焼酎が好きです。
そりゃビールも飲むし、美味しい酒ならいくらでもあります。

でもね、ぼくはやっぱり焼酎こそが一番。
そもそも焼酎って、不当に過小評価されてる。
というか(主にチェーン系の)飲食店は焼酎のネガキャンをしてるんじゃないか、ってくらいに焼酎の良さは世間に伝わってないどころか、悪いイメージばかり。そのせいで「焼酎ってニガテ…」と思う人がどんどんどんどん増えていくわけです。もうね、この状況を変えたい。焼酎の旨さ、焼酎の楽しさを、もっともっと広めたい。

あえて言おう。
世界の酒の中で、焼酎ほど楽しい酒はない、と。

第一に、焼酎ほど「飲み方のバリエーション」が多い酒はないんです。大げさな話ではなく。
だってね、焼酎って、そのままストレートでも飲める。ロックもあれば、水割りも湯割りもある。ソーダで割っても飲める。場合によっては、ウーロン茶や緑茶でも割っちゃう。度数が40%を超える原酒もあれば、チューハイなんかは5%くらいです。フルーツを漬け込んだっていいし、梅酒もできちゃう。さらには前割りもあれば、直燗もできる。冷凍庫に入れてクールショットで飲んでも美味しい。

こんなにも飲み方の幅が広いお酒って、他にあります?
少なくともぼくには思いつきません。
世界中のどんなお酒だって、これほどまでに飲み方にバリエーションがあるお酒はありません。それだけ「自分の好きな飲み方」を探せる楽しみが、焼酎にはある。

さらには、料理との相性だって幅広い。
刺身でも肉料理でも、揚げものでも煮込みでも、なんでもござれ。あらゆるものを受け入れてくれる焼酎というお酒。すばらしい。

さらにさらに、あまり知られてないけれど、焼酎には「ヴィンテージ」があります。
つまり、生産年による酒質の変化。
同じ銘柄であっても3年前のものと今年のもので、味も違えば香りも違います。素材の変化、設備の変化、造りの変化、蔵元のスキルの向上、そうした「変化」によって、毎年毎年変わっていく。それを追いかける楽しみ。
ちなみにぼくの自宅には、青鹿毛という年に2回しか出荷されない麦焼酎のデビュー年からのヴィンテージがほぼ全部、あります。
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それぞれの年にそれぞれの個性があって、むちゃくちゃ面白い。ヴィンテージがあるのは、ワインやジーンズだけじゃありません。焼酎、すごい。

まだまだあります。
焼酎は、二日酔いしにくい。
お酒には醸造酒と蒸留酒がありまして、醸造酒は二日酔いしやすく、蒸留酒は二日酔いしやすい。さらに蒸留酒の中でも、焼酎は二日酔いしにくい。これはメタノールや不純物の含有量によって変わるのですが、焼酎は蒸留酒の中でも二日酔いになりにくい。
ある蔵元も言っていました。「日本酒蔵で修行していたときは、毎日二日酔いしてたけど、自分の蔵に帰ってきてから焼酎ばかりになったら、二日酔いしなくなった」って。
ほら、酒飲みを悩ませる二日酔いを生まない焼酎、さすが。


そして最後に、これはぼくにとってむちゃくちゃ大きい理由。
それが、「造り手が近い」こと。

焼酎の造り手、いわゆる「蔵元」や「杜氏」と呼ばれる人たち。
ぼくらは焼酎を飲みながら、彼らに会うこともできる。
たとえば、あの有名なワインはどんな人が造っているのか、あのバーボンやウォッカを造っている人たちは、どんな想いで酒を造っているのか。ぼくらは直接それを知れません。

でも、焼酎の造り手は、とても身近です。
「蔵元」や「杜氏」と聞くと、なんだか70歳をすぎた職人気質のおじいちゃんを想像しちゃったりします。もちろん、そういう人たちもいます。でも、たとえばぼくの大好きな「白麹萬年」や「青鹿毛」、「杜氏潤平」や「小牧」を造っている人たちは、全員アラフォーの蔵元たちです。中には、Facebookやブログをやっている人もたくさんいます。元エンジニアがいたり、元モデルがいたり、元俳優がいたりします。

そんな彼らに、ぼくらは会おうと思えばいつでも会える。
仕込みの時期以外は、彼らは全国を飛び回って、焼酎を広めるためのイベントをしています。中には、あのサッカーの中田英寿と一緒にイタリアに行ったりする蔵元もいます。仕込みの時期だって、宮崎や鹿児島の蔵元のところに行けば、仕込みの手伝いだってできたりする。自分が、その酒を造るお手伝いまでできちゃうんです。

これって、むちゃくちゃ楽しくないですか?
どんな人たちが造っているのかを知り、そのストーリーを知りながら、その酒を飲む。
こんな贅沢な娯楽って、そうそうない。

そんな焼酎の素晴らしさと楽しさを、もっともっと伝えたい。
焼酎を、もっと飲んでほしい。特に若い人たちに。
大手チェーン系飲食店の、しょ~もない焼酎を飲んでいるから焼酎を嫌いになっちゃう。

1)自分の好きな飲み方ができる。
2)どんな料理にも合っちゃう。
3)変化を感じられる。
4)しかも、二日酔いしにくい。
5)物語を感じられる。


こんなに楽しい焼酎を、お好きな飲み方で、飲んでみてください。
世界でいちばん楽しいお酒、焼酎の楽しさを、これからも伝えていきますよ、ぼくは。

焼酎に光を!!