トークがうまい人って、「リズム」と「ピッチ」の使い方が上手だなぁ、と感じます。
ちょっと前に「会話は水流である」という話をしたけれど、トークそのものにも「波」があって、その波をつくるのは、「リズムとピッチ」なのかもな、と。逆に話すのが下手な人や得意じゃない人はどうにも一本調子になっちゃうから「波」をつくれない。

リズムとピッチ。
つまりは、スピードと音程。その緩急。

ピッチもリズムも、それぞれ3段あるとして。

リズムには、「早いリズム」と「普通のリズム」、そして「遅いリズム」があります。
人を諭すように話をするときには、早いリズムで話すよりも遅いリズムで噛みしめるように話したほうが相手には伝わりやすくなる。早いリズムはたくさんの情報を伝えるときに有効だし、ひとつひとつの言葉をしっかり理解してもらおうとすると、遅いリズムのほうがいいはずです。

ピッチも同じく3段階。
「高いピッチ」と「普通のピッチ」と「低いピッチ」。
怖い話をするときに、高いピッチで話すことはありません。逆に低いピッチで楽しい話ができる人は、そうそう居ない。低いピッチで楽しい話ができる人って、たぶんよっぽどの個性派です。


このリズムとピッチを組み合わせて、意識しながら変化させていくことができるようになると、トークに波が生まれやすくなるし、相手に伝わりやすい話し方ができるようになると思うんです。
状況や話の内容に応じてリズムとピッチを組み合わせて的確に使えたら、そりゃ言うことなしです。だけど、そんなにむずかしい話じゃい。一般人のぼくらは、リズムかピッチのどちらかを意識的にスイッチしてみましょう、という話。

基本的に人は無意識のうちに、自分の慣れた話し方を選んでいます。
んで、それは自分の慣れた話し方だから、意識しないとあんまり変わることがなく、同じリズムとピッチで一定していることが多いわけです。
相手にしてみれば、そうやってずっと同じリズムとピッチの話を聞いていると、どうしても疲れちゃったり飽きちゃったりすることがあります。

だから、それを意識的にいじってみる。

自分が慣れている話し方だけじゃなくて、ときどきリズムかピッチのどちらかを意識的に変えてみて、違うピッチ、違うリズムも使ってみる。
高いピッチで早いリズムで話すと、明るくてエネルギーがある印象が強くなります。でもそれだと、マジメな話や相手を説得するときのような信用が生まれにくくなっちゃう。ピッチが低めでリズムが普通だと、マジメな印象はあるけれど、一緒に盛り上がるような雰囲気にはなりにくい。そして、ピッチもリズムも普通だと、淡々としている感じに映りそう。

そうやってリズムとピッチを意識してみることで、普段とは違う印象を与えることができたり、話の中に波をつくれるようになったりする。
自分が話しているときに、「ここでちょっとピッチを上げてみようかな」とか「ここはリズムを上げたほうがよさそうかも」とか、「ちょっと同じ状態が続いちゃってるな」って考えられるようになると、話し上手になれるんじゃないかな、と思います。


そんな「リズムとピッチ」の使い方が上手なのが、パンクブーブー。
意識しながら見てみると、勉強になるかもしれません。

いやぁ、ホント上手だなぁ。