ぼくはあんまり「悩む」ということがないのですが、ぼくのところに相談をしにきてくれる人たちの中には、けっこうな割合で「悩んでいる」人が多かったりします。
特にここ数週間、ちょいと重めに悩んでいる人たちと話していて、ぼくなりに悩みどころについての考え方を整理してみたので、ちょっと書いてみますね。

というのも、悩む人って「ネガティブ」かつ「アンコントローラブル」なものに、精神的労力を注ぎすぎちゃっているように思うんです。

ネガティブかつアンコントローラブルというのは、こういうこと。
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大雑把に、人のメンタル状態と向き合っているものの状態って、この2軸で考えてみましょう。
メンタル的に、「ネガティブ」なものと「ポジティブ」なものがある。
対象には、「コントローラブル」なものと「アンコントローラブル」なものがある。

悩みがちな人って、左下に意識が向きすぎ!!

だってですよ?
上司の機嫌や人間性なんて、変えられる?
人が自分に抱く印象をコントロールできる?
会社や仕事の制度や風土を自分が操作できる?
今まで自分が生きてきた人生だってそう。

そういった「悩みのタネ」が自分がコントロールできるものだったら、解消の方法を考えてみるのはひとつの方法かもしれません。

でも、悩んでいる人の多くは、そうじゃないアンコントローラブルなことで悩んでいるように感じるんです。

なんで延々と悩み続けちゃうかというと、そもそもそれが「アンコントローラブル」なものだからです。
そもそも自分がどうにかできるようなものじゃない。それでいて「ネガティブ」方向に考えたら、そりゃいつまでも悩み続けちゃうのは当たり前です。

さらに言えば、なんでそんな状態が続くのかというと、(ちょっと厳しい言い方をすれば)、そんなことを考えているヒマがあるからです。
貴重な時間と労力を、ネガティブでアンコントローラブルなものに割くなんて、そんなもったないことはありません。この4分割の中で、何よりも優先すべきは、どう考えても右上

つまり、
ポジティブでコントローラブルなもの。
そこに意識と時間と労力を集中する。

まずはそのことだけをしっかり考えて、そのことばっかりを考えて、動く。

それを本気でやったら、けっこうネガティブでアンコントローラブルなことなんて、気にしているヒマなんてなくなる、とぼくは思っています。
逆に言えば、左下の部分に囚われちゃっているのは、そういうことを考えるヒマがあるからなんですよね、たぶん。

ネガティブでアンコントローラブルなことって、案外たいしたことのないことだったりします。上司に怒られようが、別に死ぬことはありません。誰かに嫌われたって、よっぽどのことがないかぎりそれで直接的に死ぬことなんてない。そんな気にしすぎなくたって大丈夫。

そんなことよりも、もっとポジティブでコントローラブルなものに意識を向ける。
右上の部分をガシガシやってみて、それでもまだ余裕があるなら、そこから下側の「ネガ×コントローラブル」のほうにチャレンジしてみるか、左上の「ポジ×アンコントローラブル」を妄想して元気を出したりしてみればいい。

だいたいのことにおいて、基本的に他者も自分の特性も過去も変えられません。
変えられるのは、自分のここからの動き方くらい。

んで、せっかく動き方を変えるなら、ポジティブなところに集中したほうが、よっぽどストレスは減らせるはず。

いま、自分が意識はこの4つの区分のどこに向いているのか。

それが左側なら、右に動かす。
下にあるなら、上に動かす。
あんまり左下のほうにばかり意識を向けすぎると、そりゃしんどくなります。

右上こそが、意識を向けるべきところ。
左上は、夢や理想とか運によるもの。
右下は、余裕があるならやってみたら?
そして、左下なんて考える必要すらないんです。

右上の部分に意識を向ける。
んで、左下のことなんか考えちゃうような時間をなくす。

最近の「悩み」を相談しにきてくれた人たちは、ほとんどがこの左下のことで悩んでました。
もっと右上のことを洗い出してみましょ?
そうしたら、もうちょっと動き方も変わるんじゃないかと考えるわけです、ぼくは。