「ぼうけんの書」を使って考えてせっかく良い文章が書けたのに、エントリーシート(紙)に落とし込むと「残念」な感じになっちゃう人がいます。なんということでしょう。

エントリーシートには、いくつかの(いくつもの)質問があります。
んで、もちろんそこには質問項目があって、答えを書くスペースがあるわけです。
そのスペースに、文章をそのまま流し込むだけだったり、してません?

たとえばこんなふうに。
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おわかりいただけるだろうか……?

これじゃダメじゃ~い!! なんです。

ええとですね。常々もうしあげておりますとおり、
採用担当のみなさんは疲れておるわけです。
まあ、いまどき紙のエントリーシートなんてものを書かせてるからこんなことになるんだわい、という彼ら自身の責任も多々あるっちゃあるのだけれど、少なくとも学生として「とりあえず、おれを早く見つけやがれませ」という気持ちがあるのなら、この書き方はいただけません。

なぜか? というと、
見た目が悪いからです。

読み手としたら、パッと見で「うわ~読みにくそ~う……ず~ん」と気持ちが暗くなっちゃう。
それこそ彼らは何百何千枚というエントリーシートを読んでいるわけで、集中力も切れかけてる。そんな中でこんなに詰め詰め流し込み余白ナシで攻撃されると、本当にしんどくなっちゃう。

就活にかぎらず、口頭か視覚かにかかわらず、ぼくがコミュニケーションにおいて何より重要だと考えているのは、「伝達スピード」
できるだけ早く、できるだけポイントを押さえて、相手に伝えたいことを伝える。そのスピードが早ければ早いほどいい。伝達スピードこそ命、なんです。
んで、紙のエントリーシートの見た目の悪さは、伝達スピードの低さにつながります。だから見た目が悪いエントリーシートは伝わりにくいし、見た目を良くすることでより伝わるようになる。


だからこそ、エントリーシートを「デザイン」しましょう。
そんなテクニックを知っておきたい。

読み手が読みやすく、自分の伝えたいことが伝わりやすくするために、ビジュアル的に整える。
そのためのポイントをお伝えします。まあ、やっている人はやっているかもしれませんが、整理するためにも念のため。

1 改行すべし。
2 強調すべし。
3 アタマに意識を向けるべし。

1 改行すべし。
これはスペースの話ですね。余白の問題。
デザインやレイアウトって、余白の使い方が基本中の基本。基本でありながら奥深くて、余白に始まり余白に終わる、ってくらいに余白の使い方にテクニックの有無が表れる。
エントリーシートは読ませてナンボ。読んでもらってはじめて意味があるものです。

そこで一番カンタンな余白をつくる方法が、改行すること。
改行を入れると、余白が生まれます。
詰めっ詰めの真っ黒エントリーシートじゃなくなるわけです。

文脈が変わるとき。話のフェーズが変わるとき。読ませたい単語があるとき。
そんな箇所で、改行する。

「改行を使っちゃったら、書ける文字数が少なくなるじゃん」って思っちゃう人もいるかもしれませんが、そうじゃない。文字数が多いから伝わるわけじゃないんです。ちゃんと相手に伝わるように伝えるから、伝わるんです。むしろ文字数が多いことによって、伝わらなくなる可能性が高まるよ? と。そういうことなんです。そのための改行であり、余白。

だから、もっと改行を使って、エントリーシートに余白をつくってあげましょう。


2 強調すべし。
「改行する」が、相手のストレスを減らしてあげる「マイナス減少」のテクニックだとしたら、こちらはもっと読みやすくしてあげる「プラス増幅」のための方法。
それこそ、このブログだけじゃなく、多くのブログでも雑誌でもはたまた企画書でも、書き手が伝えたいキーワードや文は強調されていたりします。その手法はいろいろあるけれど、いちばん単純で、それでいてわかりやすい方法が「太字にする」こと。

上に挙げた画像のエントリーシートを見るとわかるように、文章が全部「ベタ打ち」なんですね。
1枚全部、ず~っと同じフォント、同じ太さで書いてある。
たぶん2000文字に迫ろうかという文章が全部、均等にさらさらさら~って流れてる。
でも、その文章の中には、「ここ! 読んで!!」という部分と、「このへんは説明文だから、まぁさらっとでだいじょぶです」という部分があるはず。なのに、「ここ読んで!」の部分がどこなのかは、ちゃんと文字を追って読まないとわからない。視覚的に「ここだよ♪」がわかりにくい。

だから、それを強調する。
「私はここにいるよ」って、わかりやすくしてあげる。
ちょっとカッコよくいうなら、「視線誘導」のテクニックです。
全体の文章の中で、大事なところに視線をもっていってあげる。ここがわかっていると、全体の文章で伝えたいことが凝縮されてるよ。その部分がここだよ♪ と伝えてあげる。
それが最初に「見えている」だけで、読み手としたら「これから書いてあることの全体的なイメージ」が描きやすくなります。むしろ全部を読まなくっても、なんとなく書き手が伝えたいことが想像できる。

そうやって、太字にすることで伝達スピードを高める。
いくつかの単語や文を太字にしてあげるだけで、読み手はダイジェスト感覚で内容を把握できちゃうわけです。そんなの使わないなんて、もったいない。


3 アタマに意識を向けるべし。
最後のひとつが、これ。
普通の人は、文章を読むときには「アタマ」から読みます。
たとえばこの文章を右から読む人なんて、まずいません。普通に読もうとすれば、左から右に読んでいるはずです。
つまりそういう意味で、ブログでもエントリーシートでも、読み手の視線が左右どっちに行っていることが多いかといったら、断然「左」を見ている比率が多いはずです。

だからこそ、できるだけ文頭に大事な言葉をもってくる。それこそ「改行」を使いながら、もしくは書いた文章を見直しながら、できるだけアタマのほうに読ませたい言葉を配置する。

学生の文章でよくあるのが、わざわざ質問文を繰り返してたり、一人称が入ってたりするというもったいなさ。
「あなたの失敗談を」とか「学生時代に注力したこと」を聞かれていて、「私の失敗経験は」だとか「私が学生時代に注力したのは」なんて文章を律儀にアタマにもってきちゃうのって、本当に無意味どころか損でしかありません。

質問項目に対しての1行目は、アタマ中のアタマなわけです。
だからこそ端的に、どんなに長くても25文字以内で答える。
それくらい全体でもディティールでも「アタマ」を意識していきましょう。


以上の3つが、エントリーシートをデザインするときのポイント。
文章の内容はもちろん、しっかり見た目も大事にしましょ~う♪

楽しく、気持ち良く、適当に!