しばらく前から、「マイクロコミュニティ」に興味をもってます。
とはいっても、「マイクロコミュニティ」って言葉があるわけじゃなくて、ぼくの造語。

何かというと、これからの社会のカギになるのは10人前後の小さいコミュニティじゃないかな、と。
というのも、「コミュニティ」というものが、どんどん縮小してきてる。かつては「ムラ社会」的なコミュニティがあったけれど、そんな大きなコミュニティは戦後にどんどんなくなって、今では「ご近所づきあい」というコミュニティすら、都市部ではほとんどなくなってる。若い層なんかは特に。
会社や学校というような組織や集団も、コミュニティ的なつながりという意識は減っているように思うし、一方ではシェアハウスなんかが伸びています。
社会的に、「これを信じておけばオッケー」というような大きな幻想がなくなって、みんながみんな同じ方向を見るような状態じゃなくなった今、10人にも満たないくらいの、ある程度の価値観や趣味の範囲が共通するコミュニティが日本中でボコボコ生まれていく(いる)んじゃないかと、そう思っているわけです。

「コミュニティ」がどんどん小さくなってきてる。
という中で、10人前後の小さなコミュニティが、これから来るんじゃないか、と。

そういう意味でのマイクロコミュニティ。
少人数の、明確な上下関係なんてのがないコミュニティ。

たとえば、ある時期の猿基地には、確実に「コミュニティ感覚」がありました。
それこそ学校帰りや仕事帰りに寄る、「家の外にあるリビング」みたいな感覚。あそこに行けば、誰か知り合いがいて、家に帰る前のスイッチが切り替わるような空間。そういう「何かでつながっている」ようなコミュニティ感覚って、それがあるだけで人生のほんわか度みたいなものが変わる。
しかもそれは、同じ学校だからとか、同じ職場でのつながりだとか、そんなんじゃなくて、あくまでも自分の人生の一部でしかない。だから、複数の「マイクロコミュニティ」をもつことも可能だし、複数もっていれば、それぞれのコミュニティの複合性というか豊かさというか、そういう重層的な価値を感じることもできるわけです。

んで。
だからこそ、今こそmixi的な、マイクロコミュニティを生み出すWebサービスが出てこないかな、とも考えたりします。
今こそ、新しいmixiのようなものがあったら、TwitterやFacebookに準ずる(というよりも、それ以上の)Webサービスになりうるんじゃないかとさえ思うんです。
だってね。Twitterって、あくまでも個人をフォローするものであって、そこには「コミュニティ感覚」はないわけです。Facebookだって、基本的には本名で、リアルでの知り合いをベースにしたコミュニティです。たしかに、友だちではあるけれど、それは必ずしも特定の価値観や趣味によってつながってるわけじゃありません。言うなれば、単なる「個対個」の集合。
一方で、ホリエモンやはあちゅうといった有名人のサロンもコミュニティではあるけれど、それは「個対多」のコミュニティなわけです。だからといって、「多対多」のコミュニティというのは、現代では現実的じゃなくて、そんなのがあったら余計にそこには「コミュニティ」感覚はなくなっていっちゃう。


それがリアルの場であれ、ネット上でのつながりであれ、そういうマイクロコミュニティのような概念をもって、ある程度意識的にマイクロコミュニティの生成だとか、発見だとか、所属(?)ができるようになれば、もっと気軽かつ濃密かつ快適な時間をすごせる人って増えていくんじゃないかと思っているわけです。
何かしらのつながりを持った10人前後くらいのコミュニティ。そんなマイクロコミュニティという考え方や仕組みが、これからのカギになって、新しいサービスや発想が生まれていったら、世の中はもっと面白くなるんじゃないかなぁ、ってなことを考えたりしています最近。