「GNO」
とてもとても良いワード。

新年早々にネットニュースで見かけた、見城さんの記事に出てきたワード。
見城さんっていうのは、幻冬舎の社長の見城徹さん。実に14冊ものミリオンセラーを生み出して、今ではホリエモンやサイバー藤田さんとも交流が深い、稀代の激アツ編集者。そんな見城さんのインタビューが、『プレジデント・オンライン』に掲載されていました。

もう、この内容が素晴らしい。
人と関わるうえで一番大切なのは、義理、人情、恩返し。頭文字をとって僕はGNOといっている。(中略)僕にとっての義理とは、恩を感じるかどうか。利害損得と関係ないよ。今ではその人と年に1回くらいしか会わないけど、一生、義理は果たそうと思いますよ。GNOをないがしろにしたくないし、ないがしろにする人とは付き合えないよ
そう。
義理・人情・恩返し

「膝を打つ」というのはこのことで、世の中でいわれるスキルやライフハック、テクニックといった表面的な云々を一蹴するくらいに的を射た至言。単純でありながらほとんどの人が実行できていない、日本人として大切にしたい本質的な部分の話。
自分も改めて襟を正すとともに、もっと多くの日本人がこの「GNO」で動いたら、世界が変わるのにな、とさえ思うくらい。ほんの3ページなので、ぜひぜひ読んでみてください。


このインタビューを読んでいてつくづく感じるのは、見城さんが「利害関係」以前に、徹底的に「人間関係」を重視していて、それが結果的に「利」につながっているということ。
「利他」というのとも違って、だからといって「感謝」や「ルール」と言うようなものでもない、「GNO」としか言えない原則に基づいて動いていること。信じられないくらいに徹底的に、それでいて自然にやってるという事実。



これを読んでいて、ぼくの頭には2人の卒業生の姿が浮かびました。
ひとりはセンサーメーカーに就職して、入社4年目にして年収4ケタ万円、同期の中でも随一のスピード出世をしたどころか、上司・先輩に向けた社内勉強会で講師を務めるくらいにまで活躍している彼。
もうひとりが総合商社に入って、出世コースであるはずの人事部への配属を固辞して機械部門に行って、入社3年目で数百億円のビジネスを成約させつつ、今は「商社初の挑戦」の実現に向けて動いている彼。

彼らが「成功」しているのって、そりゃもちろんスキルや人柄、意欲の高さや思考力といった部分はあるのだけれど、それとは別に彼らが大学生の時代から持ち続けていて、今も変わらず持っている、一般の学生たちがまず持っていない共通点がある。というのは、まぎれもない事実だと感じさせられるわけです。

それこそ、やっぱり「GNO」。
彼らの「GNO」っぷりって、本当にすごい。

それこそセンサーメーカーの彼は、自分が面倒をみると決めた後輩を絶対に見放すことはない人情。世話になった先輩たちへの義理立て、自然で肩に力の入っていない(つまり恩を返される側が恐縮をすることのない程度の)恩返しの動き方。もはや現代の武士か!? というくらいに、思考と人情と行動が一致してる。
総合商社の彼も、後輩からLINEで相談や連絡があったら、これでもかというくらいに誠心誠意に対応するんです。後輩が「昨日はありがとうございました!」程度だとしても、それに対して懇切丁寧に(それでいて押し付けがましくなく)自分の感想やアドバイスを返信するんです。自分のほうが上なんだから、そんなに丁寧にしなくても……ってくらいに丁寧。

ぼくなんて、たかだか彼らの就活の時期にちょっとお手伝いをした程度なのに、毎年ちゃんとわざわざ京都に帰ってきて顔を見せにきてくれる。仕事上の変化があったら、すぐに連絡をくれる。億単位のビジネスの現場で活躍している彼らが、たかだか飲食店のぼくに義理立てくれるんです。涙ちょちょぎれます。

そりゃ彼らは活躍しますよ。
自分の利害じゃなくて、とにかく「GNO」を体現してるから。
そうした「GNO」を日常的に、誰にでもやってたら、そりゃ認められるよなぁ、と。

自分のメリットや自分の満足、スキルやテクニックを考えている人と歴然たる差が生まれるのは当たり前、というくらいに大きな差。
好かれる人、活躍する人、評価される人、認められる人って、やっぱりどこかに「GNO」があるんだと思います。それがすべてだとは思わないけれど、自分が何で認められたいかと考えたら、そんな「GNO」で認められることは、とても幸せでうれしいことだと思います。
自分の利害を考えるのは自然なこと。だけど、その裏っかわにある義理・人情・恩返しに対して、ちゃんと意識的になれる人であると、もっと大きな好意・評価・信用を得られるかもしれません。
ってか、そんなことを考えずに、ただただ単に自分が義理を感じている人、人情的に感じるべきこと、誰に対する恩を返すのか、を考えて自然に動ける人こそ評価されていくんだよな、ってことを見城さんの記事と2人の卒業生から気付かされたという話でした。

「GNO」のサイクルが、日本中に生まれますよ~に!!


見城さん、この記事も面白いです。
『見城徹は「時間に遅れる人」とは付き合わない』(東洋経済ONLINE)