Facebookを見ていると、知り合いが「健康のためにスポーツ」をしてるんですよね。
学生時代からやっていたテニスだったりバスケだったりもするし、「30歳を過ぎたし、ジョギング始めたよ」ということもあります。で、そんな彼らには少なからず「健康のために身体を動かす」みたいな要素があると思うんです。

たしかに自分の思いどおりに身体が動くというのは「健康である」ことの条件のひとつだし、自分の思いどおりに身体が動かない状態は、あんまり「健康」とは言えなさそうなのもわかります。

でもね、「スポーツって、ホントに健康的なの?」って、ぼくは思っちゃう。
むしろ「スポーツって、身体に悪くないか?」と思ってるんですが、どうなんでしょう実際のところ。

心肺機能、筋力、血液循環みたいなものが、健康上で大事な指標なのはわかります。でも、それが日常生活や生命維持に影響を与えるのって、それらが「むちゃくちゃ低下した状態」の話ですよね。
人工呼吸器なり人工心臓なりをつけなきゃいけないくらいになったら、そりゃ誰が見ても「不健康」です。ただ、だからといって、「心拍数200!」とか「肺活量8000cc!」というのが健康かと言ったら、それはぜんぜん違う気がするわけです。

もう20年以上前に『ゾウの時間 ネズミの時間』という本がベストセラーになりました。その本に書いてあったのは、(雑にいえば)「一個体の動物が、生まれてから死ぬまでにする呼吸数と心拍数はだいたい決まってる」という話なんです(たぶん)。

もしそうだとしたら、スポーツって呼吸も心拍数もむちゃくちゃ上げるわけです。
ハァハァ言うし、心臓はバクバクバクバクいうわけです。

それはつまり、決められた呼吸と心拍を前借りしてる状態?
ってことには、ならないんでしょうか?

定期的に運動することによって、あらかじめ決められた「ハァハァ」と「バクバク」を通常以上に使いすぎてない? と、そう思うんですけど、どうなんでしょう。誰か詳しい人、教えてください。
ほら、だって活性酸素だって、むちゃくちゃ出るわけですよね、スポーツしたら。呼吸、心拍、活性酸素、これだけで充分に身体に悪そうな気がしませんか。

もちろん、「スポーツそのものが楽しい」という感覚はわかるんです。
「ちょっとくらい寿命が縮んでも、スポーツを楽しみたい!」という感覚。そういう考え方は否定しないどころか、むしろぼくもけっこう近い考え方ではあります。
ただ、「健康のためのスポーツ」って、なんだか(宗教的なものは別として)菜食主義者の人が、野菜しか食べないことにこだわりすぎて、世の中のあらゆる食品の成分を調べたり、「これには牛肉エキスが入ってる!!」とか言って神経質になってるのも同じように見えちゃう。

「それって、ホントに健康的なの?」って。
なので、ぼくはスポーツをほんどしないし、体も大して動かさない。

ぼくは健康に一番大事なことって、「ストレスを溜めない」ことだと思ってるんです。
だいたい、健康の話をネットや何やらで見ていても、どの病気でもだいたい「ストレス」が要因として挙げられている気がします。
実際にぼくは猿基地を一人で7年間やってきて2500日以上、体調不良で休んだことは一度もありません。あくまでも今のところは、ですし、もしかしたら数年後なのか数ヶ月後なのか、いきなりぽっくり逝っちゃうこともあるかもしれません。

でも、いまのところ、超元気です。
激しいスポーツ、体にストレスを与えるスポーツ選手ほど短命という説もあったりしますが、実際のところ、どうなんでしょう。ホントにスポーツって、身体にいいのかな…?
なんてことを、ここ数年考えています。

やっぱり「楽しく、気持ち良く、適当に」です。
「健康のために」でスポーツしてる人の意見を聞きたいです。