、「ネガティブに考える」というのは、あながち悪いことじゃないどころか、むしろ失敗を回避できる可能性が高まるという意味で、かなり大事なことなんじゃないでしょうか。

それこそ軍略にかぎらず、成功確率を高めるのは成功法を学ぶよりも、失敗方法を知ってそれを避けるほうがいいというのは周知の事実。
だからこそ、ネガティブに「失敗するかもしれない」ことを考えて、それへの対処法をさっさと徹底していけば、そりゃ成功確率は高まりそう。

そういう意味で、ぼくはネガティブなほうが成長できる可能性が高いんじゃないかと思うし、ネガティブな人のほうが成長できる機会にたくさん出合えるんじゃないか、と考えています。


まずはネガティブに想像すること。
それはいくらでもネガティブに考えればいいんです。そのネガティブ妄想力を最大限に活かして、たくさんのネガティブ要素を出しちゃいましょう。
んで、あとはそれらをどう対策するかを考えてみたらいい。それがしっかりできたら、そうそう失敗なんて起こらないし、対処できる可能性も高まります。
それを考えるときに大事なのは、以前にも書いた「コントローラブルとアンコントローラブル」を分けること。できるだけ「アンコントローラブル」なものを、「コントローラブル化」するかを考えることです。

あえてネガティブを有効活用してみる。
「ポジティブに考えよ~や」って言われても、「ゆ~てもこの気質は変わらんね~ん」と思っちゃう人は、そんな風に考えてみるのもアリなんじゃないかなと思います。軍師に学べ、と。
ネガティブを活かして、たくさんの成長機会を作り出してみましょ~う♪

楽しく、気持ち良く、適当に。やで。