「エントリーシートって、1社あたりどれくらい時間をかけるものですか?」
って、学生に聞かれました。

その学生は、「半日から丸1日かかる」ということでした。
う~ん、もちろん質問の数や内容にもよるし、ときには「自由に表現してください」みたいなものもある。紙のESとWebの場合でも違うので一概には言えないのだけれど、過去の学生たちを見てきた感じでは、学歴とか住所とかは別として、

まあ、1時間くらいで書いちゃいたい。

というあたりじゃないでしょうか。
やっぱり「半日から1日」だと、時間かかりすぎです。1500文字くらいのESだったら、1時間くらいで書いちゃいたい。毎年、ある程度「ぼうけんの書」を書いて、それなりに自己PRができたくらいの学生たちはよく言ってます。

「ESなんてコピペでしょ」
って。

ぼくもそう思います。
ESなんて、質問内容に多少の差はあるとして、どこまで行っても「あなたはどんな人ですか?」が聞かれているだけ。「がんばったこと」でも「注力したこと」でも、「失敗を糧に成長したこと」でも何でも同じ。結局は、「あなたはどんな人?」が問われていて、それぞれに「違う自分」を書くわけじゃありません。書くべき内容は、いつだって「自分」のこと。
そしてもちろん、自分の経験の中で書けることは、これから生み出すものじゃない。あくまでも、すでに経験した事実を元にして書くわけで、「ちょっと挫折してくるわ~」なんて今からやろうと思ってできるものでもありません。

ど~せ、書けるネタなんて3つか4つ。せいぜい5つもあれば、あとはそれらの組み合わせ。
SGモデルで言うところの「キャラ」と「武器」があれば、大抵どんな質問でも対応できるはずなんです。それに加えて「闘い方」まで、自分の中で落とし込めておけば、言うことなしです。

過去の学生たちはそれを押さえていたから、普通のESだったらそれこそ「コピペ」レベルでサラサラ書いていました。もちろんそれで7~8割は通ってた。

志望動機だって同じです。(過去記事)
「うちの会社に入って実現したいこと、挑戦したいことは何ですか?」という質問でも、ただただ自分のことを書けばいいんです。

「こんなときにがんばれる」
「こんな環境でがんばれる」
「こんな人になりたい」
「こういう存在でありたい」
んで、
「それがある/できると感じたからです」
もう、これだけ。
不安だったら、その会社の採用サイトに書いてある言葉を2つばかり盛り込んで、最後の文を締めればいい。そんなもんですES段階の志望動機なんて。


ただただ「キャラ」と「武器」を固めていくしかないんですよね。
自分が伝えたいと思うコンセプト、つまり「キャラ」を固める。
それを「ほら」、「でしょ?」って言うための「武器」を、3~4つ持っておく。
それさえあれば、あとは文字数に応じて、ESの中にそれらを分散させていけばいいんです。伝えたいことはいつもひとつ。ただただコンセプトであり、キャラ。
それをエピソードを交えて書いてみたり、自分が考える「キャラ」について説明してみたり、文字数が足りなかったら、もっと具体的に「物語化」してみたり、ヤンキーゴミ拾い理論で強調してみたりする。んで、そのための書く材料をぜ~んぶ「ぼうけんの書」の中に用意しておく。

何度も言いますが、ESなんてコピペでいけます。
会社のことなんてわざわざ調べたりしなくていい。
会社に合わせて、書く内容を変える必要なんてありません。
伝えるべき内容は、どこまで行っても「自分」のことでしかないんです。

ESをコピペで書けるように、キャラと武器を「ぼうけんの書」で磨きましょう。
んで、書類が通って、選考が進んでいったら、もうちょっと会社や仕事のことを調べていったらいいんです。受かるかどうかもわからない会社を調べることに時間を割くのはもったいない。その時間を「ぼうけんの書」に充てましょう。そして、いろんな会社に送りつけて、結果を見ながら復習をしていきましょう。
とりあえず、ESは1時間以内を目安に、Webなら30分くらいでできちゃうくらいに、自分の言葉を用意しておきましょ~う。