よく話題にあがってる「○年後になくなる仕事」みたいな特集。
 

それぞれ納得する部分もありつつ、「そうかぁ?」とちょっと疑問を感じるものもあります。
もちろん「なくなる」大きな理由のひとつがIT化で、つまりはコンピュータに置き換わる仕事というわけですね。移民系の話もあるけれど、それは単純労働力という意味なので、そのへんは別として。

んで、こういうのを見ていると、単純に「やっぱり銀行もうダメじゃん」と気づくわけですが、それにもかかわらず今も学生の就職人気ランキングでは銀行(及び金融業界)が上位を占めてる。

たとえば「フィンテック」のことをちょっとでも調べたら、銀行なんて将来が怖すぎて選択肢にも入らなくなると思うんだけどなぁ。と思って、就活系の業界研究特集みたいなサイトをいくつか見てみたら、どこにも載ってない。

まじで?

詳しい内容を説明するのが目的ではないので、金融志望の人は調べればいいんですが、端的に言えば、「Financial(金融)×Technology(技術)」を合わせて、フィンテックです。
んで、これを調べてみると「今後、フィンテックによって金融のあり方が変わる。ってか、世界中のお金の動き方が変わる」ことがわかります。もう、可能性が広がってる。

それだけを聞くと、「金融業界も捨てたもんじゃないやん? むしろ有望な業界やん?」と思うかもしれません。


でも実のところはそうじゃない。
だって、「従来の日本の銀行は動かない」ことまで容易に想像できるもん。

銀行は銀行で先行き不安
でも、フィンテックが世界を変えるよ
なのに、銀行はそこには手を出さない

過去から現在に至る銀行業界の風土や体質から考えたら、どう考えても銀行がフィンテックに向けて舵をとるなんて考えられないわけです。
いまだに古くさ~いシステムを使って、利用者へのサービスも変わらず、そもそも本業である融資もまともにできない銀行がこれからフィンテックに注力していくなんて、ありえない。もしかしたら口ではそう言うかもしれないけれど、まともに活用できるようなサービスになるはずがありません。おそらくイノベーティブ志向のベンチャーが出てきて、銀行はそっちにどんどん市場を奪われていきます。
AmazonやFacebookも決済系ビジネスを始めつつあるし、これから融資や資産運用の分野だってAIやビッグデータ活用で台頭してくる企業が絶対に出てくる。銀行系以外で。

もっと言えば、銀行員って10年働いてやっとそれなりの専門性や責任が生まれるような職種です。ゆ~たら30代半ばをすぎてやっと「まともな仕事」ができるようになる仕事。
さてさてこれから銀行に入る人がそれくらいになったとき、銀行はどうなっているんだろう……?


それ以外にも「人気業界」でありながら、「なくなる仕事」のほうにもリストアップされそうなのが、たとえばこのへん。

旅行業界
製薬業界(ってかMRという仕事)
教育業界

どれも「ど~考えても、技術で置き換えられるでしょ?」というものばかり。まさか20年後も残り続けるなんて、到底考えられません。具体的な内容は、この記事とかこの記事のあたりに書きました。
もちろん旅行と教育に関しては業界としてなくなるわけではないし、むしろニッチマーケットを対象とした高付加価値型のサービスは充分に勝てる企業も出てくるとは思います。



「就活ゲーム」的に言えば、「業界研究なんてしなくていい」のだけれど、もし業界を絞って就活をするという旧式でやるならば、業界ランキングだとかシェア、仕事の進め方といった「今の情報」だけを見るんじゃなくて、せめて技術や環境の変化を踏まえて、「残る仕事」か「なくなる仕事」かという視点で考えてみるのも大事です。
そして何より、いわゆる「業界本」を読んだりするよりも、やっぱり一番大事なのはちゃんと自分で考える。いろんな可能性を考えて、ちゃんと「判断」をすること。


これから社会に出る人たちこそ、古い価値観に縛られずに考えて動いていくことが大事ですよ~。

こんな本とか、読んでおくといいかもしれません。