就活のアドバイスって、誰でもできちゃいます。
それこそ普通に就活をして会社に入った人たちはもちろん、自営業のおっさんも、「就活」という言葉がなかった時代に仕事に就いたおじいちゃんも、さらにはまだ働いていない大学の先輩だって、誰でも就活のアドバイスはできる。それなりに成功していようが、失敗していようが、学生に対しては誰でも就活のアドバイスができるわけです。
中には「いつの時代の話をしているの?」というくらい現状の就活をまったく知らずに、的ハズレのことを教えてくれる人もいるし、それとは逆にいわゆる「就活」を経験してないのに、真っ当なことを言ってくれる人もいる。

ただ、学生にしてみれば人によって言うことが違うから、アドバイスを聞けば聞くほど、どれが正しいのかわからなくなっていく……。じゃあ就活のアドバイスって、誰に聞いたらいいんだろう?

ぼくが考える、「適切なアドバイスをしてくれる可能性が高い人」の条件は、大きく3つ。
1) ビジネス経験
2) 特定業界
3) 複数業界

「ビジネス経験」については、理由は単純。
実際にお金と責任を任されて働いた経験のない人から、仕事に就くためのアドバイスをもらったってしゃあないやん? という話。すごく当たり前の話で、料理をしたことがない人に料理のアドバイスをもらったって仕方がない。童貞にセックスの仕方を聞いたって、まともなアドバイスになるわけがありません。同じように、ビジネス経験のない人に就活のアドバイスを聞くなんてナンセンス。

大学の先輩は、あくまでも「就活」をしただけであって、彼らにはビジネス経験もないし、そもそも自分が受かった理由もわかりません。大学の先輩は、就活の仕方を教わる存在というよりも、精神的な拠り所になってくれるくらいで十分です。
大学のキャリアセンターの人たちも、多くが大学を出てそのまままた大学に入った人たちです。いろいろとアドバイスをしてくれるものの、いわゆるビジネス経験のある職員はそんなに多くない。だから、アドバイスも「型にはめる」タイプの人が多くて、ザ・マニュアル学生を生み出す形になっちゃう。

それこそ就活って、これからビジネス環境で活躍できるかどうかが見られているもの。
ビジネス経験のない人に振り回されるのは止めましょう。


んで、2つめが「特定業界」なんですが、これはそのまま。
自分が興味のある業界と合致するなら、その特定の業界で働いている(た)人からの情報は役に立つよね、ということです。そりゃ当たり前。
ただ、こういう人たちからアドバイスを受けるにあたって気をつけたいのが、「就活全般」とか「他業界」の話はさらりと受け流すこと。それはあくまでも特定業界・特定企業の話であって、それは必ずしも別の業界でも同様とはかぎりません。
ネットでもよく見るけれど、「元人事が語る」みたいなのでも経歴を見てみると、〇〇業界ひと筋だったりして、実際に内容的にも「それはその業界だけの話や~!」ということがよくあります。元人事であっても、特定業界の人の話はあくまでも「その業界」、「その会社」の話だということを踏まえて聞きましょう。
あとは、こういう特定業界の人の場合、その業界について“ひいき目”で話す場合もあるので、そのへんも注意しておくといいかもしれません。


なので3つめが、「複数業界」です。
特定の業界に対する知識だけじゃなくて、ある程度複数の業界や会社を知ってる人。
複数業界を知っているというのは、「違い」を知ってるということなわけです。ある情報が特定の業界だけに存在するものなのか、それともある程度の共通性があるものなのか。ビジネスの仕組みの違いやそこで働く人たちの傾向の違いもわかる。それを知っているから、アドバイスに幅がある。
たとえば、人材業界や証券業界の人たち。彼らの顧客は複数の業界の人たちだから、そうした幅をもちやすい。広告業界なんかも、会社や業態によってはそう言えるかもしれません。


と、まあ3つの要素を考えると、逆に「聞かなくていい人」も決まってくるはず。
だからといって「話さなくていい」わけでもありません。これから社会に出ていくにあたって、いろんな人と話をするのは大事です。多様な人と交流して幅広い価値観を持つことは、絶対にこれから役に立ちます。ただ「就活のアドバイス」をもらうんじゃなくて、その人の働き方や生き方を聞いてみる。具体的な「就活のアドバイス」をもらおうとして悩んで迷ってしまうよりも、「その人」と普通に話をしてみる。そこから得られるものもあるかもしれませんよ~。

ま、楽しく、気持ち良く、適当に~♪